ゼネラルエレクトリック株2020年11月13日の5%超上昇まとめ

はじめに

掲題の通り、2020年11月13日のゼネラル・エレクトリック(GE)株は5%超の上昇。

同日のダウ工業平均が1.36%、S&P 500が1.37%、NASDAQが1.02%それぞれ上昇している事を割り引いてもなかなかの上昇具合。以下にその原因について確認しておく。


2020年11月13日GE株上昇の理由

調べてみたところ、どうも13日金曜日に複数のアナリストがGEに関してポジティブなコメントをした事が原因だったようだ。以下にその内容をまとめておく。

バークレイズのアナリストJulian Mitchell氏

格付け:Overweightを維持

目標株価:9ドルから11ドルに引き上げ

Mitchell氏によると、第3四半期のレポートとその後の経営陣からのコメントを考慮し、GEの将来の収益とキャッシュフローについてより楽観的になったとしている。Mitchell氏はGEのフリーキャッシュフローが過去1年間の26億ドルから2022年には60億ドルに増加すると考えている。

バンク・オブ・アメリカのアナリストAndrew Obin氏

格付け:Buyを維持

目標株価:11ドルを維持

2020年通年の調整後EPS(Adjusted EPS):0.22ドルの損失から0.02ドルの利益へ上方修正

2021年のEPS:0.29ドルから0.34ドルに上方修正

Obin氏は、コロナウイルスワクチンのおかげで2021年に正常に戻る可能性があるため、GE株は「より投資に適している(more investable)」と述べ、「2022年までに1桁台半ばのFCFマージンに戻るまでの道のりは、より信頼できるように見えます」としている。


まとめ

先月末の2020年第3四半期決算発表後の株価が、

7.43ドルだったのでそこから約24.5%上昇したことになる。過去1ヶ月を見てみると

となる。10月28日が第3四半期決算発表の日だったのだが、そこからもほぼ右肩上がり。市場全体も右肩上がりではあるが、市場が一桁台前半の上昇率であるのに比べてGEは37%上昇。これをどう捉えるべきなのか。

自分が第3四半期決算発表をまとめた際には、

「近頃の欧米でのコロナ第2波とも言える拡大に伴い、再度のロックダウンが検討・実施されており、それに伴い再び旅客需要の低減、そして航空機需要の減少につながらなければ良いのだが、こればかりは致し方ないだろう。何とかその影響を最小限にとどめ、第4四半期も改善が続くことを期待したい。」

とまとめていたのだが、やはり11月9日のコロナワクチンに関するポジティブな報道がGEの株価上昇にも大きく寄与したようだ。

この様な状況・アナリストの判断を加味して今後のGEの株価はどうなるのだろうか。

コロナワクチンの進展は確かに好材料ではあるのだが、実際のところワクチンが完成し、その効果が浸透するのはまだ先の話だと思うので、ここ最近のGE株はやや上がり過ぎではという気が個人的にはしている。とはいえ年初来のGE株の下落振りを考えると、多少上昇したからといって上がり過ぎという訳ではないのかもしれないが。

GE株は自分の所有株数が3,850株と多いので、このまま株価が上昇しくれると非常に有難いのだがどうだろう。直近のポジティブな要素としては、ボーイング737MAXの運航再開が来週にも承認される可能性があるので、低調だったGEの航空機事業(GE Aviation)が第4四半期には改善されると期待したい。

完全リタイアした今となっては、このままGEの株価が回復し増配(現在1株当たり0.01ドル)をして欲しいのだが、それは一体何時の事になるやら。まだまだ先は長いのだろうなあ。

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