はじめに
2022年に入ってから以下の様に自分の所有銘柄に関するアップデートが続いたため
シティグループ(C)が久々に4%と大きく上昇(2022/1)
ゼネラル・エレクトリックの投資格付けアップデート(2022/1)
AT&TのCFOによる最新アップデート、他(2022/1/6)
それらに目が行って遅れてしまったが、自分の所有するエクソン・モービル(XOM)に影響がある2022年1月のOPECプラス会合結果についてまとめておく。
2022年1月4日のOPECプラス合意内容
以下は主にロイター、ブルームバークの報道より引用・抜粋。
【会合前】
- ロイターが会合前に確認した報道では、OPECプラスの内部データで1月は日量80万バレルの供給超過、2月は130万バレルの供給超過になるとの見通し
- 余剰が出ることに変わりはないが当初懸念されていたよりも小幅。12月時点の内部データでは1月が日量200万バレル、2月は300万バレルの供給超過との見通しだった
【会合結果】
- OPECプラスは会合で2月の生産を日量40万バレル引き上げることを承認
- OPECプラスのアナリストがまとめた予測によれば1~3月に見込まれる過剰供給量は従来予想よりも少なく、産出量を新型コロナ禍で実施した減産から引き続き漸進的に回復させていく計画
- あるOPECプラス参加者は、予測の修正が新型コロナウイルス・オミクロン株が需要に与える影響は軽微というOPECプラスの見解や、一部産油国が生産能力の制約で増産できず実際の増産幅が小さくとどまるという見通しを反映していると指摘
- ロシアのノバク副首相は4日のOPECプラス会合後にロシア24のテレビ番組に電話で出演し、オミクロン株の感染拡大に関して不透明感があるとOPECプラスは認識しているが、観察や分析によると感染力は強いが入院者数の水準は相当低く、需要減退の影響は出ていないとコメント
- 協議は2時間弱で終了し、問題も生じずとのこと
まとめ
上記の様なOPECプラスの内容もあって2022年のニューヨーク原油先物価格は上昇傾向を続けている。
さらに過去1ヶ月で見てみると
と2021年12月20日に下落してからは2021年12月31日を除いて前日比上昇が続いており、12月20日の1バレル=68.23ドルから10ドル近くの上昇となっている。
これはOPECプラス会合結果のところでも触れたオミクロン変異株が原油需要に与えるマイナス影響が思っていたよりも軽微で、ロックダウン等による深刻な影響は避けられ原油需要は高まりそれに伴い価格も上昇すると市場も見ているためなのだろう。
気になるのは原油先物価格が自分の所有銘柄であるエクソン・モービル(XOM)に与える影響だが、1月6日までのニューヨーク原油先物とエクソン株(紫色)の推移を比較してみると
となり12月下旬はクリスマス休暇の影響や12月23日にテキサス州にあるエクソンの米最大級の精製・石油化学工場で火災が発生したこともあってかエクソン株は原油先物価格ほど上昇していないが、2022年に入ってからは10%超の大幅上昇となっている。
このエクソン株の上昇についてはOPECプラス会合結果に伴う原油先物価格上昇もあるが思い付くだけで
- 12月30日付けSECへの提出書類における第4四半期のポジティブな内容
- 1月3日: SECへの提出書類からCredit Suisse、 ScotiaBank、JP Morganが利益見通しを上方修正
- 1月4日:OPECプラス会合結果
- 1月5日:ガイアナ沖合2ヶ所での石油鉱床発見
- 1月6日: Truist Securitiesの投資格付けアップデート
といったものがある。これらについては余裕があれば別途まとめておきたい。