はじめに
先月2020年7月28日の米国市場閉場後には自分の所有株の一つであるモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)の2020年第2四半期決算発表があった。
決算発表日からこれを書くまで期間が空いていることからも分かるように、自分の中では配当率等の点からあまり優先度の高くない銘柄ではあるが、遅ればせながらその決算内容を手短に整理しておくことにする。
2020年第2四半期決算概要
以下はモンデリーズ・インターナショナルの企業サイトより引用・抜粋。
- 2020年第2四半期の純売上高(Reported Net Revenues)は59億1100万ドルで前年同期比2.5%減
- 2020年第2四半期の希薄化後1株当たりの利益(Adjusted Diluted EPS)は0.63ドルで為替レートの影響を除いた恒常為替ベース(constant-currency basis)では前年同期比16.1%増
- 2020年上半期のフリーキャッシュフローは11億1300万ドルと前年同期比91%増
2020年通期見通しについては前回と同様COVID-19の影響が不透明なことから発表は無しで、以下の様な説明にとどまっている。
- The company estimates currency translation would decrease 2020 net revenue growth by approximately 3 percent3 with a negative $0.05 impact to Adjusted EPS
為替換算により2020年の売上高成長率が約3%減少し、調整後EPSに0.05ドルのマイナス影響があると予測しています
また同日に四半期配当を発表しており、それまでの一株当たり@0.285ドルから@0.315へと約11%の配当増となった。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2020年第2四半期の純売上高(Reported Net Revenues)は59億1100万ドル、市場予想の58億7400万ドルを上回っている
- 2020年第2四半期の希薄化後1株当たりの利益(Adjusted Diluted EPS)は0.63ドル、市場予想の0.56ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてモンデリーズ・インターナショナルの株価は
1.94%の上昇。同日のダウ工業平均が0.61%、S&P 500が1.24%それぞれ上昇しているのでそれよりはマシという程度。
堅調な決算内容の割には上昇が弱い気がするが、元々モンデリーズ株はあまり価格変動の無い銘柄ではある。過去5年の株価を市場と比べてみると以下の様になっている。
配当が11%増になったとはいえ税引前配当率では2%台前半であるので魅力的とは言えないのだが、値動きの幅がそれ程ではない点をどう考えるか。ただ、自分の所有銘柄ではモンデリーズに比べて値幅が同等でより高い配当率のものがあると思うので、次回9月もモンデリーズ株の買い足しは無いだろう。