投資開始からの期間
2001年7月から数えて252ヶ月目(20年12ヶ月目)。
資産動向考察
2022年6月末の円ベース資産は以下の通り。
2022年6月末の円ベース資産は前月末に比べて約350万円ほど減少。ただし楽天証券の資産推移の月次締めタイミングにより、6月30日の米国市場が日本時間ではほとんど7月1日になるため十全に反映されておらず、2022年6月30日米国市場閉場終了後の自分のドルベース米国株資産は
1万ドル少し減少しているので、感覚的には6月の円ベース資産減は350万円より大きく感じている。
6月の市場推移
【ダウ工業平均】
2022年5月末終値:32,990.12
2022年6月末終値:30,775.43
2022年5月末/2022年6月末終値差異:6.71%下落
【S&P 500】
2022年5月末終値:4,132.15
2022年6月末終値:3,785.38
2022年5月末/2022年6月末終値差異:8.39%下落
【NASDAQ】
2022年5月末終値:12,081.39
2022年6月末終値:11,028.74
2022年5月末/2022年6月末終値差異:8.71%下落
2022年6月の米国市場はダウ工業平均が6.71%、S&P 500が8.39%、NASDAQ総合が8.71%の下落。ダウの下落率がやや低いもののいずれも5%を超える下落で、推移グラフの傾向もほぼ同じ。
6月にあった主な出来事
- 2022年6月10日米労働統計局発表の2022年5月消費者物価指数
先に挙げた米国主要3市場の推移では6月9、10日、そして週明けの13日に大きく下落しているが、結果から見ると原因は2022年6月10日に米労働統計局から発表された2022年5月消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)が市場予想を上回る上昇だった事の様だ。
9日は発表前の警戒感(そして米10年債利回りが3%を超えたこと)、10日は実際の発表が市場予想を上回る結果、13日はCPIの結果を受けて同週のFOMC会合及び金利上昇の懸念で下落したということらしい。
なまじ2022年5月末に米商務省が発表した4月の個人消費支出(PCE:Personal Consumption Expenditures)指数が予想よりも伸びなかったもあって6月上旬はやや上向きだったのだが、未だインフレ圧力が強いことが明らかになり、それ以降の6月米国株式市場の低迷につながったと思われる。
2022年6月14日、15日に行われた米連邦準備制度理事会(FRB)の会合である米連邦公開市場委員会(FOMC)では1994年以来27年振りの75bpの大幅利上げが決定されている。
ただ概ね市場の予想通りでもあり、先に述べた13日(月)の時点で市場に織り込まれていたようで発表後の市場への影響は限定的だった。
2022年6月23日にはFRBによる米銀ストレステスト結果が公表された。昨年よりもシビアになった最も厳しいシナリオでも対象の銀行はいずれも最低要件を満たすという結果であった。
ただしそれを受けて想定される各行が積み上げるべきストレス資本バッファー(stress capital buffer)は昨年よりも上昇することが想定され、その結果配当や自社株買い戻しに影響が出る可能性もある。実際自分の所有している米銀株シティグループ(C)とJPモルガン・チェース(JPM)は配当据え置きに言及している(実際の発表は取締役会の承認後なのでまだ)。
上に挙げた様に6月9、10、13日の3日間で米国市場は大きく下落し、結果S&P 500は2022年1月3日の最高値4,796.56から6月13日には3,749.63となりその下落は21.8%となった。
一般にに直近1年間の最高値から20%以上下落している場合を弱気相場と指すので、NASDAQ総合が3月に弱気相場入りしたのに続いてS&P 500も弱気相場入りとなった。ちなみにダウ工業平均のみ6月17日の6月底値時点で最高値から18.8%下落で弱気相場入りの定義には該当していない。
- 再びのドル高進行
先月2022年5月は月末ベースでは4月とほぼ同じのドル円為替レートと一旦落ち着いた様に見えたのだが、2022年6月月末の為替レートは1ドル=135.73円と前月に比べて5.5%ドル高が進行した。
