新型コロナ影響下の米国株決算発表と資産推移(2020/4~5)

はじめに

元々は2月下旬からの資産急落振りを把握する目的で日々更新してきたのだが、2月下旬から4月の決算発表が始まる前までのデータ及び振り返りは以下にまとめている。

新型コロナ影響下での米国株資産減少日次データ(2020/2~4)

新型コロナ影響下2ヶ月の米国株資産減少振り返り(2020/4)

そして所有銘柄の決算発表(大体3月末締め)も終わったので、以下で続けてきたデータの日々更新を終了してこの1ヶ月を中心に振り返ってみることにする。

新型コロナ影響下の決算発表と米株資産日次データ(2020/4~5)


決算発表約1ヶ月間の資産変動データ

決算発表前までをまとめたデータは2020年2月19日を起点としてから4月18日までだったが、自分の所有株の決算発表が始まった週の4月14日(13日(月)米国市場閉場後)からのデータとする。

この期間を見ると上下動はそれなりにあるものの9,500万円~1億500万円の間を行ったり来たりしており、特段の上昇あるいは下降の傾向は自分の資産変動では見られなかった。ちなみに同期間のダウ工業平均のチャートは以下の通り。

自分の所有銘柄でポートフォリオに占める割合の大きいAT&T(T)とシティグループ(C)はダウ平均に含まれていないが、大体の傾向としては変わらずで相変わらず個別株の決算というよりは、市場全体の動きにつられている気がする。


期間中(日本時間2020年4月14日~5月20日)のデータいろいろ

1日の最大下落率:4月16日のマイナス3.42%

1日の最大下落額:4月16日のマイナス3,494,460円

1日の最大上昇率: 4月18日のプラス6.22%

1日の最大上昇額: 4月18日のプラス6,021,496円

マイナスが続いた期間:5月1日から5月7日までの5営業日連続

1日の下落率が3%を超えた日数:4月16、22日、5月2日の3回

1日の上昇率が3%を超えた日数:4月18日、5月9、19日の3回

期間中の前日比マイナス日数:16日

期間中の前日比プラス日数:12日

期間中の最高額:4月30日の105,737,625円

期間中の最低額:5月14日の95,180,907円

期間中最高額と最低額の差異:マイナス10,556,718円

4月14日から5月20日までの資産変動率:マイナス1.58%

4月14日から5月20日までの資産変動額:マイナス2,266,206円

こうしてデータを振り返ってみると、少なくとも決算発表前の期間よりは落ち着いてきてはいる気がする。2月下旬~4月にかけては、1日の下落率が5%を超えた日数が7回(うち2回は10%以上下落)、1日の率が5%を超えた日数が7回(うち2回は10%以上上昇)あったが、今期間は5%を超えた上下は4月18日、5月19日に2回上昇したのみ。1日の最大下落、上昇も4月16、18日と期間の最初に起こっている。ただし、1日で3%を超える上下動はそもそもなかなか無いはずなのを忘れてはいけない。

2月下旬からの推移も含めて見てみると、

となり、懸念していた四半期決算発表を受けて一段と下がる事態にはならなかったと言えるだろう。


まとめ

自分が決算発表開始前に最悪として想定していたのは、新型コロナウイルスの影響が米国の実経済に影響を及ぼし始めた3月が含まれる決算結果ともちろん新型コロナウイルスが続いている状態で一段と資産が減少するのではないかという懸念だったが、決算発表が終わった段階ではその想定は良い意味で外れてくれたようだ。

どちらかというと今のところはちょうど1ヶ月前に以下で書いた

新型コロナ影響下2ヶ月の米国株資産減少振り返り(2020/4)

「自分が期待しているのは、米国企業の決算発表が続く5月上旬位までに、米国のコロナウイルスが収束傾向に向かい、決算内容も既に株価に織り込み済み程度で済んでくれれば、5月中旬位からは持ち直してくれるのではないかというシナリオ。」

という最善の予想の前半部分に近い様な気もする。

ただしこれから資産・相場が上昇するかというと、残念ながらその期待はあまりしていない。

というのも、

  • コロナウイルスが完全に収束したとは言い難そう(第2波の可能性が拭えない)
  • 米中の摩擦が再び激しくなる可能性がある点
  • 四半期決算発表では、今四半期(4~6月期)が最悪の業績と見込んでいる企業が多い

という点が非常に懸念されるため。個人的には今後もそれなりに上下動はあるが、方向感に乏しい資産状態が続いてくれればマシな気がするのだが、一段と下がる可能性もあるだろう。

JCペニー(JCP)が期間中に破産申請となったが、新型コロナの影響が出る前から危うかったので想定内。とりあえず四半期決算を受けての配当減・配当停止がウォルト・ディズニー(DIS)の一時配当停止だけに留まったのは良かった。

正直、自分の仕事を取り巻く環境はこの新型コロナの影響もあり段々と悪化しているので、望む望まないにかかわらず配当金生活に突入する可能性が高まっている。そんな中では資産の増減よりも配当金の増減の方が自分に取っては喫緊の課題。何とかこの不安定な状況でも、今後も配当を維持してもらいたいものだ。

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