はじめに
昨日2021年7月21日に自分が所有しているコカ・コーラ(KO)の2021年第2四半期決算発表があった。
自分の所有銘柄の中では投資額(1万4000ドルぐらいで370株)、資産額(2万ドルぐらい)ともに中位ではあるのだが、それでも直近の四半期配当は税引後ドルベースで100ドルを超えており、配当金生活に入った今は注意を払うべき銘柄。
以下に決算の内容を確認し、整理しておく。
コカ・コーラ(KO)2021年第2四半期決算概要
以下の内容はコカ・コーラの企業サイトより引用・抜粋。
- 2021年第2四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は101億2900万ドルで前年同期比42%増加
- 2021年第2四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.68ドルで前年同期比61.9%増加
2021年第3四半期の考慮事項としては為替の追い風(currency tailwind)が、Comparable net revenuesで2%、Comparable EPSで3~4%あると想定している。
2021年通期の見通しはいずれもNon-GAAPベースで、
- Organic Revenue(本源的売上高)成長率:12~14%(前回は一桁台後半の成長率)
- Comparable EPS(調整後EPS)成長率:13~15%の成長率(前回は一桁台後半~二桁台前半の成長率)
- Free Cash Flow:少なくとも90億ドル(前回は少なくとも85億ドル)
となっている。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2021年第2四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は101億2900万ドルで、市場予想の94億9000万ドルを上回っている
- 2021年第2四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.68ドルで、市場予想の0.56ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてコカ・コーラの株価は
1.29%の上昇。同日のダウ工業平均が0.83%、S&P 500が0.82%、NASDAQが0.92%いずれも上昇したのと比べてもそれらを上回る上昇率。個人的には四半期結果が市場予想を上回り、通期見通しも上方修正したにもかかわらずこの程度の上昇率か、という感の方が強かった。
しかし同業他社(清涼飲料水)の同日の株価を見てみたところ
軒並み下落していたので、やはりコカ・コーラの決算内容はきちんと評価されたと捉えるべきだろう。ちなみにコカ・コーラ以外の清涼飲料水企業が揃って振るわなかった理由は不明。
ちなみに米国歳入庁(IRS)との税務訴訟に関しては、前四半期はアナリストとのカンファレンスコールで
- there are no material updates since our last report
前回のレポート以降重要な更新はありません
と言及していたのだが、今回はカンファレンスコールでの言及はなし(ただしForward-Looking Statements(見通しに関する事項)には引き続き含まれている)。未だ解決はしていないようなので不安は残る。
とはいえ市場を上回る第2四半期決算、COVID-19のデルタ変異株を踏まえた上での通年見通し上方修正を考えると、今後しばらくは落ち着いた株価となるような気がする。