はじめに
ここ最近(2018年10月~12月)は資産の減少っぷりが激しい。バイアンドホールド/長期投資を標榜する身としては、資産の減少は気にしないようにしているつもりなのだが、それでもやはり気にはなる。というより正直に言って凹む。
資産の減少もそうなのだが、これだけ株価が下落すると配当が減るあるいは配当が停止されるという可能性の方が自分に取っては気に掛かる。将来的に配当金生活を目指している自分にとっては、配当の減少の方が影響が大きいので、自分の手持ち株の過去一年配当と次回の配当状況を整理してみることにする。配当金の全体の金額についてはこちら。
過去1年前後の手持ち銘柄配当増減
【減配】
何度か触れているのだが、ゼネラル・エレクトリック(GE)の配当が次回(恐らく2019年1月)から、一株あたり@0.12ドルから@0.01ドルと大幅に減少する。
ただし自分としては意外なことに、減配が明らかになっているのは直近ではゼネラル・エレクトリック1銘柄に留まっている。
【過去1年配当増の無いもの】
過去1年にわたって増減の無い銘柄は4銘柄だった。
JCペニー(JCP)は2012年5月に受け取った配当が最後で、それから配当停止中。
ダウ・デュポン(DWDP)は4回続けて(つまり1年間)配当が@0.38ドルで変わらず。次回の配当も@0.38ドルのままの様子で配当増の気配がない。
クラフト・ハインツ(KHC)は5回続けて配当が@0.625ドルで変わらずで、次回の配当も@0.625ドルのまま。
チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)はタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)との合併で入手した銘柄だが、今まで配当を出したことがない。
JCペニーとチャーター・コミュニケーションズは、元々無配当が続いているのを自分でも認識していたので心理的な影響は無い。ただし、ダウ・デュポンとクラフト・ハインツの2銘柄は、丸1年配当増がないという認識が欠けていたので少しショックではある。減配にならないだけマシというところか。
【過去1年で配当が増加したもの】
ボーイング(BA)、アルトリア・グループ(MO)、シティグループ(C)、JPモルガン・チェース(JPM)、ケマーズ(CC)、シスコ・システムズ(CSCO)、コカ・コーラ(KO)、エクソンモービル(XOM)、ケロッグ(K)、モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)、フィリップモリス(PM)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ウォルト・ディズニー(DIS)の13銘柄は増配している。
これらの銘柄は金額の多い少ないはあるが(多くの銘柄は四半期で1セント=0.01ドル)、一応1年で増配している。
【次回増加するもの】
AT&T(T)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、マクドナルド(MCD)の3銘柄は次回の配当で増加予定。
まとめ
この情報だけを見ると、所有21銘柄中
・減配:1銘柄
・変わらず:5銘柄
・増配:15銘柄
ということになり、実際問題としても保有銘柄が多いもの、つまり配当金額が多いAT&T(T)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、シティグループ(C)は今のところ増配を維持しているので、冒頭にあげた懸念(配当減、配当停止の増加)は直近では大丈夫そうな気がする。ただ、あくまで直近四半期では大丈夫そうだ、というだけはあるが。
ただ今大丈夫だからと言って今後も増配が続くとは限らない。大体配当の増減は株価や業績のからしばらく時間が経ってから反映されるものであるし。また世界金融危機の際にはシティグループは無配や減配(四半期0.01ドル)の期間がかなり長かった経験もしているからなあ。2009年は2008年に比べて年間の配当額が減少した経験もあるので、今後受取配当が減る可能性も念頭に置いた方がいいだろう。ただし、過去の状況はあくまで参考にしかならない(状況が違うので)ということは忘れずに。過去~だったから、というのが必ずしも当てはまるとは限らない。難しいところだ。
こういった状況を踏まえてどうするか。実際には米国株投資については特段アクションを起こすつもりはないのが正直なところ。先に書いたようにゼネラル・エレクトリック(GE)は大幅に減配しているし、株価も下がっているのだが何もしていないし。バイアンドホールド/長期投資の期間が長いせいか、何かするよりも何もしない方が総じて良さそうな気がしてしまう(もちろんJCペニーの様に無配当が続いて、株価が90%マイナスになっている失敗ケースもあるのだが)。
2018年10月の暴落の時にも考えたが、何もしないという事が自分の中で納得感のある選択をした結果、と言えるようにまだまだ自分の中での検討が必要だな。考えるのを止めて何もしないのと、考えた上で何もしないのは、結果は同じだが自分の精神衛生上に大きな違いが出てくるので。