【マイナス継続】2009年米国株式投資考察(資産/購入/配当)

米国株式投資9年目の振り返り

米国株式を始めてから9年目に入った2009年。月ごとの状況は以下を参照。

2009年1月

2009年2月

2009年3月

2009年4月

2009年5月

2009年6月

2009年7月

2009年8月

2009年9月

2009年10月

2009年11月

2009年12月


購入状況

2009年の購入状況は以下の通り。

2009年3月:C(シティグループ)3,500株 購入単価@3.024ドル

2009年6月:C(シティグループ)3,500株 購入単価@3.114ドル

2009年9月:GE(ゼネラル・エレクトリック)700株 購入単価@17.1275ドル

2009年12月:C(シティグループ)3,500株 購入単価@3.3525ドル

購入回数は4回。2008年はいずれもC(シティグループ)を購入しており、今年もほとんどCだったが、ゼネラル・エレクトリック(GE)も1回購入できた。ドルベースでの総購入価額は45,206ドル、手数料合計は273ドル。総購入に占める手数料の割合は0.6%。

2009年はまだ世界金融恐慌の影響を強く受けており、シティグループが2、3月に国有化されるのではという懸念も強まったせいで、シティグループの購入価格はいずれも3ドル台。ゼネラル・エレクトリックも前年に比べて大幅に下がっていたので、久々にC以外の銘柄を購入することができた。


シティグループ

シティグループは株価が急激に下がった為に、この年の購入で保有株数が14,000株と1万株を突破。シティグループの2009年株価推移は以下の様な感じ。右側の軸が10ドル、20ドル、30ドル…となっているが、これはこの後に株式併合をしているためで、実際には1ドル、2ドル、3ドル…に該当することに留意。

既述の通り国有化の懸念があった2月、3月に大幅に下がり、一時は終値ベースで@1ドル近くに下がっている。その後持ち直してからは3ドル~5ドル位の間を中心に推移していた。またシティグループはこの年に当然の如く無配に転落している。


ゼネラル・エレクトリック

ゼネラル・エレクトリックの2009年株価推移は以下の様な感じ。

これだけだとシティグループの株価推移とあまり変化が無いように見えるので、2008年も含めた推移を。

2008年前半と2009年末の月末終値を見ると、ゼネラル・エレクトリックの株価は半分になっているのが分かる。まあこれならGEを購入したのも理解できなるなあ。シティグループを買い続けてシティグループの取得価額も段々減ってきていたので。ゼネラル・エレクトリックはこの年に減配を実施している(企業の歴史で2回目だったらしい)。


投資資金/資産状況

2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)

2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)

2003年投資資金:2,416,033円(累計投資資金:6,516,033円)

2004年投資資金:1,536,287円(累計投資資金:8,052,320円)

2005年投資資金:1,950,000円(累計投資資金:10,002,320円)

2006年投資資金:2,500,000円(累計投資資金:12,502,320円)

2007年投資資金:3,160,000円(累計投資資金:15,662,320円)

2008年投資資金:3,100,000円(累計投資資金:18,762,320円)

2009年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:22,762,320円)

2009年の投資は四半期ごとに100万円を着実に入金できた。株価が全然上がらないにもかかわらず、投資額を減らさなかったのはバイアンドホールド/長期投資の視点でも良かっただろう。

2009年の資産状況は以下の通り。

投資資金を含めた円の資産ベースで見ると右肩上がりのグラフになった。しかしあくまで投資資金を含めた、という所がポイント。この年には既に述べた様に400万円を投資しているので、それを割り引いて考える必要がある。

続いて累計資産のグラフ。

2009年末でようやく2008年半ば位の資産額に戻ってきた。1年半掛かって資産ベースでは戻ってきた。一応回復/上昇傾向にあると言えるのか。

投資資金を除いた損益ベースでの2009年のグラフは以下の通り。

年ベースで見ると一応損益は改善していたのか。2009年1月がマイナス870万円だったのが、2009年12月にはマイナス630万円。200万円強は増えたのか。

続いて累計損益のグラフ。

こちらのグラフからすると一応2008年から続く最悪の時期は脱したような気がするのだがどうだろうか。ただ2009年の後半には過去の見直しをしていても、欧州債務危機の問題が意識されたし、まだまだ低調な時期が続いた様な気もする。


配当金

2001年総配当金額(税引後):0円

2002年総配当金額(税引後):19,436円

2003年総配当金額(税引後):66,616円

2004年総配当金額(税引後):108,972円

2005年総配当金額(税引後):162,596円

2006年総配当金額(税引後):248,963円

2007年総配当金額(税引後):352,701円

2008年総配当金額(税引後):446,275円

2009年総配当金額(税引後):309,206円

2009年の配当は世界金融危機の影響もあり、投資を開始してから初めて前年に比べて受取配当が減少した。バイアンドホールド/長期投資をやっていて配当は右肩上がりで増えていくと思っていたのだが、この様に前年比で配当減になることも有り得るのを忘れてはいけないなあ。

