自分の資産が市場より低パフォーマンスな事について(2020/7)

はじめに

ここ1月ほどは自分の資産にあまり大きな上下が無い状態が続いているような気がする。何故このような事を思ったかというと、自分が取引をしている楽天証券以外に自分のポートフォリオを登録しているYahoo!Financeの画面で、

といった具合に年間のパフォーマンスが表示されるようになったため。これはyahoo!financeに有料機能が追加されてから表示されるようになった情報。

自分は特に必要ないので有料機能は使っていない(たしか月34.99ドルだったと思うし、無料機能で十分のため)のだが、この様に自分のポートフォリオとS&P 500の過去1年間のパフォーマンス比較が出てきており、どうしても目についてしまう。

新型コロナの影響が出始める前まではあまりS&P 500と変わらないパフォーマンスだったのが、2020年3月末からの回復、そしてここひと月程は自分のポートフォリオはフラットなのにS&P 500は上昇している。

自分の投資のパフォーマンスがプラスで配当金が十分である限り、自分の資産と市場のパフォーマンスを比べることにあまり意味は無いと思っているのだが、少し差が大きすぎるので、その原因について確認してみることにする。


5ヶ月前のポートフォリオと2020年7月17日閉場後のポートフォリオ比較

区切りがいいし急落する前のタイミングでもあるので5ヶ月前の2月21日と7月17日の米国市場閉場後ポートフォリオを比較してみることにする。

【2月21日米国市場閉場後】

【7月17日米国市場閉場後】

金額ベースで差が大きいものを見てみると、

シティグループ(C):204,746.72⇒53,981.2。マイナス150,765.52ドル

AT&T(T):33,418.65⇒-32,898.35。マイナス66,317ドル

ボーイング(BA):37,683.99⇒8,287.19。マイナス29,396.8ドル

ゼネラル・エレクトリック(GE):-15,329.50⇒-35,272.50。マイナス19,943ドル

エクソン・モービル(XOM):-20,815.85⇒-39,235.65。マイナス18,419.8ドル

この5つか。

自分の投資金額の多い順では、

AT&T(T)、シティグループ(C)、エクソン・モービル(XOM)、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)

の順なので大きく値を下げた銘柄はある意味妥当なところなのだろう。

それにしてもシティグループ(C)が突出して値を下げているのが目に付く。冒頭の年間パフォーマンスで一時ひと月程前S&P 500に迫った時があるが、その際(6月8日閉場時)シティ株は

プラス11万ドルまで持ち直したのだが、6月11日には

また値を下げてプラス4万ドル程度。そして先週末までそこから約1万ドル程しか増加していないことになる。やはりこれがここひと月程市場に比べて上昇が芳しくない原因、ひいてはコロナの影響から自分の資産の戻りがの一つだろう。

個人的にはAT&Tがこの5ヶ月でプラスからマイナスに転じているため、そちらの方が主要因かと思ったのだが、絶対額で見るとシティの方が影響が大きかったようだ。まあAT&Tも絶対額の減少はシティ程ではないにしても他の銘柄に比べて大きいので、自分の資産が戻らない一因ではあるのだが。

後は自分のポートフォリオにIT/ハイテク銘柄がほとんどないことも影響しているかもしれない。投資を始めた当初はそれなりにIT関連銘柄もあったのだが、買収により現金化されるなどとして保有銘柄はシスコぐらい。最近はNASDAQが最高値更新といったニュースを目にすることが多い気がするが、その恩恵を自分は受けられていないからなあ。ただ、IT/ハイテク銘柄は配当率があまり良くない印象があるので、配当金生活を目指す自分としては致し方ないところだろう。


まとめ

市場全体に比べて自分の資産・ポートフォリオのパフォーマンスが悪い原因について確認してみたが、「投資額の多い所有銘柄の戻りが遅い」という点に尽きるだろう。

原因がそうだとしてそれを解消する方法はあるのだろうか。

自分はずっと長期投資/バイアンドホールドの投資スタンスでやってきているので、短期的/劇的に解消する方法はないだろう。戻りの遅いシティやAT&Tを売却して他の銘柄を購入することは出来るが、①入れ替えで税金、手数料がかかる、②入れ替えで購入した銘柄が期待通りのパフォーマンスとなるかは不明、③売却したシティやAT&Tが持ち直す可能性もある、という可能性を勘案すると現実的ではない気がする。現実的には最近そうしている様に、投資額の多い銘柄は外してポートフォリオ内での分散を心掛けることで、緩やかにこういった状況が改善されるようにしていくしかないのだろう。

そもそも市場と比べて戻りが遅いという点だが、あくまでも自分が早期引退できる状況になる事が目的であって、自分は市場より良いパフォーマンスを達成することが目的ではない事を忘れてはいけないだろう。もちろん市場よりパフォーマンスが良ければそれだけ早期引退に近付ける訳だが、それを気にし過ぎると今までの投資スタイルを崩して失敗しそうな気がする。

もっとも自分が続けている長期投資/バイアンドホールドが最善かというと決してそうではないだろう。ただ自分の性格や紆余曲折はありながらも結果的に資産がプラスになっている現状を鑑みると基本的にはこのままのスタイルを踏襲するのが妥当とは思う。

とはいえ2013年からはプラスを維持しているが、全投資期間228ヶ月中100ヶ月はマイナスである事を考えると、今回の様に自分の投資スタイルに問題がないかを機会を見つけて考え、無理のない範囲で改善していくことが大事だろう。

さじ加減が難しいところだが、市場はあまり気にせず、しかし全く気にしないという事もなく、という具合で今後も投資に対して臨みたい。

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