はじめに
先月の米国株購入に際して検討対象に上げたゼネラル・エレクトリック(GE)の株価が、現地時間の2019年4月8日に-5.19%と5%超の下落
をしていたので、今後のためにもその理由を整理しておく。
下落の理由
下落の原因は、JPモルガンがゼネラル・エレクトリック(GE)の投資判断引き下げを行ったこと。以下、ロイターの記事より引用。
- JPモルガンの著名アナリスト、スティーブン・ツサ氏が米ゼネラル・エレクトリック(GE)の投資判断を引き下げ、目標株価を業界最低水準の5ドル(以前は6ドル)とした
- 多額の負債のほか、事業再編を支えるフリーキャッシュフローが少ないことを指摘。投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」に引き下げた
- 「投資家は問題の厳しさや潜在的なリスクを過小評価し、小さなプラス要因を過剰評価している」とメモで指摘
- また、投資家のフリーキャッシュフローの回復予想は行き過ぎで、電力・再生エネルギー部門の弱含みを見込むとした
- また、GEキャピタル部門は予見可能な将来にわたりキャッシュが必要となる公算などとした
スティーブン・ツサ氏のゼネラル・エレクトリック(GE)に対するRatingは2018年12月13日に「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げていたのだが、その間の株価の動きは以下の様になっていた。
ツサ氏のコメントから見ると、3月5日(現地時間)のキャッシュフロー見通しや3月14日の2019年業績見通しの内容を受けて、レーティングを引き下げたのだろう。
今後のゼネラル・エレクトリック株購入検討
今回の判断/目標株価引き下げに伴って、自分のゼネラル・エレクトリック株購入の判断が変わったかと考えるとほぼ変わらないのが正直なところ。3月5日(現地時間)のキャッシュフロー見通しや3月14日の2019年業績見通しの際にも思ったのだが、本格的な回復には時間がかかるだろうし、ツサ氏のコメントが正しいとするならば、自分が思うよりもゼネラル・エレクトリックの回復には更に時間がかかるのだろう。ツサ氏に限らず、アナリストのコメント/判断は必ずしも当てにはならないと個人的には思うのだが、今回に関しては概ね納得できるような気がする。
従って、ゼネラル・エレクトリック株はしばらくの間は放っておくのが良いと思うのだが、今後も四半期ごとの決算発表を中心に様々な情報を収集して、ゼネラル・エレクトリック株をどうするか適宜検討していくべきだろう。