2021年米銀ストレステスト後の米銀株価の動き(2021/6)

はじめに

6月24日(木)の米国市場閉場後東部時間16時半に2021年の米銀ストレステストの結果が発表され、その結果を受ける前に

2021年6月24日のFRB米銀ストレステスト結果発表まとめ

でFRB(連邦準備制度理事会)のニュースリリースは確認したのだが、今回はその結果を受けて初めての取引で米銀株がどうなったかを確認しておくことにする。


2021年6月25日(金)の米銀株の動き

自分が保有しているシティグループ(C)とJPモルガン・チェース(JPM)に加えて、銀行株を整理する際に自分がよく参照しているバンク・オブ・アメリカ(BAC)とウェルズ・ファーゴ(WFC)の株がどうだったかをまず確認すると

いずれもプラスではあるのだが、昨日の米国市場はダウ工業平均が0.69%、S&P 500が0.33%それぞれ上昇、NASDAQが0.06%下落しているのでシティのみ市場と同等という感じ。ちなみにS&Pの金融セクター全体は同日1.25%上昇している。

日中の上記銀行株の動きを見てみると

いずれも開場直後に下落しその後持ち直すという同じ様な動きをしているので、個別行の事情という事では無かったようだ。

FRBのストレステストシナリオ下での最も注目された自己資本比率は以下の様になっており

シティグループ:9.4

JPモルガン・チェース:10.7

バンク・オブ・アメリカ:9.9

ウェルズ・ファーゴ:8.8

株価との相関は特に見られない。シナリオで自己資本比率が最も少なくなるウェルズ・ファーゴが一番株価が上昇している。


まとめ

と言う訳で米銀ストレステストの結果を受けての銀行株は上述の様に大きく上昇はしなかったものの、それなりに上昇という事になった。

ストレステストの結果で銀行株が大きく上昇するかと少し期待もしていたのだがそうはならず、特に自分の所有銘柄で持ち株数の多いシティの上昇幅が少なかったのが残念。

シティが他の大手米銀と比べて今一つだったのは

2021年6月16日のシティグループ(C)株3%超下落について

で触れたように7月14日に予定されている次四半期の決算内容が今一つと予想されることが原因なのだろうか。

今後は米銀ストレステストの結果を受けこれまでの規制が解除されるのに伴い、個別に自社株買いや配当の発表が行われると思う(現時点では個別行の発表は特に無し。シティがストレステストのシナリオ結果を開示しているぐらい)ので、それらの情報に注意することにしたい。

特に所有銘柄のシティは前回の四半期配当発表が4月1日と約3ヶ月前で、そろそろ四半期配当の発表がなされるはずなので注意しておきたい。もう一つの所有銘柄であるJPモルガンは前回の四半期配当発表が5月17日だったので、配当発表時期は8月半ばになるのだろうか。

銀行株は1年間配当据え置きだったのでそれなりの配当増を期待したい気もするが、現在シティの税引前配当率が2%台後半、JPモルガンが2%台前半と銀行株にしてはそれなりの配当率の気もするので、過度な期待はしない方がいい様な気もする。

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