JCペニー(JCP)2019年第3四半期決算(2019/11)

はじめに

2019年11月15日には、現在の所有銘柄で最悪のパフォーマンスとなっているJCペニーの2019年第3四半期決算発表があった。

ちなみに自分のJCペニー株のパフォーマンスは以下の通り。

投資額(購入手数料含む):11,456ドル

所有株数:750株

取得価額:1株@15.2746ドル

先月末終値(2019年10月31日、ちょうど1ドル)時点での取得価額比:マイナス93.47%

現時点での所有株ではワーストのパフォーマンス。ただ、含み損失額という意味では投資額の多いゼネラル・エレクトリック(GE)がワーストとなる。

JCペニーは、7月に破産が懸念される報道8月には上場廃止の可能性の報道があったりと、正直自分の中では諦めモードなのだが、決算の内容はどうだったのか。


2019年第3四半期決算概要

以下はJCペニーの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2019年第3四半期の総売上高(Total Revenues)は25億ドル、前年同期は27億3300万ドルで、前年同期比8.5%の減少
  • 2019年第3四半期の純損失(Net Income/(Loss))は9300万ドルの損失、前年同期は1億5100万ドルの損失で、前年同期比38.4%の改善
  • 2019年第3四半期の既存店売上高(Comparable store sales increase/(decrease))は9.3%の減少

  • 2019年第3四半期の一時項目を除く損失一株あたり損失(Adjusted earnings/(loss) per share-diluted (non-GAAP) )は0.30ドル、前年同期は0.52ドルで、前年同期比42%の改善

  • 2019年の通期予想は以下の通り

  • 通期の既存店売上高(Comparable Sales)は予想を据え置き
  • 通期の調整後利益(EBITA)は、従来見通しの4億4000万~4億7500万ドルから4億7500万ドルを超える予想に変更

まとめ

上記に挙げた項目のうちアナリスト予想があったものと比較すると、

  • 2019年第3四半期の既存店売上高(Comparable store sales increase/(decrease))は市場予想では7.74%の減少だったのだが、実際には9.3%の減少と市場予想より悪かった
  • 2019年第3四半期の一時項目を除く損失一株あたり損失(Adjusted earnings/(loss) per share-diluted (non-GAAP) )は、市場予想では0.55ドルだったのだが、実際には0.30ドルと市場予想の損失より悪くなかった

となる。簡単にまとめてしまうと、売上は予想よりも悪かったが、一株当たりの損失は予想よりも悪くなかったということになり、利益率が改善している傾向が伺える。その結果として通期予想のEBITDAを上方修正したのだろう。

実際には決算発表の結果を受けて、

JCペニーの株価は6.36%上昇している。とはいえまだ1ドルちょっとなのだが。

ジル・ソルタウ最高経営責任者(CEO)は、

  • “We are beginning to see results – both in our numbers and how we operate as a business – from the early implementation of our Plan for Renewal, which is focused on driving traffic, offering compelling merchandise, providing an engaging experience, fueling growth, and building a results-minded culture.”
    (トラフィックの促進、魅力的な商品の提供、魅力的な体験の提供、成長の促進、結果重視の文化の構築に焦点を当てた更新計画の早期実装の結果 -数値とビジネスとしての運営方法の両方で- を見始めています)
  • Going forward, I am confident that delivering our strategy, coupled with our ongoing discipline and commitment to improving the foundational elements of our business, will return JCPenney to its rightful place in the retail industry.
    (今後、私たちの戦略を実行することは、継続的な規律とビジネスの基本的要素の改善へのコミットメントと相まって、JCPenneyを小売業界の正当な位置に戻すと確信しています)

とポジティブに述べている。ちなみにジル・ソルタウ氏がCEOに就任したのは昨年2018年の10月15日で約1年が経っている。この1年のJCペニーの株価がどうなっているかと言うと、

何とも判断しかねる値動きとなっている。ただ9月からは基本的に右肩上がりになっているので、この傾向が続いてくれればいいのだがさてどうなるか。今後はThanks giving dayやクリスマス商戦の売上がどうなるか、というのに注目したい。

最後に8月の上場廃止可能性の報道に関しては、その後Update情報は自分は見つけることが出来なかった(JCペニーのサイトでも特に触れられていないし、今回の決算発表資料、その後のアナリストとのカンファレンスコールでも)。自分で気が付いていないだけで既に解決していればいいのだが、この点も継続して注意したい。

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