ボーイング(BA)の配当停止(2020/3/20)と配当金生活

はじめに

先週金曜日の米国市場閉場後に、遂にというべきか掲題の通りボーイング(BA)が配当を停止することを発表した。これに関連して、将来的に目論んでいる配当金生活についても再度整理してみることにする。


3月20日のボーイング社発表内容

以下はボーイング社の企業サイトより引用・抜粋。

  • The Boeing Company today announced several decisions to support the company as it navigates through the COVID-19 pandemic while ensuring the company is positioned for the industry’s recovery. Decisions include:
    ボーイング社は本日、COVID-19の世界的流行を乗り越えながら、業界の回復に備えられるよう、企業をサポートするためのいくつかの決定を発表しました。決定事項は次のとおりです:

    • CEO Dave Calhoun and Board Chairman Larry Kellner will forgo all pay until the end of the year.
      CEOのDave Calhounと取締役会会長であるLarry Kellnerは、年末まで報酬の支払いを控えます
    • The company will suspend its dividend until further notice.
      当社は追って通知があるまで配当を停止します
    • Boeing will extend its pause of any share repurchasing until further notice. The company previously suspended its stock buyback program in April of 2019.
      ボーイングは、追加の通知があるまで自社株買い戻しの一時停止を延長します。当社は以前2019年4月に自社株買戻しプログラムを停止しました。
  • Boeing is drawing on all of its resources to sustain operations, support its workforce and customers, and maintain supply chain continuity through the COVID-19 crisis and for the long term.
    当社は新型コロナ危機が続く間、そして長期的にも、業務を継続し、従業員や顧客を支援し、サプライチェーンを維持するために持てるすべての資源を活用します

これが全文であり非常に簡潔ではある。上記3つのポイントはいずれも、最近取り沙汰されている政府の支援を得るために、これだけ頑張っています、という姿勢を示したようにも個人的には思える。


ボーイングの配当に関してなど

元々ボーイングは前回の配当発表時の2019年12月16日にも四半期配当が据え置かれていた。本来ならボーイングはそのタイミングで増配を発表するはずだったのだが、実際には据え置き。737MAX機の墜落に端を発する運航停止の影響からそれも止む無し、と当時は思っていたのだが、それに加えて新型コロナウイルスのパンデミック化による航空需要の激減から、一気に配当停止ということになったのだろう。この発表タイミングは概ね四半期ごとの配当発表とタイミングは同じではある。

自分のボーイング所有株数は190株であり、四半期ごとに約3万円、年間で12万円の税引後配当を受け取っていたのだが、今後追って知らせがあるまで、それが無くなることになる。年間配当が10万円以上減少するのは、配当金生活を目論んでいる自分にとって非常に痛いし、現在の状況からは配当の再開の見通しが全く立たないところもまた不安要素。


まとめ

ボーイングの配当に関しての情報を整理してみた。

他の所有株数が多い銘柄の配当停止ではないだけ、自分にとってはまだマシと考えるべきなのだろう。

ただ配当に関して怖いのは、今後に発表される他の保有銘柄の配当状況がどうなるか分からない点。直近では3月17日にJPモルガン・チェースが配当据え置きを発表していたりもするが、自分の所有株数が多い銘柄の配当がまだ不明。特にタイミング的にはそろそろAT&Tの配当発表があって然るべきタイミングなのだが、まだ出ていない。そこが非常に気になるところ。このまま配当減、停止が続いていくと目論んでいる配当金生活の実現はかなり厳しくなる。

2019年8月に、「配当金生活(引退後)へ向けての出費想定(2019/8)」というタイトルで当時想定していた引退後の生活費に関してと、当時の配当金(約300万円+二重課税分40万円)を整理していたのだが、その前提が崩れてしまうことになる。その際にも「ただこれには落とし穴があって、配当金が変化しない(減らない)ことを前提としているのだが~」と書いてはいたが、まさかねえ。自分の想定の悪い方ばかりが良く当たってしまう。ちなみに当時はその前提が崩れた場合の対策は「別途まとめておくべきだろう」とするにとどまっている。今後の成り行きを見て、他の銘柄の配当具合を考慮しないと何とも言い難いところではある。再度きちんと考えるべきだろう。

最後にボーイング株に関しては、下手するとこのまま破綻という可能性も考慮しておいた方がいいだろう。今までボーイングに自分がが投資した金額は約2万5000ドル。決して小さくない額ではあるのだが、こればかりは如何ともし難い。それでも自分が購入した時点からはまだ5000ドルマイナスで済んではいるのだが。

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