配当金生活と主力銘柄の配当据え置きについて(2020/12)

はじめに

今月2020年12月になってから、自分の資産・配当双方での主力株であるAT&T(T)が例年であれば配当増を発表するタイミングで配当の据え置きを発表した。

その理由についての考察はさておき、自分の所有銘柄は今年(そして恐らく来年もしばらく)コロナの影響が配当にも及んでいる。完全リタイアした今となってはその配当金が今後の生活のカギであるので、ここで冷静に整理してみることにする。


現在の自分の主要銘柄と配当

以下は2020年12月22日米国市場閉場後の自分の所有銘柄でMarket Value(市場価値)が大きいものを上から7つ並べたもの。本当は区切りがいい5つにと思ったのだが、よく見ると検討をした方がいいボーイング(BA)とゼネラル・エレクトリック(GE)が続いていたので7つにしてみた。

以下個別に現状を確認してみる。

シティグループ(C)

自分の直近四半期税引後配当:2,103.11ドル

シティは今年6月の米銀ストレステスト、そして12月の第2回目のストレステストの結果を受けて、2020年中の配当増は無し。

AT&T(T)

自分の直近四半期税引後配当:2,979.7ドル

AT&Tも冒頭に記した通り、2020年中の配当増発表は無し。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)

自分の直近四半期税引後配当:710.2ドル

ブリストルは2019年12月の増配発表を受けて2020年2月の受取配当が税引前一株当たり配当@0.41ドルから@0.45ドルへと9.8%の配当増。

また2020年12月にも例年通り増配を発表。税引前一株当たり配当@0.45ドルから@0.49ドルへと8.9%の配当増が来年の2月から受け取れる予定。

アルトリア・グループ(MO)

自分の直近四半期税引後配当:740.14ドル

アルトリアは7月に例年通り増配を発表。税引前一株当たり配当@0.84ドルから@0.86ドルへと2.4%の配当増。

エクソン・モービル(XOM)

自分の直近四半期税引後配当:736.26ドル

エクソンも例年なら春先が増配発表のタイミングだったのだが、コロナや原油価格の影響もあり2020年中の増配はなし。

ボーイング(BA)

自分の直近四半期税引後配当:無し

ボーイングは737MAXの運航停止に続き、コロナによる旅客需要激減もあり、2020年3月に配当停止を発表。それまでの直近四半期税引後配当は280.03ドルだった。

ゼネラル・エレクトリック(GE)

自分の直近四半期税引後配当:27.63ドル

GEは2017年中の税引後四半期受取配当が一株当たり@0.24ドルだった(当時四半期ごとに約3万円程度)のだが、2018年は一株当たり@0.12ドルと半分になり、2019年からは一株当たり@0.01ドルの状態が続いている。


まとめ

上で書いた7銘柄を分類すると、

【増配あり2銘柄】:ブリストル・マイヤーズ(BMY)、アルトリア(MO)

【配当据え置き4銘柄】:シティ(C)、AT&T(T)、エクソン(XOM)、ゼネラル・エレクトリック(GE)

【配当停止1銘柄:】ボーイング(BA)

となる。

増配ありのアルトリアも8%という高い配当率は株価の長期的な低迷によるところも大きく、タバコ需要の低下も相まって安心出来る訳ではないと思っている。

配当据え置きの中では、AT&Tはやや不安であり、エクソンに至ってはかなり不安で配当減も頭には入れている。GEは最近のキャッシュフロー改善により、多少今後に期待は持てそうだが配当増はまだ先の事だろう。

ボーイングに関しては配当再開が何時になるかということだが、来年は難しいような気がする。

この様に不安な状況ではあるのだが、ではどうすればいいのか。

自分はこれまで長期投資/バイアンドホールドで米国株投資を行ってきたが、退職・完全リタイアしたことを踏まえて、投資のスタイルを変えるべきなのか。それはそれで慣れない事をするというリスクを負う必要が出てくる。悩ましい。直ぐには明確な解が出て来ない。

会社員生活を送っている時は月々の給与があるおかげで配当の増減にはそこまで気を使っていなかったのだが、実際に配当金生活となってみると想定していた以上に配当増減が気に掛かる今日この頃。もう少し配当金生活に馴染んでいけばこういった感覚にも慣れていくのだろうか。いずれにせよ、これら自分の主力配当銘柄がコケた場合については、個別の銘柄ごとに別途考えておく必要があるなあ。

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