アストラゼネカとブリストルの合併報道と株価(2026/8)

はじめに

掲題の通り先週末2026年8月2日(日)に英フィナンシャル・タイムズが、英製薬大手アストラゼネカが自分の所有銘柄でもある米ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)と合併の可能性について予備的な協議を行った、と報じた。

以下、その報道の内容と週明け8月3日(月)のブリストル・マイヤーズ株及びアストラゼネカ株の動きについて確認し整理しておく。


2026年8月2日(日)の英フィナンシャル・タイムズの報道

以下は英フィナンシャル・タイムズの報道より主な点を引用・抜粋。

  • 事情に詳しい関係者によると、アストラゼネカとブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)は、合併の可能性について予備的な協議を行った
  • 時価総額や企業規模の面でアストラゼネカが大きいため、事実上アストラゼネカがブリストルを買収するという形が有力
  • 両社が統合した場合の時価総額は約4000億ドル規模に達し、世界最大級の製薬会社が誕生する
  • 匿名を条件に話した同関係者によると、この合併案には、トランプ米大統領政権下の米国反トラスト当局による審査がどうなるかという懸念から、規制上のリスクが伴う
  • 協議は数ヶ月前から続けられているが、現時点では初期段階であり、取引の具体的な内容は確定しておらず、合意に至るか決裂するかは不透明

報道を受けて2026年8月3日(月)の両社の株価

【米主要3株式市場】

トランプ米大統領がイランとの協議を実施すると明らかにしたことで、市場に安堵感が広がりいずれも1%を超える上昇となっている。

【ブリストル・マイヤーズ スクイブ】

開場直後こそ合併(買収)報道を受けて前日比3%を超える上昇となったが、その後は逆に前日1%超の下落となる局面もあり、最終的には前日比0.24%の上昇で取引を終えている。上述した様に米国市場自体が好調だったことと比較すると、少なくとも初報ではアストラゼネカとブリストルの合併は市場にはそれ程好感されていないようだ。

【アストラゼネカ(米国市場のADR:米国預託証券(American Depositary Receipt)】

こちらは開場直後から急落して一時は9%超の下落。少し持ち直したものの最終的には前日比6.88%下落。市場は英最大手のアストラゼネカにとって事業を一変させるような大型買収の必要性はほとんどないとみているようだ。

ちなみにアストラゼネカはロンドン市場では8.96%の下落となっており、FTSE100指数(Financial Times Stock Exchange 100 Index)構成銘柄の中で最大の下落率で、同日FTSE100指数が0.1%下落となった主な原因となっている。


まとめ

以上、英フィナンシャル・タイムズのアストラゼネカとブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)との合併報道の内容と週明けの両社の株価についてまとめた。

フィナンシャル・タイムズの報道は、交渉は初期段階で、詳細もほとんど決まっていないという具体性に欠ける内容。その後各種メディアの要請に対しても両社はコメントしていない。

そんな状況の中で株価の方はブリストルはほぼ横ばい(市場の好調さを考えるとやや下落か)、アストラゼネカは大幅下落と評価が分かれる形となった。規模的に合併というよりは買収の形になるだろうアストラゼネカ側への評価が低かったようだ。

気になるのは今後の動向だが、初期段階で具体的内容が不明なこと、破談の可能性もあること、買収自体が規制当局に承認されるかどうか等、先行きは極めて不透明。事態がどう進むかは判らないが、直近の自分のブリストル株は税引き後四半期受取配当が約15万円と大きいため、それを損なわない形になってくれるといいのだが・・・。

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