GEヘルスケア事業スピンオフの新株付与割合確定(2022/12)

はじめに

2022年12月9日(金)に楽天証券口座にアクセスしたところ、以下のお知らせが来ているのに気が付いた。

ゼネラル・エレクトリック(GE)株が最近大きく変動した印象が無かったので忘れていたが、このお知らせを見てそういえば以前GEの情報を整理した際に、スピンオフされるGEヘルスケアが12月8日に投資家向けイベントを開催する予定だったことを思い出した。

以下、スピンオフの情報と投資家向けイベントの内容について確認し整理しておくことにする。


2022年11月30日にGE取締役会がスピンオフを承認

GEヘルスケアの投資家向けイベントに先立って、11月末にGEはヘルスケア事業のスピンオフが取締役会に承認されたことを発表している。

以下はGEの企業ページより引用・抜粋。

  • GEは11月30日、同社の取締役会が以前に発表された同社のヘルスケア事業であるGEヘルスケアホールディング LLC(GEヘルスケア)のスピンオフを承認したことを発表
  • このスピンオフに先立ってGE HealthCareは法人化され、GE HealthCare Technologies Inc.に社名変更される予定
  • 同社は2023年1月4日にGEHCのティッカーでNasdaqでの取引を開始する予定
  • スピンオフを実行するため、GEの取締役会はGEヘルスケアの発行済株式の少なくとも 80.1%をGE株主に分配することを承認
  • GEの普通株式保有者は、スピンオフの基準日である2022年12月16日に保有するGE普通株式3株ごとにGEヘルスケアの普通株式1株を受け取る権利がある
  • スピンオフは2023年1月3日の米国市場取引終了後に行われ、公開取引開始は1月4日予定
  • GEの株主はGEヘルスケア普通株式を受け取るために何らかの措置を講じる必要はない

先に挙げた楽天証券の連絡では権利落ち日が2023年1月4日となっているが、

GEの発表内容を見る限りでは権利落ち日は2022年12月15日の様に思われる。どちらにしろバイアンドホールド/長期投資を標榜している自分としてはGE株を売却するつもりは無く、既に完全リタイアしており新たにGE株を購入する余裕も無いので特に気にする必要は無いだろう。


2022年12月8日開催GE Healthcare Investor Dayの概要

以下はGEの企業ページより引用・抜粋。

【AGENDA】

アジェンダは以下の通りで約3時間半。プレゼンテーション資料は表紙等も含めて116ページ。各事業部の詳細説明が多く全てを追うのは難しいので、主にFinancial Highlightsを詳しく見ることにする。

【Financial Highlights】

アジェンダではFinancial Highlights、プレゼンテーション資料ではFinancial Strategy、プレゼンテーション資料とは別に提供されたプレスリリースではFinancial Frameworkとされているが中期的数値目標はもちろん同じ。中期的の定義は具体的には明示されていない。

  • Organic revenue growth(既存事業成長率):Mid-single digits(一桁台半ば)
  • Adjusted EBIT margin(調整後EBITマージン):High teens to 20%(10%台後半から20%)
  • Free cash flow conversion(フリーキャッシュフローコンバージョン。FCFをEBITDAで割ったもの。基本的に数値が大きいほど財務上安定している):85%+

ちなみに2022年末までの見通しも以下の通り提供している。

GEベースで見た場合とGEヘルスケアベースで見た場合数値にやや差があるが、主に税金のためであり基本的には想定通り。


アナリストの反応

上記スピンオフ発表やGEヘルスケアの投資家イベントを受けて、複数のアナリストがGE本体の投資格付けをアップデートしている。

あまり投資格付けアップデートでGE株が大きく上下した感じはしないので目標株価だけ確認してみると、

Deutsche Bank:89ドルから94ドルへ上方修正

Oppenheimer:104ドル(前回は不明)

RBC Capital:93ドルから98ドルへ上方修正

Citigroup:87ドルから100ドルへ上方修正

Oppenheimerは前回不明だがその他は目標株価を上方修正。そしてOppenheimerも投資格付けをPerformからOutperformへと上方修正しているので、総じて悪くないアップデートだったのだろう。


まとめ

上記の様な内容を踏まえての直近GE株価と市場(S&P 500)の推移を見てみると

市場よりもGE株は低調で、アナリストの投資格付けアップデートはあまりGE株に寄与していないことが判る(Oppenheimerのアップデートは開場直後は上昇に寄与したが一時的なものに留まっている)。この直近のGE株の低調さは調べてみたが原因はよく分からなかった。

それでも年初来で見てみると

4月末の第1四半期決算で10%下落して以降は仕様を下回るパフォーマンスが続いていたのだが、ここ数日の下落を含めても11月からは市場を上回っているので自分が思っていたよりは悪くない。

市場が不安定な動きを続けているので今後のGE株がどう動くかも定かではないが、来年1月のGEヘルスケア分離がポジティブに働いてくれることを期待したい。そしてGEヘルスケアが配当を出してくれると非常に有難いのでその点にも注目しておきたい。

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