P&G(PG)2021年第4四半期決算内容(2021/7)

はじめに

先月2021年7月30日に自分の保有しているプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の2021年第4四半期決算の発表があった。

他の銘柄の決算確認を優先したため遅れてしまったが、P&Gの今回の四半期決算を確認し整理しておく。


P&G2021年第4四半期決算概要

以下は、プロクター・アンド・ギャンブルの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2021年第4四半期の総売上高(Net Sales)は189億4600万ドル、前年同期は176億9800万ドルで前年同期比7%の増加
  • 2021年第4四半期の希薄化後一株当たり利益(Diluted Net Core EPS)は1.13ドル、前年同期は1.07ドルで前年同期比6%の増加
  • 2021年第4四半期のNon-GAAPベースの一株当たり利益(Net Core EPS)は1.13ドル、前年同期は1.16ドルで前年同期比3%の減少

2021年第4四半期の主な結果は以下の通り。

Core EPS Growth(コアEPS成長率)とCurrency Neutral Core EPS Growth(為替を考慮しないコアEPS成長率)がマイナスになっているが、これは

  • mainly due to gross margin pressure from higher input cost as we had anticipated
    既に織り込み済みだった主にコスト上昇による粗利益へのプレッシャーのため

とアナリストとのカンファレンスコールで説明されていた。

P&Gはこれで2021年度が終了となるのでFY2021の結果も発表している。

カンファレンスコールではこのスライドの説明として

  • We translated the strong top-line growth into strong earnings and cash results.
    力強い売上の成長を収益と資金へと変換しました

と始めており、満足のいく結果だったことが伺える。実際に前四半期のFY2021の通期見通しでは、

  • Organic Sales Growth(本源的売上成長率):5%~6%
  • Core EPS Growth(コアEPS成長率):8%~10%
  • Free Cash Flow Productivity(フリーキャッシュフロー生産性):100%超

としていたので予想を上回るFY2021の結果だったと言えるだろう。FY2021は自社株買いに110億ドル、配当に83億ドルの計193億ドルを株主に還元している。

併せてFY2022の見通しも以下の様に発表している。

【売上(Sales)】

【一株当たり利益(EPS)】

【現金(Cash)関連】

FY2022の見通しの説明の初めには

  • the realities of current year cost pressures and continued effects of the global pandemic
    今年のコスト圧力の現実と世界的パンデミックの継続的な影響

と言及しており、コスト高とCOVIDの再燃が業績へ及ぼす影響が大きいだろうことが伺える。

またFY2022の一株当たり利益(Core EPS)見通しについて

  • This outlook includes headwinds of approximately $1.9 billion
    この見通しは約19億ドルの逆風を含んでいます

とし、逆風(headwinds)の例として輸送費、製品コスト、為替をあげ、この19億ドルはEPSにして約0.70ドルの逆風になるとしているが、これを含めても3~6%の成長率を見込んでいる。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2021年第4四半期の総売上高(Net Sales)は189億4600万ドル、市場予想の184億1000万ドルを上回っている
  • 2021年第4四半期のNon-GAAPベースの一株当たり利益(Net Core EPS)は1.13ドル、市場予想の1.08ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記のような決算内容を受けてプロクター・アンド・ギャンブルの株価は

1.97%の上昇。同日のダウ工業平均が0.42%、S&P 500が0.54%、NASDAQが0.71%いずれも下落している中でこの上昇はかなり良かったと言える。

2021年第4四半期の結果が市場予想を上回ったことと、先に挙げたコスト高とCOVIDの再燃が予想されるにもかかわらず、FY2022の通期見通しが成長基調にあるとしたことが好感されたのだろう。

決算発表から期間が空いたので決算を受けてのアナリストの投資格付けもアップデートされていたが、

メジャーなところではいずれも投資格付けはそのまま(maintains)で変わらず。調べていないのでもしかすると目標株価は変わっているのかもしれない。

年初来の株価の動きを見てみると

市場に比べて低パフォーマンスであまり株価の変動がない感じ。今後も似たような状態が続くのだろうか。

ただP&G株があまり上昇しない株と言う訳ではなく、過去5年の株価の動きを見てみると

2020年11月位から市場(S&P 500)のパフォーマンスに後れを取っているだけで、過去5年では66.12%とそれなりに上昇しているので、今後の株価上昇に全く期待できないわけではない。とはいえ直近ではインフレによるコスト高をどう吸収していくかが課題となるだろうから、やはり株価上昇にはあまり期待しない方が良い気がする。

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