原油先物50ドル割れとエクソン(XOM)株価(2020/2)

はじめに

米国市場はダウ工業平均、S&P 500ともに5日続けて下落となっており、いつになったら上向くのか見当もつかない状況。

そんな中、昨日は原油先物が50ドルを割るという状況にもなってしまった。この状況を踏まえて自分が1000万円近く投資しているエクソン・モービル(XOM)株の状況を再度整理しておくことにする。


原油価格の状況

以下は過去1年の原油先物のチャート。

昨日2月26日に50ドルを割ってしまっている。

原因を改めて確認しておくと、新型コロナウイルスが中国国内だけでなく、世界各国に急拡大しておりパンデミック(世界的流行)の懸念が強まり、景気減速の恐れ、それに伴う原油需要の低下が価格を押し下げた原因ということになるだろう。

原油価格については、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が、3月6日に会合を行う予定で、そこで協調減産合意の延長や減産幅の拡大を決める可能性があるので、注意しておきたい。


エクソン・モービル(XOM)の状況

そんな中で自分の所有株であるエクソンの株価を先の原油先物と同じく1年間のチャートで見てみると、

となる。必ずしも原油価格との相似が見られるわけではないが、2020年に入ってから大きく下落している点は共通している。

そして自分のエクソン株の状況はというと、

遂に投資額から30%を下回ってしまった。

エクソン株への今までの投資額は90,589.25ドルで、減少額は円ベースにすると約300万円となる。これは絶対額ではゼネラル・エレクトリック(GE)を抜いて、いつの間にか所有銘柄の中で一番大きいマイナス額となってしまっている。

ちなみに2020年1月31日にあった2019年第4四半期決算発表、それを受けてアナリストが格下げしたことにより2020年2月3日米国市場閉場後の時点では、

マイナス20%程度になっていた。そこからひと月も経たないうちに10%減少したことになる。

2019年第4四半期決算をまとめた際には、

「原油価格にもよるのだが、ここしばらくはエクソン・モービル株の追加購入は見送るべきだろう。」

と書いたのだが、まさにその原油価格が下落し、エクソン・モービル株も下落するという、最悪の状況となっている。株価が下がったことにより配当率が6.42%と遂に6%台になっているが、これも前回書いた

「この状況では減配もあり得る気がする」

という懸念が更に悪化しているだけの気がする。

上に書いた来週末のOPECプラスの会合次第では、原油価格が上昇する可能性もなくはないが、あくまで原油価格の低下はエクソンの懸念材料の一つに過ぎないことを忘れてはならない。上に挙げた原油価格とエクソンのチャートを見ても、原油価格が上昇したからといってエクソン株が上がっているわけではないことからもそれは明らかだろう。

従って、エクソン株はOPECプラス会合の結果はさておき、何かエクソン独自の新しいニュースが出ない限りは、来月3月の購入対象からは外すのが適切だと思う。

ここで長期投資の観点から買い足すのも一案ではあると思うのだが、現在のエクソン株は危険性が高過ぎる気がする。

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