はじめに
昨日2021年5月6日には自分の所有しているケロッグ(K)の2021年第1四半期決算発表があった。
ケロッグはアメリカ株の業界・業種カテゴリーではConsumer DefensiveセクターのPackaged Foodsインダストリーに分類されており、自分の所有銘柄ではクラフト・ハインツ(KHC)と同じ業界・業種となる。
先日のクラフト・ハインツの決算はなかなか良い内容だったがケロッグはどうだったのか。以下第1四半期の決算内容について確認・整理しておく。
ケロッグ2021年第1四半期決算概要
以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。
- 2021年第1四半期の総売上高(Reported Net Sales)は35億8400万ドル、前年同期は34億1200万ドルで前年同期比5.1%増加
- 2021年第1四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は1.11ドル、前年同期は0.99ドルで前年同期比12.1%増加
- 2021年第1四半期の純利益(Net income attributable to Kellogg Company)は3億6800万ドル、前年同期は3億4700万ドル
2021年通期見通しに関しては以下の通り。
前回決算時の発表では、
売上(Net Sales):~マイナス1%
調整後営業利益(Operating Profit):~マイナス2%
調整後1株当たり利益(Earnings Per Share):~1%
キャッシュフロー(Cash Flow):~11億ドル
だったのが、今回は
売上(Net Sales):ほぼ横ばい
調整後営業利益(Operating Profit):マイナス1%~マイナス2%
調整後1株当たり利益(Earnings Per Share):1%~2%
キャッシュフロー(Cash Flow):11億ドル~12億ドル
といずれもやや上方修正している。これは第1四半期の力強い決算内容(on the strength of its first quarter results)を鑑みてとのこと。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2021年第1四半期の総売上高(Reported Net Sales)は35億8400万ドル、市場予想の33億8000万ドルを上回っている
- 2021年第1四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は1.11ドル、市場予想の0.96ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてのケロッグの株価は、
7.07%上昇。同日のダウ工業平均が0.93%、S&P 500が0.82%、NASDAQが0.37%いずれも上昇しているが、それに比べても大きく上昇している。決算内容が前年同期、市場予想を上回っているのに加えて、通期見通しも僅かながら上方修正しているが理由だろうか。
気になるのはこの上昇が今後も持続するのかどうか。
年初来の株価を見てみると
昨日の上昇を除くと年初来ややプラスで、市場(S&P 500)の上昇に比べるとやや見劣りがする。
COVID前を含めた過去2年では
昨年11月から2021年2月まで続いた下落傾向のため、さらに市場との差が開いている。
そう考えると今回の好決算が持続可能なものなのか、一時的なものかを判断するのは時期尚早な気がする(ちなみに2月の前回決算時は市場予想を下回り株価が下落している)。
ケロッグは決算前の4月30日に四半期配当を一株当たり@0.58ドルとする発表をしており、以前の一株当たり@0.57ドルから約2%の増配となっている。2020年はCOVIDのためか配当は据え置きだったのだが、2020年以前と同じタイミングでの配当増。先にケロッグ株の判断は時期尚早と書いたが、配当面に関しては基本毎年増配するという状態に戻れる状態になったのかもしれない。