はじめに
2020年7月21日に自分が所有しているコカ・コーラの2020年第2四半期決算発表があった。コカ・コーラは先月の購入時に最終3候補になった銘柄の一つではあるが、配当率の観点から購入はしなかったのだが、その判断がどうだったのだろうか。以下に最新の決算内容を整理しておく。
コカ・コーラ(KO)2020年第2四半期決算概要
以下の内容はコカ・コーラの企業サイトより引用・抜粋。
- 2020年第2四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は71億5000万ドルで前年同期比28%減少
- 2020年第2四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.42ドルで前年同期比33%減少
2020年の通期見通しについては、
と発表は無し。2番目のブレットで第2四半期が最もインパクトが大きいだろうとしていることから、第3四半期は売上・収益面で持ち直しが期待できるのだろうか。決算資料の中で、
- Since the company’s last earnings update in April, global unit case volume trends have improved sequentially, from a decline of approximately 25% in April to a decline of approximately 10% in June. Unit case volume for July month-todate was down mid single digits globally.
4月に行った最後の収益アップデート以降、グローバルユニットケース販売量の傾向は、4月の約25%の減少から6月の約10%の減少へと順次改善しています。7月の現在までのユニットケース販売量は、全世界で1桁台半ばの減少でした
と述べているのも、第2四半期が底になる可能性が高いことを裏付けている。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2020年第2四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は71億5000万ドルで、市場予想の71億5350万ドルをやや下回っている
- 2020年第2四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.42ドルで、市場予想の0.40ドルを上回っている
となっていた。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてコカ・コーラの株価がどうなったかというと、
2.34%の上昇。当日ダウ工業平均が0.60%、S&P 500が0.17%の上昇だったのを考えるとまずまずの上昇具合と言える。
実際には売上高、一株当たり利益共に前年同期比を大きく下回ったのだが、1株当たり利益が市場予想を上回ったことや販売量の傾向を見る限りでは第2四半期が底となる可能性が高いことなどから株価が上昇したのだろう。
短期的には業績は回復しそうだが株価はどうなるか。過去5年の株価は、
となっており、2019年、2020年2月初旬までの株価を考えるとまだ上昇の余地はあるかもしれない。現在の配当率が税引前で3.5%である点を考えると、次回2020年9月予定の定期購入時にもコカ・コーラ株も選択肢に入れるべきだろう。
2020年4月の第1四半期決算時にはこの第2四半期が底である可能性は言及されており、決算発表を受けて大幅に下がるのではという事が頭にあった点も6月の定期購入時に最終的にコカ・コーラ株を購入しなかった一因であっったのだが、今回の決算発表を受けてその懸念は今後のコロナウィルスという不確定要素はあるが、ある程度は払拭されたと思える。
自分のポートフォリオ内での分散を考えるとコカ・コーラ株の購入は有力なのだが、配当率の点では他の所有銘柄に比べて優先度が落ちる。2020年9月にCOVID-19の状況がどうなっているかにも大きく依存するが、この点を9月にどう判断するか。