JCペニー(JCP)の株価が再び1ドル割れ(2020/1/14)

はじめに

自分が所有しており長らく頭痛の種であり続けているJCペニー株が、掲題の通り昨日2020年1月13日の米国市場閉場時点で前日比マイナス16.2%、そして2019年10月14日以来終値ベースでの1ドル割れとなってしまった。

下落の原因について確認してまとめておくことにする。


2020年に入ってからのJCP株の動き

以下は過去5日のJCPの株価チャート。英語部分はJCPの企業サイトより引用・抜粋。

まず先週木曜日1月9日に株価が10.8%と大きく下落していたのだが、これは1月4日までの9週間の売上げが7.5%減少したことに起因するようだ(J. C. Penney Company, Inc. announced today that its comparable store sales for the combined nine-week period ending Jan. 4, 2020 decreased 7.5 %. )。一方で2019年通年の目標は据え置くことも発表している(The Company also reaffirmed its financial guidance for full year fiscal 2019)。

翌日の1月10日の金曜日は5.6%のマイナス、そして昨日1月13日の月曜日は16.27%の大幅下落。

昨日の下落に関しては主だったニュース/報道は無かったと思うのだが、唯一これはというものとして、Zacks Investment Researchが2人のアナリストのJCペニーの売上見積もりを報道しており、それぞれ34億6,000万ドル、34億2,000万ドルで平均では34億4000万ドル。 JCペニーの前年同期の売上高は37億9,000万ドルで、平均値からすると前年同期比9.2%のマイナスになるという予想が更なる大幅下落につながった可能性がある。

売上を発表してからの株価は、

1月8日@1.2ドル

1月9日@1.07ドル(マイナス0.13ドル、10.8%)

1月10日@1.01ドル(マイナス0.06ドル、5.6%)

1月13日@0.8457ドル(約マイナス0.16ドル、16.3%)

となり発表前の1月8日から約30%近く下落したことになる。


まとめ

2019年11月15日に四半期決算を発表してからは1~1.2ドルの間で株価が推移していたのだが、これは市場に比べると低調な動き。以下は過去3ヶ月のJCPの株価とダウ工業平均のチャート。

そして今回の低調なクリスマス商戦での販売とアナリストの低調な予想から、わずか数日で30%近い株価下落となったのだろう。

今回の下落について調べてみたけれども、その過程でJCPに関するポジティブなニュース/記事は見つからなかったのが何よりも懸念されるところ。株価も1ドルを切り、昨年に懸念した上場廃止可能性が再燃するのではないだろうか。JCPには1.1万ドルを投資しているので、何とか頑張ってほしいところなのだが、最後に購入したのが2013年3月と5年以上前であり、その間の低調なパフォーマンスに良くも悪くも慣れてしまっているので、諦めの気持ちもある。結局のところ実店舗販売から電子商取引への転換に失敗したまま回復できていないということなのだろう。一応最近はWebサイトにも注力はしているようだが、遅すぎた感は否めない。

いずれにせよ2月27日に四半期決算発表が予定されているので、その結果を待つことにしよう。ただ下手するとその前に大きな動きがあってもおかしくはない状況になってしまっているのだが…。

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