月中にも自分が米国株投資を始めて20年間で一番のドル高となった旨まとめたが、月末ベースでも2001年に開始した米国株投資で一番のドル高となった。既に完全リタイアして米国株のドル配当を円変換して生活費に充てている現在、単純にドルを円に変換する点では恩恵が大きいのだが、輸入品価格が高くなり日本の物価が上がることを考えれば喜んでばかりもいられない。
ポートフォリオ
2022年5月末と2022年6月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2022年5月31日】
【2022年6月30日】
2022年6月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の12銘柄。
シティグループ(C):13.9%下落
ケマーズ(CC):25.7%下落
コルテバ(CTVA):13.5%下落
デュポン・ドゥ・ヌムール(DD):18.1%下落
ウォルト・ディズニー(DIS):14.5%下落
ダウ・インク(DOW):24.1%下落
ゼネラル・エレクトリック(GE):18.7%下落
JPモルガン・チェース(JPM):14.8%下落
アルトリア・グループ(MO):22.8%下落
ワブテック(WAB):13.1%下落
ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD):27.3%下落
エクソン・モービル(XOM):10.8%下落
2022年6月に10%を超える上下動があった銘柄はいずれも下落。うち4銘柄が20%以上下落となっている。
簡単に見ると業界ではシティ、JPMの銀行株、ケマーズ、ダウ・インク、デュポンの化学系銘柄の下落が目立つ。逆に食品系の銘柄は市場の下落よりマシな銘柄が多かった。そしてアルトリアは投資格付け下方修正が複数回あったので下落は仕方ないだろう。
所有24銘柄中上昇が4銘柄、下落が20銘柄で、ドルベースでは前月に比べて約10.5万ドルの減少、割合にすると約9.1%の下落という結果になっている。
為替
先月終値:2022年5月31日1ドル=128.68円
今月終値:2022年6月30日1ドル=135.73円
2022年6月は前月に比べて1ドルあたり7.05円、割合で言うと5.48%ドル高。
5月のまとめでは
「5月の月末為替レートは4月末に比べてドル安になっていることもあり、流石にこれ以上は為替レートの恩恵は期待しない方が良い」
と書いていたが想定に反して2022年6月もドル高が進行してしまう結果となった。何時になったら落ち着くのだろうか。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:144,924,993円
外貨MMF:45,726円
USドル:1,754,5779円
日本円:537,593円
資産:147,262,889円
累計損益(累計投資と資産より):67,262,889円/84.1%
累計引落額:5,500,000円(今月引落無し)
2022年6月は繰り返しになるが円ベース資産は約350万円の減少だったが、米国株ドル資産は10.5万ドルの減少と大きな乖離があった。これは為替レートが前月に比べて5.5%ドル高になったのが大きい。2022年6月は円ベースで見ればドル資産減をドル高がある程度相殺してくれたが、実際の米国株ドル資産は10万ドルを超える減少となっていることは忘れてはいけないだろう。
5月のまとめで
「5月の自分の資産増加は先述の保有資産額の大きい銘柄が上昇した部分が大きく、それら銘柄の2ヶ月続けての上昇は明確な上昇理由があった訳ではないので期待できない気がしている。逆に上昇分の反動があるような気もしており、過度な期待はしない方が良さそうだ。」
と書いていた以上にインフレ懸念による市場そして自分の資産下落は大きかった。
気になる7月だが、インフレ懸念が続き弱気相場入りしている現状を考えると残念ながらあまり期待できそうにはない。流石にこれ以上のドル高でドルベース資産の減少をカバーすることは難しいだろうから、何とか7月半ばから本格化する米企業の四半期決算発表が想定を上回る内容となり、7月に発表される消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)と個人消費支出(PCE:Personal Consumption Expenditures)指数が落ち着いてインフレ圧力が和らいで市場が落ち着いてくれることを願いたい。