最近のダウ最高値更新報道と自分の資産変動(2019/11)

はじめに

ここ最近起床して米国市場閉場後のニュースで「ダウ最高値更新」という文字が含まれたニュースタイトルが多いような気がする。その割には自分の円ベースの資産はそれほど上がっていないような気がするので、実際のデータを踏まえて確認しておくことにする。


過去1ヶ月のデータ

過去1ヶ月のダウ工業平均のチャートは以下の通り。

基本的には右肩上がりのチャートと言える。

10月28日の終値が27,090.721ドル、昨日11月25日の終値が28,066.47ドル。その間の上昇率は3.6%ということになる。個人的なイメージとしては、ここ1ヶ月ぐらいダウ最高値更新という言葉を頻繁に目にしていたような気がするので、この3.6%という上昇幅は思ったよりも少ない。

同期間のS&P 500も確認してみると、

概ね変わらず。10月28日の終値が3039.42ドル、昨日11月25日の終値が3133.64ドル。その間の上昇率は3.1%ということになる。

翻って自分の円ベースの資産を確認してみると、10月28日閉場後の10月29日が

であり、11月25日閉場後の11月26日が

となり、約320万円強の上昇。割合で言うと約2.4%の上昇。ただその間の最高値として、

1億3800万円まで上昇したことがあったので、どうしても自分の最高額を基準としてしまい、ダウ最高値更新という言葉がいま一つしっくりこなかったのだろう。


まとめ

確かに数値としては、ダウ工業平均は最高値を更新しているのだが、実際にはその幅はそれほどでもなかったようだ。1セントでも最高値更新は更新だものなあ。ダウやS&Pの報道は気にせず、自分の資産をダウ平均との比較はしないようにしているつもりなのだが、今回は報道に引きずられてしまっていたということになる。

ダウが最高値を更新しているという報道が目立つのに、自分の資産/ポートフォリオはそれほど上がっていない気がすると思っていたのだが、実際に上の様に確認してみると、自分の資産もダウやS&P500には及ばず、自分の最高額からは下がってしまったが、1ヶ月という期間では増加はしている。そもそもダウやS&Pと同等のパフォーマンスを期待するのであれば、個別株投資をするのではなくインデックス投資をするべき。そうなると配当分配型でなければ配当金は入ってこなくなり、引退後の配当金生活という目標に齟齬を来すことになってしまう。自分の目的は市場のパフォーマンスを上回ることではない、という事を再認識すべきだろう。それを考え出すと碌な結果にはならない気がする。

また、今回こういった視点で自分の資産を整理してみて思ったことは、この件に限らずニュース、メディアの報道は目につくタイトルだけでなく、実際の内容をきちんと自分なりに整理しておく必要がある、という点。字面だけで考えてしまうと、事実と異なる捉え方をしてしまい、その結果投資判断を誤ることになりかねない。

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