これを書いている2018年12月では、配当金だけで生活できる道を色々考えたりしているのだが、この年の様に配当が減る可能性がある事もきちんと認識しておく必要がある。

この年に購入した銘柄がシティグループとゼネラル・エレクトリックという配当減、無配の銘柄だったことを考えると、この年も株価購入に際してまだ配当を意識してはいなかった様だ。

2009年までの税引き後受取配当累計は1,714,765円。


為替

2009年の為替レートは以下の様であった。

2009年初めはドル高傾向だったがその後は基本的にドル安に。12月に大きくドル高になったが、明確な理由も無かったようだし今後もドル安が続きそうだ。

投資開始からの為替レートは以下の様になっている。

2007年半ばから基本的にはドル安傾向か。基本的にドルが安い時にはたくさん米国株が買える、ドルが高い時には円ベースでの資産額が大きくなる、受取配当額が増える、という利点を中心に考えるようにするのが個人的にはストレスが溜まらない。


まとめ

2009年の主だった所をまずは整理してみる。

2009年1月:資産が1,000万円割れ。資産が1,000万円以下になったのは2005年10月以来で3年以上振り。しかも2005年10月の投資金額は930万円と2009年1月の1,870万円の半分

2009年2月:27日にシティグループと合衆国政府の間で最大250億ドル相当の政府保有優先株を普通株に転換する合意がなされた。経営陣も刷新。これによって合衆国政府のシティグループ株保有率が30~40%引き上げられる見通しとなり、シティグループが国有化されのではという懸念。26日の終値が@2.46ドルだったのが27日終値が@1.50ドルと大幅に下落

2009年3月:5日のシティグループ終値@1.02ドル。ここを底値としてその後は国有化の懸念が和らぐ。18日には米ウォルストリートジャーナル(WSJ)が、IBMがサン・マイクロシステムズを買収する交渉に入っていると報じる。

2009年4月:20日にオラクルがサン・マイクロシステムズを約74億ドルで買収すると発表。IBMとの交渉は合意に至らず

2009年10月:6日にギリシャでゲオルギオス・アンドレアス・パパンドレウ新政権への交代。政権交代前は2009年のギリシャ財政赤字は対GDP比3.7%とされていたのが、交代後に前政権の数値を精査したところ、2009年の財政赤字は対GDP比12.7%となる見通しであることが判明し、これが翌年から本格化する欧州債務危機の契機となる

2009年11月:25日にドバイ・ショック発生

2009年:タイム・ワーナー(TWX)が、3月に3分の1の株式併合、5月にタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)をスピンオフ、12月にアメリカン・オンライン(AOL)をスピンオフ

という所が主だった出来事だろうか。

それらを踏まえて2009年をまとめてみる。

①1月、2月に円ベースの資産が1,000万円を切ってしまう。2005年10月以来の1,000万円割れ。しかしその後は資産は投資資金を含めると概ね上昇

②損益は年初に比べて200万円強改善したものの、累計損益は12月時点でマイナス630万円

③9月にはゼネラル・エレクトリックを購入。これは2007年10月のクラフト・フーズ(KFT)以来約2年振りのシティグループ以外の銘柄であった

④為替のドル安傾向は昨年から継続

⑤タイム・ワーナー(TWX)が、5月にタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)をスピンオフ、12月にアメリカン・オンライン(AOL)をスピンオフしたため所有銘柄が2つ増加

⑥年間の税引後配当が初めて年ベースで減少(2008年:446,275円 ⇒ 2009年:309,206円)

2009年は、3月上旬までは前年の流れを受け継いだまま下落。その後は意外にも何とか持ち直したようだ。一応世界金融危機は一段落したのだろうか。しかし、後半には欧州債務危機の始まりを意識させる出来事も起こっており、予断を許さない年であったと言える。

最後に、繰り返しになるが年間の受取配当が前年を下回ってしまった。何度も配当の減額に言及しているのは、これを書いている2018年は50歳手前ということもあり、配当金生活を目指しているので、配当が前年より減るということはその計画に影響を及ぼす重要な要因であるため。2018年10月から市場は大きく値を下げているし、それとは別にゼネラル・エレクトリック(GE)の配当が大きく減配(2019年から1株あたり0.01ドルに)となっている。これを書いて以降に市場がどうなるかは分からないのだが、配当が減る可能性があるということも考慮した配当金生活を練らなければならない、と思う。

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