投資開始からの期間
2001年7月から数えて282ヶ月目(23年6ヶ月目)。
資産動向考察
2024年12月末の円ベース資産は以下の通り。
2024年12月末の円ベース資産は前月末に比べて約510万円(約2.4%)の増加。ただし12月中に米国個別株の円配当金70万円を生活費に充当した分が差し引かれている。
2024年12月の市場推移
【ダウ工業平均】
2024年11月末終値:44,910.65
2024年12月末終値:42,544.22
2024年11月末/12月末終値差異:5.27%下落
【S&P 500】
2024年11月末終値:6,032.38
2024年12月末終値:5,881.63
2024年11月末/12月末終値差異:2.50%下落
【NASDAQ】
2024年11月末終値:19,218.17
2024年12月末終値:19,310.79
2024年11月末/12月末終値差異:0.48%上昇
2024年12月の米国株式市場は大型ハイテク銘柄が占める割合が大きいかどうかで傾向が分かれている。大型ハイテク銘柄の占める割合の最も少ないダウ工業平均は月初から下落傾向であったのに対し、割合の最も大きいNASDAQ総合は上昇、ダウとNASDAQの中間であるS&P 500はほぼ横ばい。
そして12月18日にいずれも大きく下落。その後大型ハイテク銘柄を中心に反発はしたものの、米国がクリスマス休暇に入った年末には下落傾向に拍車がかかり、最終的にはダウ工業平均が5.27%、S&P 500が2.50%の下落、NASDAQ総合が0.48%の上昇となって2024年の取引を終えている。月末/年末の下落はクリスマス休暇に入ったことで市場参加者が少なかったために変動しやすかったと思いたい。
12月にあった主な出来事
- ドル円為替の大幅変動
2024年12月末のドル円為替は1ドル=157.23円となり、前月の1ドル=149.75円に比べて1ドルあたり7.48円、割合で言うと4.99%の大幅ドル高となった。
先月2024年11月は1ドルあたり2.28円、割合で言うと1.50%のドル安であり
「各種経済指標がインフレ圧力を和らげながら景気後退を抑えるのではという見込みが強まったため、12月の米利下げ見込みが強まったことで月半ばからややドル安傾向という流れが月末まで続いた」
という流れを引き継ぐと思っていただけに、12月のドル高は予想外。12月初旬は前月とそれほど変わらない動きだったのだが、12月11日に中国の政策当局がトランプ次期米大統領による通商関税引き上げに備え、2025年は人民元安を容認することを検討しているとロイターが報道したことでやや上昇に転じ、後述する12月18日のFOMCで利下げは予想通りだったが四半期に一度の経済予測要旨で2025年の利下げペースが想定より落ちることが有力となったため、日米金利差がより長く続く可能性が高くなったことを受けてドル高に拍車がかかり2024年を終えている。
12月17日、18日には2024年8回目そして年内最後となるFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)が開催。上述した様に利下げ0.25%は予想通りだったのだが、経済予測要旨が予想外であり米国株式市場はチャートの様に大きく下落しドル円為替はドル高となった。来年のトランプ政権下でFRBがどのようにインフレのソフトランディングを実現していくのかに要注目。
ダウ工業平均は上に挙げたチャートの通り12月4日から18日までの10営業日連続で下落。これは1974年以来のこと。中旬まで堅調だった大型ハイテク銘柄の割合が少ないことが影響したのだろう。自分のポートフォリオには大型ハイテク銘柄が無いだけに、この傾向が2025年も継続するかどうかが懸念される。
2024年12月20日に期限切れを迎える米2025年会計年度のつなぎ予算が21日になってから可決されている。日をまたいではいるが政府機関の閉鎖という事態には陥らずに済んだ。
事前には20日までにすんなり可決かと見受けられたのだが、トランプ次期大統領や次期政府効率化省(DOGE)長官イーロン・マスク氏などが債務上限などに関してSNS上で批判をしたことで一度目の採決が否決され、修正された案の提出/可決となったために時間がかかっている。
今回可決されたつなぎ予算は2025年3月までのものであるが、2025年1月にはトランプ氏が大統領に就任し共和党が多数支配となる新たな議会勢力での本予算策定が本格化するので、トランプ氏が掲げている政策が予算にどう反映されていくのか、その結果株式市場にどういう影響をもたらすかに注目していきたい。
- その他
その他自分が所有している個別株ではいくつか投資家説明会が行われている。その中でも今後への影響が大きそうなのは以下の3つ。
GEベルノバの投資家向けアップデートまとめ(2024/12)
ワーナーブラザースの組織再編発表と株価急騰(2024/12)
いずれも悪い内容では無かったのだが、12月月間で見るとAT&TとGEベルノバは下落、ワーナーブラザース・ディスカバリーはほぼ横ばいで上昇傾向へのきっかけとなっていないのは残念なところ。
ポートフォリオ
2024年11月末と12月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2024年11月29日】
【2024年12月31日】
2024年12月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の4銘柄。
ボーイング(BA):13.9%上昇
ケマーズ(CC):22.3%下落
チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):13.7%下落
WKケロッグ(KLG):13.5%下落
ボーイングを除いたケマーズ、チャーター・コミュニケーションズ、WKケロッグは先月11月にいずれも10%を超える上昇があったのでその反動で下落した側面もあるのだろう。方向感の定まらない動きとも言える。ボーイングは737MAX型機の生産再開報道が好感されたと思われる。
2024年12月は所有27銘柄中上昇したのはボーイングとワーナーブラザース・ディスカバリーの僅か2銘柄で、25銘柄が下落している。ポートフォリオ全体では前月比資産が4.8万ドル、割合では3.5%の減少。
ポートフォリオに占める割合の大きいシティグループ、AT&Tの下落幅がそこまで大きくなかったために減少幅はダウ工業平均よりはマシに留まっているが、個別の銘柄では5%以上の下落をしている銘柄が上記3つを含めて15銘柄もあり、今後に不安を抱かせる結果となっている。
為替
先月終値:2024年11月29日 1ドル=149.75円
今月終値:2024年12月31日 1ドル=157.23円
2024年12月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり7.48円、割合で言うと4.99%のドル高。詳細については上述した内容を参照。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:210,801,593円
外貨MMF:57,483円
USドル:2,291,526円
日本円:2,588,350円
資産:215,738,952円
累計損益(累計投資と資産より):135,738,952円/169.7%
累計引落額:14,200,000円(今月70万円引き落とし)
2024年12月は、ドルベース米国株資産では前月比4.8万ドル(3.5%)減少したものの、円ベースの資産は予想外の大幅ドル高により、70万円を生活費に充当したものの前月比で500万円を超える上昇(2.4%)。
先月のまとめ時には
「自分の資産が何とか大きく下落する様なことが無く2024年を終えてくれることを期待したい。」
と書いていたのだが、ドルベースでは減少、円ベースでは増加という微妙な結果で終えている。ドル高に助けられて円ベースでは資産が増加したものの、米国株ドル資産ポートフォリオを構成する27銘柄中25銘柄が前月比で下落(しかも半数以上は5%超下落)している事を考えると、素直には喜べず先行きにも不安を感じているのが正直な感想。
加えて2025年からはトランプ氏が大統領に就任することや、米利下げが上述の通りペースが落ちることが濃厚となり、それらの影響が自分の資産にどう反映されるかが、12月の不安定な相場に加えて懸念を増す要素となっているのだろう。
まずは1月半ばから本格化する自分の所有銘柄の(主に)2024年第4四半期決算の内容や、多くの企業がそこで発表する2025年の通期見通しが悪くないものであることを願いたい。