AT&T(T)の投資格付けアップデート(2024/3)

はじめに

昨日2024年3月5日の米国株式市場は

アップル(AAPL)の中国iPhone販売が低調との報道などを受けて大型/ハイテク銘柄を中心に低調で主要3市場いずれも1%を超える下落。

そんな中自分の所有銘柄であるAT&T(T)は

2%を超える上昇。調べてみたところ掲題の件がAT&T株の上昇を促したようだ。

以下、アナリストのアップデート内容について確認/整理しておく。


Wolfe ResearchのアナリストPeter Supino氏のAT&T投資格付けアップデート

投資格付け:Peer PerformからOutperformに上方修正

目標株価:21ドル(以前は不明)

以下はPeter Supino氏の投資格付けアップデートの要旨。

  • 過去3年に渡ってネガティブなリターンをもたらしてきたAT&Tを「Underweight」とすることは安全だった(safe to be underweight)
  • しかしながら無関心と身体に染み付いたネガティブな記憶から、AT&Tを長期に渡り真剣に受け止める時期が来たと主張する(amidst apathy and negative muscle memory, we argue that it’s time to take T seriously as a long)
  • コンバージェンス、金利、鉛(被覆ケーブル)に関する悪い見出しの中でも、AT&Tは中核事業を成長させ、効率を高め、負債を返済している
  • AT&Tは2023年第4四半期の後払い電話の純増数も52万6000件と市場予想の48万7500 件とここ数四半期と同様に市場予想を上回っており、競争環境における顧客離れを軽減することが出来ている

まとめ

以上Wolfe ResearchのアナリストPeter Supino氏のAT&T投資格付けアップデート内容を確認してみたのだが、正直この内容で市場が大きく下落した中でAT&T株が上昇したのは個人的には疑問。

確かにここ数四半期の決算でAT&Tは中核事業を成長させ、効率を高め、負債を返済しているのだが、コンバージェンス、金利、鉛被覆ケーブルに関する懸念を払拭する具体的な内容は後払い携帯純増数以外はされておらず、ネガティブな見方を変える時期にあるとは思えない。

年初来のAT&T株の推移を見てみると

市場(S&P 500)が緩やかながらも概ね上昇傾向が続いているのに対し、AT&Tは昨日の上昇を除けば年初来ほぼ変わらずではあるが方向感に乏しい動きで安定感に欠けている。

自分の考えが誤っていて、今回のアップデートで指摘されたAT&T株を見直す時期が本当に到来して株価が上昇傾向となってくれればいいのだが。

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