はじめに
昨日2020年11月9日には自分が所有しているマクドナルド(MCD)の2020年第3四半期決算発表があった。以下にその結果・内容を整理しておくことにする。
2020年第3四半期決算概要
以下の情報はマクドナルドの企業サイトより引用・抜粋。
- 2020年第3四半期の総売上高(Total Revenues)は54億1810万ドルで、前年同期比2%減少
- 2020年第3四半期の純利益(Net Income)は17億6260万ドルで、前年同期比10%増加
- 2020年第3四半期の希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)は2.35ドルで、前年同期比11%増加。Non-GAAPベースでは2.22ドルで、前年同期比5%増加
既存店売上高は以下の通り。
店舗数で全体の3分の1以上を占める米国の既存店売上高が前四半期は前年比8.7%の減少だったのだが、今四半期は前年比4.6%増と増加に転じている。トータルで見ても前年比2.2%の減少に留まっており、7~9月期は前四半期に比べて改善が見られる。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2020年第3四半期の総売上高(Total Revenues)は54億1810万ドル、市場予想の54億ドルを上回っている
- 2020年第3四半期のNon-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)は2.22ドル、市場予想の1.90ドルを上回っている
となっている。
まとめ
この様な決算結果を受けてマクドナルドの株価がどうなったかというと、
1.54%のマイナス。同日のダウ工業平均が2.95%、S&P 500が1.17%の上昇、NASDAQが1.53%の下落に比べると決算内容もそれ程悪くなかったと思われるのでやや物足りない。
実際、決算資料が開示された米国市場開場直後は以下の様に上昇していた。
そこから何故か徐々に下がり、結局その下げ分を取り戻せなかったという感じ。
マクドナルドの株価が決算発表を受けてそれ程振るわなかった理由として考えられるのは、同日コロナワクチンのポジティブな報道があったものの、欧米でのコロナ第2波の拡大に伴うロックダウンによる業績悪化の懸念だろうか。
まあ年初来の株価パフォーマンスをみてみると、
市場と同等のパフォーマンスを保っており、それ程昨日の下落を懸念する必要はないだろう。
また、マクドナルドは決算発表後にInvestor Updateのヴァーチャルミーティングを実施しており、その中で以下の様な発表がなされている。
- ハンバーガーやコーヒー、チキンなど主力商品に注力し、クリスピーチキンサンドの新商品を来年発売
- ポイントサービスを今後試験的に実施する方針
- 植物由来の代替肉を使った自社ブランド「マックプラント(McPlant)」の商品を来年売り出す
特に代替肉分野では同業他社に比べてやや展開が遅れ気味(カナダで試験販売はしていた)だったのが気になっていたので、この点に関しては今後注視しておきたい。