米銀破綻後約1週間の市場と自分の米銀株の動き(2023/3)

はじめに

先日2023年3月10日(金)には

シリコンバレー銀行破綻と自分所有の米国銀行株雑感(2023/3)

でまとめた様にシリコンバレー銀行が破綻し、その週末にも

続く米銀破綻の状況整理と自分所有の米国銀行株雑感(2023/3)

シグネチャー・バンクが破綻して3月13日週は自分にとっては酷い週となった印象がある。

米銀株を巡る状況はまだまだ不安定に思えるので、ここではシンプルに自分が所有している米銀株であるシティグループ(C)とJPモルガン・チェース(JPM)の動きと自分の資産がどれ程減少したかを数値として確認しておくことにする。


2023年3月10日(金)~3月17日(金)の自分の所有米銀株の動き

3月10日の前日比のため3月9日(木)も含めたデータ。

シティグループ前日比(%)JPモルガン・チェース前日比(%)
2023/3/9(木)48.60130.34
2023/3/10(金)48.34-0.53%133.652.54%
2023/3/13(月)44.74-7.45%131.25-1.80%
2023/3/14(火)47.405.95%134.622.57%
2023/3/15(水)44.82-5.44%128.26-4.72%
2023/3/16(木)45.621.78%130.751.94%
2023/3/17(金)44.25-3.00%125.81-3.78%

シグネチャー・バンクが破綻して以降の3月13日週は日ごとに上下が入れ替わる落ち着かない動き。

3月9日を起点とするとシティグループは-9.83%、JPモルガン・チェースは-3.60%の下落となっている。この差はシティとJPモルガンの基盤安定性に拠るものだろうか。


2023年3月10日(金)~3月17日(金)の自分の米国株ポートフォリオ資産の動き

自分の所有米銀株はやはり大きな下落だったのだが、自分の米国株ポートフォリオがどうだったのかも確認してみる。

米国株資産(ドル)前日比(%)
2023/3/9(木)1,097,278.59
2023/3/10(金)1,090,801.60-0.59%
2023/3/13(月)1,066,139.29-2.26%
2023/3/14(火)1,087,782.192.03%
2023/3/15(水)1,062,765.80-2.30%
2023/3/16(木)1,070,384.660.72%
2023/3/17(金)1,053,406.52-1.59%

自分の米国株ポートフォリオ資産ではシティグループの割合が25~30%程度を占めているので、先述のシティグループの動きを色濃く反映した結果になっている。

期間中は-4.16%となり43,872.07ドルの資産減となっている。


2023年3月10日(金)~3月17日(金)の米国市場の動き

それでは期間中の米国市場はどうだったかについても確認しておく。

S&P 500前日比(%)DOW30前日比(%)NASDAQ前日比(%)
2023/3/9(木)3,918.3232,254.8611,338.35
2023/3/10(金)3,861.59-1.45%31,909.64-1.07%11,138.89-1.76%
2023/3/13(月)3,855.76-0.15%31,819.14-0.28%11,188.840.45%
2023/3/14(火)3,919.291.65%32,155.401.06%11,428.152.14%
2023/3/15(水)3,891.93-0.70%31,874.57-0.87%11,434.050.05%
2023/3/16(木)3,960.281.76%32,246.551.17%11,717.282.48%
2023/3/17(金)3,916.64-1.10%31,861.98-1.19%11,630.51-0.74%

日ごとに上下が入れ替わるような神経質な動きであったのは自分の米銀株、ポートフォリオと同じなのだが、期間中で見ると

  • S&P 500: -0.04%
  • ダウ工業平均:-1.23%
  • NASDAQ総合:2.51%

NASDAQ総合はまさかのプラスで、S&P 500はほぼ変わらず、ダウ工業平均も1%少しの下落と普段の週間と比べてもそれ程悪くはない結果であった。


まとめ

米銀破綻を契機とした直近約1週間の所有米銀株価、資産の動きについて確認してみた。

所有米銀株やポートフォリオが大きく下落したのは想像通りであったが、驚いたことに米国市場は上下動はあったもののトータルでは、ダウ工業平均がややマイナスだったもののS&P 500はほぼ横ばいで、NASDAQ総合に至ってはプラスで終えていた。

これはやはり自分のポートフォリオに大型ハイテク銘柄が無いことに起因しているのだろう。こういう事態になる度に(それも結構経験している)大型ハイテク銘柄をポートフォリオに組み入れて置けば、と思いもするのだが、大型ハイテク銘柄は無配当か配当率が低いため、配当金生活を送るには課題もあるので、痛しかゆしといったところ。

ちなみに上記データは米ドルベースでの話であり、ドル円為替も考慮すると期間中でドル円為替は4.34%ドル安になっており、円ベースの資産は約1100万円減少している。この円ベース資産での減少が冒頭で「3月13日週は自分にとっては酷い週となった」という印象に更に拍車をかけている。

最後になるが厄介なのは、まだ米銀株の先行き不透明な状況が落ち着いていないこと。今回は株価や資産、市場の推移に限定したが、その理由の一つは主に米銀関連の情報を見ると多分気が滅入るだろうから。目にしたくなくとも断片的な情報は入ってくるし、それを見る感じではまだまだこの米銀株の下落が一段落したとは思えない。3月20日週はFOMC会合と政策金利発表もあるし、それ次第で資産が更に大きく目減りする可能性もある。

現状はこの銀行株主体の神経質な市場が早く落ち着き、何とか傷口が小さく乗り切ってくれることを切に望むだけ。はあ。

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