シティグループ(C)2019年第3四半期決算(2019/10)

はじめに

今週2019年10月14日から、米国市場での2019年四半期決算発表が本格化している。自分の所有している銘柄では、昨日10月15日にシティグループ(C)が米国市場開場前に第3四半期決算を発表したので、その内容を整理しておく。


シティグループ2019年第3四半期決算発表の概要

以下の内容はシティグループ企業サイトの発表資料より抜粋・引用。

  • 収入(Revenues)は185億7000万ドルで前四半期より1%減、前年同期比1%増
  • 純利益(Net Income)は49億ドルで前四半期より2%増、前年同期比6%増
  • 1株あたり純利益(EPS)は2.07ドルで前四半期より6%増、前年同期比20%増
  • 純金利マージン(調達金利と貸付金利の差)は前四半期の2.67%から2.56%に低下


まとめ

最初に数字を見た際には、シティグループの第3四半期の結果は良かったのではないだろうか、というのが個人的な感想。リフィニティブによるアナリスト予想では収入が185.4億ドル、1株あたり純利益が1.95ドルだったが、いずれも上回っていた。

といった情報を踏まえて、実際の昨日のシティグループの株価はどうなったかというと、

と現地時間午前10時ぐらいまでは前日比マイナス圏内だったのが、そこからじりじり71ドル台まで上昇して、それをキープするという結果になった。個人的には寝る前にチェックした時点では所有しているシティの株だけで数千ドルのマイナスとなりがっかりしながら就寝したのだが、起床したらプラスとなっておりうれしい誤算となった。

これは決算発表が現地時間の市場開場前に行われ、その数値だけでは不安のある決算内容だったものが、アナリスト向け説明が現地時間10時から始まり、そこで決算内容の懸念材料が解消されたためではなかったかと思う。

例えば、前四半期の決算発表時にも収入、純利益ともアナリスト予想を上回っていながら、株価自体はほぼ変わらずだった要因の一つと自分では考えている純金利マージンは、今四半期も上に挙げた様に低下している。しかし、アナリスト向け説明会の中で以下の様なある程度納得感のある説明をしている。

Looking at results for the quarter, net interest revenue was roughly flat year-over-year and declined by roughly $250 million sequentially, reflecting the impact of lower Markets’ net interest revenue. And net interest margin declined 11 basis points sequentially, also driven by the lower Markets’ net interest revenue.

四半期の結果を見ると純金利収益は前年比ほぼ横ばいで、市場の純金利収益の減少の影響を反映し、前四半期から約2億5,000万ドル減少している。 また、純金利マージンも市場の純金利収益減少が要因となり、今期も11ベーシスポイント減少している。

However, it is important to note that the decline in Markets’ net interest revenue is almost fully offset by higher noninterest revenue in Markets this quarter shown at the bottom of this slide.

しかし、市場の純金利収益の減少はこのスライド下部に示されている今四半期の市場の非金利収益の増加によってほぼ完全に相殺されることに注意することが重要である。

And turning to total noninterest revenue for total Citigroup. This quarter, we generated strong year-over-year growth in noninterest revenue of roughly $350 million driven by growth across the franchise, including higher Markets’ noninterest revenue even as we faced the headwind of the $250 million gain last year, all of which gives us confidence in our ability to deliver better growth next quarter in noninterest revenue.

そして、シティグループ全体の非金利収益合計に目を向けると、逆風に直面しながら2億5,000万ドルの収益を上げた昨年に続き、フランチャイズ全体の成長により今四半期は約3億5,000万ドルと非金利収益が前年比で大幅に増加している。これらを踏まえて次四半期に非金利収益でより良い成長を実現できることに自信を持っている。

こういった説明(勿論これだけではない)を踏まえて、市場はシティの今四半期決算内容が前向きなものであると判断したのではないだろうか。

引き続き米中貿易や米金利の影響を受け今後どうなるかは分からないが(アナリスト向け説明の中でCEOマイケル・コーバット氏は「highly unpredictable」という言葉を使っている)、第2四半期にはOverviewで「2Q’19 showed continued progress in a challenging environment」としていたのが、今回は「3Q’19 showed continued momentum」と「in a challenging environment」という言葉が無くなっている。これはある程度状況が改善されつつあると考えても良いのかもしれない。あくまで第3四半期の結果、ではあるが。

シティの株価は何かと値動きが激しいのだが、年初からは34.9%の上昇となっており、S&P 500の18.3%上昇を上回っている。今後もこのまま行ってくれればいいのだがなあ。

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