2020年6月の米国株定期購入検討:フィリップ・モリス(PM)

はじめに

本日は6月の定期購入に向けて、自分の所有銘柄の中では現在5番目に配当率の高いフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)を検討してみることにする。


前回フィリップ・モリス株まとめ以来のアップデート

前回フィリップ・モリス株をチェックしたのは2020年第1四半期決算の際。

フィリップモリス(PM)2020年第1四半期決算(2020/4)

その際の内容を簡単にまとめてみると、

  • 2020年第1四半期の純収入(Net Revenues)、調整後希薄化1株あたり純利益(Adjusted Diluted EPS)はいずれも市場予想を上回っていた
  • COVID-19パンデミックに関連する不確実性に起因する2020年通年のガイダンスの撤回
  • 現在(2020年4月21日の決算発表)、COVID-19のパンデミックに関連するさらなる悪影響を予測しており、第2四半期に今年最大の影響が出ると考えています

といった内容で、この決算発表後の株価は下がっていた。

冒頭に上げた最新の株価とあまり変わりがない。それではここ3ヶ月のフィリップ・モリスの株価がどうだったか振り返ってみると以下の様になる。

市場に比べると株価の上昇が低いことが分かる。この間フィリップ・モリスに関する特段のニュースは無かった(6月5日に前四半期と同じ一株当たり配当@1.17ドルを発表したぐらい)。

上昇が遅いのはタバコという業界のせいなのだろうか。アルトリア・グループが米国、フィリップ・モリスがその他全世界という違いはあるにせよ、数日前にチェックしたアルトリア・グループ(MO)も市場に比して戻りが遅かった。

これをどう捉えるか。市場に比べて単に戻りが遅いだけなのか、それともこのまま株価は上昇しないままなのか。判断が悩ましいところ。


まとめ

上記の様な状況を踏まえて、フィリップ・モリス株を6月に購入するかどうか。

まず一つネックになるのは既に自分がタバコ関連銘柄としてアルトリア・グループ(MO)を保有しており、自分の資産ではアルトリアは上から5番目の割合である点。業界の分散という意味では、タバコ銘柄で分散しても仕方がない様な気がする。とはいえ、アルトリアは米国内、フィリップ・モリスはそれ以外の全世界が対象なので、地域的な分散という意味では悪くないのかもしれない。

次に消費量が低減傾向にあるタバコ銘柄を購入するかどうか。10年、20年といったスパンで考えた場合どうなのだろう、という疑問が頭にはある。2、3年前にフィリップ・モリスは将来的に紙巻タバコの取り扱いをなくす、といった発表があった気がするがIQOS(加熱式タバコ)がそれに取って代われるのかどうか。

ただ、配当に関しては余程の事が無い限りはフィリップ・モリスは(アルトリアもだが)フリーキャッシュフローの点から年ごとの増配を期待できそうにも思う。

他の所有銘柄の具合も検討して、その比較の上で最終的に決めるのだが、フィリップ・モリスを6月に購入するのはアリかもしれない、というのが現時点での個人的な感想。少なくとも同じタバコ銘柄であるアルトリア・グループよりはフィリップ・モリスを優先するだろう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。