はじめに
先週は
2021年9月の恒大集団懸念による市場下落前後の自分の資産動向
でまとめた様に米国市場は週の前半は大きく下落したものの、その後は不透明要素がやわらぎ前半の下落をカバーする上昇で終わった。
ただし不透明要素が完全に決着した訳ではないので、昨日2021年9月27日(月)の米国市場もどうなるかと思っていたのだが、ダウ工業平均が0.21%上昇、S&P 500が0.28%、NASDAQが0.52%それぞれ下落とまちまちな結果となり、全市場が大きく下落という最悪の事態には陥らなかった。
そんな中自分の所有銘柄であるエクソン・モービル(XOM)が
約3%近い上昇をしていた。調べてみるとどうも掲題の通りゴールドマン・サックスが年末のブレント原油価格を上方修正したことが原因だったようだ。
以下にその内容について簡単に整理しておくことにする。
2021年9月27日のゴールドマン・サックスの見解
以下はGoldman Sachsのエネルギーリサーチ部門のヘッド(head of energy research)Damien Courvalin氏のコメント。
- We forecast that this rally will continue, with our year-end Brent forecast of $90/bbl vs. $80/bbl previously.
我々はこの(原油価格の)回復いるは今後も続き、年末のブレント予想は以前の1バレル80ドルに対して1バレル90ドルと予想している - While we have long held a bullish oil view, the current global oil supply-demand deficit is larger than we expected
我々は長い間強気の石油の見方をしてきましたが、現在の世界の石油需給不足は予想よりも大きいです - Observable inventory draws are the largest on record
観察可能な(原油の)在庫引き合いは記録上最大です - This deficit will not be reversed in coming months, in our view, as its scale will overwhelm both the willingness and ability of OPEC+ to ramp up
この(原油)不足は、その規模がOPECプラスの生産増加への意欲と能力の両方を圧倒するため今後数ヶ月で回復することはないと我々は考えています
まとめ
過去1ヶ月のニューヨーク原油先物価格の推移を見てみると
凸凹はあるものの概ね右肩上がり。特に過去5日間の上昇が大きい。
これに市場(S&P 500:紫色)と自分の所有エクソン株(ピンク)の動きを重ねてみると
9月中旬からは市場が下げ基調であったにも関わらずニューヨーク原油先物価格が大きく上昇しているのが目に付く。エクソン株は21日までは市場に引きずられ原油価格の上昇に乗り切れていなかったが、22日からは原油価格の上昇に伴って株価上昇となっている。
もし上記のゴールドマン・サックスの見解が正しかった場合は、
と取得価額比で未だマイナス20%を超えている自分のエクソン株が回復することを多少は期待してもいいのだろうか。
ただ来週10月4日にはOPECプラスの会合が行われ、その結果次第では原油価格に一波乱あるかもしれない。個人的にはOPECプラスでゴールドマン・サックスの見解が補強されることを期待したいのだがどうなるか。
それにしても自分のエクソン株取得価額の@76.77ドルは遠いなあ。ここまで持ち直す日は果たしてやって来るのか・・・。