完全リタイア決定後の短期間での大幅な資産減少(2020/10)

はじめに

2020年10月の最終週に入ってから、自分の資産が大きく減少している。今週は10月末退職の最終週という事もあってそこそこ忙しく日次資産のデータを取り損ねていたのだが、先週末時点での円資産は

と1億円を超えていたのが本日米国市場開場前の時点では、

と月曜、火曜の2日間で400万円を超えるマイナス。これを書いている水曜の米国市場開場前の取引では今日も大きく下落しそうである。

下落の要因や今後の展開に思う所はあるのだが、それよりも完全リタイアを決めた後でのこの様な短期間の大幅下落をどう捉えるべきなのか、自分の中の不安要素を減らす目的で考えを整理してみることにする。


今週に入っての下落要因と今後の展望

日本でも報道されている通り米国市場の下落要因は、欧米、特に欧州で新型コロナウイルスの感染者が急増したことだろう。それに伴い欧州各国ではロックダウン(都市封鎖)の検討・開始が始まっている。またアメリカでも過去1週間の新規感染者数が50万人近くになっている。

日本に居ると微増、あるいは一進一退ともいえる状況に見えるため実感として捉えにくいのだが、欧米では「第2波」の段階に入ったと考えるべきなのかもしれない。

また、アメリカに関してはご存知の通り大統領選挙直前という事もあり、積極的な買いが入りづらいのだろうとも推測される。ただ大統領選及び上下院の選挙結果が米国株式市場にどう影響するのかは自分には分からない。

前回2016年の大統領選の際には、トランプ氏が勝利したら市場は大幅下落するのではないかと思っていたのだが、実際にはトランプ大統領となって米国株は大きく上昇した様に自分の予想は正直あてにならない。

10月上旬から本格化している米企業の第3四半期決算発表はそれ程悪くなさそうに思えるのだが、上に挙げたコロナの状況次第では悪化することが容易に推測されるので、コロナの影響を受けにくい企業以外は持続的な上昇は難しいだろう。

従って個人的には大統領選の結果を受けて米国市場が上昇する可能性も無くはないけれども、コロナウイルスに対するワクチンの接種そしてその有効性が感染者数、死亡者数の減少という形で実証されるまでは、より一段の資産下落があると考えていた方が良さそうな気がするのだがどうだろうか。


現在の心境など

ネガティブな面

ただでさえ見かけ上(実際には売却時の税金等があるので)の資産が減少すると、今までも自分の性格上不安を感じてきたのだが、現在は来月から完全リタイアとなり、投資資金の補充が出来なくなり、配当金を再投資ではなく引き落として生活費に充当するのが基本となるだろうから資産はますます減ることになるだろうと、より一層の不安を感じている。

また、20年近くある意味システマティックに実行してきたバイアンドホールド/長期投資のスタイルが変わることに対しての不安も上乗せされているだろう。

ポジティブな面

とはいえ、10月に入ってからの有給消化で感じた「仕事の事を気にしなくてよい」というストレスからの解放は大きい。資産が減少する不安を解消するために同じ仕事をするかと自問してみると、それはない。あのストレスを抱えるのに比べれば、見かけ上の資産が減るのは耐えられるだろう。

実際問題資産が減少したからと言って、自分の投資スタイルはバイアンドホールドなので直接的な影響があるわけではない。もちろん、資産・株価の減少・下落に起因する配当減・配当停止には気を付けなければいけないが、今年に入ってからはボーイング(BA)とウォルト・ディズニー(DIS)の2銘柄の配当停止に留まっており、今年の3、6月の追加投資分やその他銘柄の増配を考えると、昨年度配当よりも今年の配当は増えることが見込まれている。現時点では税引後配当は、確定申告で戻ってくる二重課税分を含まずに

  • 2019年年間配当(実績):3,177,316円
  • 2020年年間配当(予想):3,446,235円

と25万円ぐらいは昨年度より増加する事を考えれば、あまり過度な不安を抱くべきではない様な気がする。


まとめ

という事で今週に入ってからの資産減少に関して、自分の不安を解消するのを主目的に整理してみた。

書いてみて思ったのは、上でさらっと書いた

「20年近くある意味システマティックに実行してきたバイアンドホールド/長期投資のスタイルが変わることに対しての不安」

点が意外と大きい気がする。ただでさえ、資産が減少すると

米国株資産暴落とバイアンドホールド

2019年8月上旬の米国株資産大幅減少(円ベース)について

米国株資産暴落とバイアンドホールド(2020/2/25~3/3)

4ヶ月振りの米国株資産1億円割れ(2020/9/24)

といった具合に、自分の中で色々と理由付けして不安を軽減するようにしてきてはいるが、今回はそれに加えて完全リタイアに付随してこれまでと条件が変わるため、未知の不安が上乗せされてしまっているのが拍車をかけているのだろう。

結局のところ、現時点での問題は完全リタイアとなって前提条件が変わったのに、今までのサラリーマン生活でやってきたバイアンドホールドのスタイルが基本となっているためではないだろうか。

完全リタイアを目指して配当金はほぼ固定としてそのシミュレーションをしてきたが、配当金が減る場合にどうするべきかが検討不足だった様な気がするし、その点がクリアになれば今回整理したような不安はある程度払拭されるのかもしれない(自分のチキンな性格からして、残念ながら不安を全て解消するのは無理だろう・・・)。

所有銘柄の決算発表がまだ続いているためすぐに考えを整理するのは難しいが、完全リタイア後の配当金減少に対してどう対処するかについて、なるべく早く整理しておくことにしよう。

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