ボーイング737MAXの注文キャンセル報道(2020/7)

はじめに

昨日の自分の資産は市場全体が上昇したこともあって全体として、ほとんどの銘柄がプラスもしくは1%未満のマイナスだったのだが、そんな中ボーイング(BA)の株価は、

5.75%と大きくマイナスになっていた。そこで理由を調べるとどうも掲題の報道が影響したらしい。以下にその内容を整理しておく。


ノルウェー・エアシャトルのキャンセル

以下はロイター通信の報道より引用・抜粋。

ノルウェーの格安航空会社(LCC)ノルウェー・エアシャトルは6月29日、米ボーイング製の航空機97機の注文をキャンセルしたと明らかにし、737MAX型機の運航停止および787型機のエンジン問題を巡りボーイングに補償を求める考えを示した。

キャンセルした97機のうち92機は737MAXで、5機は「ドリームライナー」として知られる787型機。

ノルウェー・エアは97機の納入前に支払った費用の返金に加え、737MAXの運航停止と787のエンジン問題に起因する損失の補償を求めるために法的手続きを取ったとした。

請求額は明らかにしていない。

ブルームバーク社の報道では金額等についても言及があるので、そちらも引用・抜粋しておく。以下の図は欧州での737MAX機の受注状況。

ノルウェー・エアシャトルはボーイングとの交渉について、「妥当な補償で合意できなかった」と発表した。ディスカウント前のリスト価格に基づくと、打ち切られた契約は少なくとも106億ドルに相当する。


BOC Aviationのキャンセル

以下はロイター通信の報道より引用・抜粋。

シンガポールを本拠地とする航空機リース会社BOC Aviationは火曜日、30機のボーイング737MAX機の注文をキャンセルしたと発表した。

「ボーイングと、このような時期に我々の資本を展開するための最良の方法は何であるかについて話し合った。誰もがこれが短期的な低迷ではなく、それが長期間にわたることを理解しているからだ」とBOC航空の最高責任者ロバート・マーティンはロイターに語った。


まとめ

昨日のボーイング株の下落は主にこのキャンセル報道が原因だろう。航空会社と航空機リース会社という違いはあるが、ボーイング機の注文がキャンセルされたというのは同じ。

報道を見る限りBOC Aviationの方は前向きな話し合いの結果の様に見えるが、ノルウェー・エアシャトルの方は「法的手続きを取った」とされており今後の展開が懸念される。

個人的に懸念されるのはこのようなキャンセルが連鎖的に発生するのでは、という点。現在テスト中の737MAX機の運航再開時期、そして経済再開に伴うコロナウイルスの増加による航空需要の不透明さなどで、注文をキャンセルしなければならない企業が出てくる可能性もある。ボーイング社も生産調整は行っているが、注文キャンセルは生産計画に大きなインパクトがあるだろう。

コロナウイルスに関しては一企業ではどうすることも出来ないが、737MAXの問題は何とかして欲しいものだ。気が付けば運航停止から1年以上経過しているのにまだテスト中だものなあ…。

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