ケロッグ(K)2022年第4四半期決算発表(2023/2)

はじめに

2023年2月9日(木)には自分の所有しているケロッグ(K)の2022年第4四半期決算発表があった。

以下ケロッグの決算内容について確認・整理しておく。


ケロッグ2022年第4四半期決算概要

以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2022年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は38億3200万ドル、前年同期は34億2100万ドルで前年同期比12.0%増加
  • 2022年第4四半期の一時項目を除く調整後1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.94ドル、前年同期は0.83ドルで前年同期比13.3%増加

  • 2022年第4四半期の純利益/損失(Net income(loss) attributable to Kellogg Company)は9800万ドルの損失、前年同期は4億3300万ドルの利益

2023年通期見通し

2023年通期見通しは以下の通り。

  • Net Sales(売上、既存事業ベース):+5~7%
  • Operating Profit(営業利益):+7~9%
  • Earnings Per Share(EPS、調整後恒常為替ベース):マイナス2~マイナス4%
  • Cash Flow:10~11億ドル

EPSがマイナス見込みとなっているのは、昨年の金融市場の急激な下落を反映して年金/退職後制度の再測定による約7%の悪影響と金利上昇による支払利息の大幅な増加が主な理由としている。

その他

その他決算発表及びアナリストとのカンファレンスコールで気になった点は以下の通り。

  • 以前に発表した北米シリアル事業のスピンオフに向けて引き続き取り組んでいる
  • 一方で戦略的オプションを検討した結果、当社は売上高の2%を占め長期的に強力な成長が見込める植物由来の事業を維持することを決定した

2022年6月21日に3社分割を発表しているのだが、今回植物由来食品事業は保持して北米シリアル事業がスピンオフされる形に変更された。カンファレンスコールでの説明では、北米シリアル事業のスピンオフは予定通り2023年後半に向けて作業が進められており、スピンオフ関連費用でフリーキャッシュフローに約3億ドルの現金支出が発生するとしている。

また2022年全体では通期見通しをほぼ達成して着地している。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2022年第4四半期の総売上高(Reported Net Sales)は38億3200ドル、市場予想の36億6000万ドルを上回っている
  • 2022年第4四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.94ドル、市場予想の0.84ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてのケロッグの株価は

0.10%下落。同日の米国市場が

最終的にそれなりの下落だったのと比べると決算内容はそれなりに評価されたのだろう。

ただ前四半期決算(2022年11月3日)での大幅下落からの動きを市場(S&P 500)と比較してみると

かなり低調。特に2023年1月半ば以降市場の低調ぶりが気に掛かる。今後もあまり期待は持てそうにないが、何とかこれ以上下落することが無く市場と同程度のパフォーマンスとなることを期待したいのだがどうなるか。

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