ウォルトディズニー(DIS)2022年1Q決算(2022/2)

はじめに

2022年2月9日の米国市場閉場後に自分の所有銘柄であるウォルト・ディズニー(DIS)の2022年第1四半期決算発表があった。

2022年1月21日にはストリーミングサービスを提供しているネットフリックス(NFLX)の決算発表で加入者数が市場予想を下回り20%超急落したのに伴い、同じストリーミングサービスであるディズニー・プラスを提供しているウォルト・ディズニーもつられて7%近く下落していた。

その後他の所有銘柄の決算整理などもあり、現在配当停止となっているウォルト・ディズニーの株価はあまり気にしていなかったのだが、決算内容の確認とその後の株価がどうなったかについて整理しておく。


ウォルト・ディズニー2022年第1四半期決算概要

以下は、ウォルト・ディズニーの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2022年第1四半期の売上高(Revenues)は218億1900万ドル、前年同期は162億4900万ドルで前年同期比34%の増加
  • 2022年第1四半期の特定項目を除く一株当たり利益(Diluted EPS excluding certain items)は1.06ドル、前年同期は0.32ドル

2022年第1四半期の各事業セグメントごとの売上(Revenues)、営業利益/損失(operating income/loss)は以下の通り。

Disney Media and Entertainment Distribution

Disney Media and Entertainment Distributionの売上は前年比15%増の145億8500万ドル、営業利益は前年比44%減の8億800万ドル。

内訳は以下の通り。

Linear Networksの営業利益が前年同期比二桁の減少となっているのは、主にCFP(College Football Playoffs)、NFL、MLBのスポーツ番組制作にかかわるコストが契約レート変更や放映タイミングにより増加したため。

Direct-to-Consumerの売上が前年同期比34%増となっているのは加入者数増と価格設定によるもの。一方営業利益(損失)が前年同期比27%拡大しており、これは主にディズニー・プラスの番組制作、マーケティング、インフラ投資コストが嵩んだだめ。

Direct-to-Consumerの中核をなすディズニー・プラス、ESPN+、Huluの2022年第1四半期末有料視聴者数と月平均利用額は以下の通り。

【有料視聴者数(単位100万)】

ディズニー・プラスの加入者数は1億2980万。前四半期は1億1810万だったので約1180万の増加。前四半期(2021年第3四半期)は約210万の増加に留まり、先述のネットフリックスの連想もあり更なる加入者の減速が懸念されたが、市場予想の817万人増を大きく上回る結果となった。

ESPN+は前四半期から約420万増、Huluは前四半期から150万増。

【月平均利用額】

ほとんど前年同期比で月平均利用額が増加しているのは価格設定によるもの。

Disney Parks, Experiences and Products

Disney Parks, Experiences and Productsの売上は72億3400万ドル(前年同期は35億8800万ドル)、営業利益は24億5000万ドル(前年同期は1億1900万ドルの損失)。

昨年COVID-19のため多くが閉鎖していたテーマパークが再開したことにより、売上、営業利益共に大幅増となっている。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2022年第1四半期の売上高(Revenues)は218億1900万ドル、市場予想の209億1000万ドルを上回っている
  • 2022年第1四半期の特定項目を除く一株当たり利益(Diluted EPS excluding certain items)は1.06ドル、市場予想の0.63ドルを上回っている
  • 2022年第1四半期末のディズニー・プラス総加入者数は1億2980万、市場予想の1億2920万をやや上回っている
  • 2022年第1四半期のディズニー・プラス加入者増は1180万、市場予想の817万を上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてウォルト・ディズニーの株価は

3.35%上昇。同日の米国市場は

2月10日に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比7.5%(市場予想7.3%)と40年ぶりの上昇率だったこともあり軒並み大幅下落。そんな中でこのディズニー株の上昇は決算内容が市場に評価されたためだろう。

とはいえ年初来のディズニー株は

2月9日、10日の大幅上昇があっても年初来ではややマイナス。過去1年の推移を市場(S&P 500)と比べてみても

決算発表まではほぼ右肩下がり。

ディズニーは2022年の見通しに関しては明らかにしていないがカンファレンスコールでは以下の様な言及があった。

  • 2024年までにディズニー・プラス加入者を2億3000万~2億6000万にするという目標の維持
  • テーマパークに関しては米国外は今後数週間COVID-19の影響がある。米国内もまだ国外からの来客はCOVID-19の影響がある
  • ディズニー・プラス加入者の伸びは四半期ごとに直線的になるとは限らず、上半期よりも下半期の方が堅調と想定

決算発表後(及びその前日)のディズニー株は上昇したものの今後の業績・株価がどうなるかはまだまだ不透明。この決算を受けてディズニー株が上昇傾向に転じるのか、それとも一過性の上昇に過ぎないのかしばらく注意しておくことにしよう。

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