ゼネラルエレクトリック2020年第4四半期決算(2021/1)

はじめに

昨日2021年1月27日には所有銘柄の一つであるゼネラル・エレクトリック(GE)の2020年第4四半期決算の発表があった。

前回の四半期決算(2020年10月28日)から以下にまとめた様にアナリストの上方修正が相次ぎ(勿論これら以外にもある)、

ゼネラルエレクトリック株2020年11月13日の5%超上昇まとめ

GE株アップグレードと航空部門の追加削減(2020/11/25)

UBSのアナリストがGE目標株価引き上げ(2020/11/26)

BoAのアナリストがGE目標株価引き上げ(2020/12/5)

株価は上昇し四半期決算にも期待がかかっていたのが、実際の決算内容はどうだったかを以下に確認・整理しておく。


2020年第4四半期決算概要

以下の内容は、ゼネラル・エレクトリックの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2020年第4四半期の総売上高(Total Revenues)は219億2800万ドル、前年同期は262億3800万ドルで前年同期比16%の減少
  • 2020年第4四半期の調整後一株あたり利益(Adjusted EPS)は0.08ドル、前年同期は0.20ドルで前年同期比60%の減少
  • 2020年第4四半期のインダストリアル事業のフリーキャッシュフロー(純現金収支・GE Industrial Free Cash Flows)は43億6700万ドル、前年同期は38億8400万ドルで前年同期比12%の増加

2020年のインダストリアル事業のフリーキャッシュフローの移り変わりを見てみると、

2020年第1四半期:22億700万ドルの赤字

2020年第2四半期:20億6700万ドルの赤字

2020年第3四半期:5億1400万ドル

2020年第4四半期:43億6700万ドル

順調に改善されていることがよく分かる。

事業部別を以下確認してみる。

Aviation(航空機事業):

受注は63億3100万ドルで前年比41%減、売上は58億4700万ドルで前年比35%減。収益は5億6400万ドルで前年比73%減。

Healthcare(ヘルスケア事業):

受注は49億8300万ドルで前年比15%減、売上は48億2300万ドルで前年比11%減。収益は9億4900万ドルで前年比17%減。

Power(電力事業):

受注は56億1600万ドルで前年比26%増、売上は53億8300万ドルで前年比ほぼ変わらず。収益は3億600万ドルで前年比3%増。

Renewable Energy(再生可能エネルギー事業):

受注は62億9200万ドルで前年比34%増、売上は44億4200万ドルで前年比6%減。収益は8700万ドルの損失で前年の2億2700万ドルの損失からは改善。

フリーキャッシュフローは以下の様になった。

太字で表されているNet earnings(loss)が前四半期は12億ドルのマイナスだったのが今四半期は25億ドルとプラスに転じている。

またGE Industrial FCFは2020年通期が6億ドルとこれもプラスに転じている。上半期のマイナスを思い返せば、プラスに転じたのは想定以上の改善と言えるだろう。

2021年の見通しについては以下の通り。

Revenues:LSD(Low-Single-Digit)。一桁台前半の成長率

Margins:250+ bps(basis points:0.01%)。2.5%の増加率

Adjusted EPS:$0.15~$0.25

GE Industrial FCF:$2.5B~$4.5B


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2020年第4四半期の総売上高(Total Revenues)は219億2800万ドル、市場予想の217億5000万ドルを上回っている
  • 2020年第4四半期の調整後一株あたり利益(Adjusted EPS)は0.08ドル、市場予想の0.09ドルを下回っている
  • 2020年第4四半期のインダストリアル事業のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は43億6700万ドル、市場予想の25億6000万ドルを上回っている
  • 2020年通期のインダストリアル事業のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は6億600万ドル、市場予想の11億9000万ドルの赤字を上回っている
  • 2021年通期のインダストリアル事業のフリーキャッシュフロー(純現金収支)の見通しは25億ドル~45億ドル、市場予想は30億3000万ドル
  • 2021年通期の調整後一株あたり利益(Adjusted EPS)の見通しは0.15ドル~0.25ドル、市場予想は0.38ドル

となっている。


まとめ

決算発表を受けてのGEの株価は、

2.73%の上昇。同日のダウ工業平均が0.07%、S&P 500が0.15%、NASDAQが0.07%のマイナスだったのと比較するとまずまずの上昇。インダストリアル事業のフリーキャッシュフローが市場予測を大幅に上回ったことが評価されたのだろう。

ただこれは市場終値で見た場合であって、昨日1日のGEの株価の動きを見てみると、

一時12ドルを超え、10%近い上昇だったのに比べると残念な結果。上にまとめた様に基本的にポジティブな決算内容ではあったが、市場予測と比べてまちまちであった事の評価や下記の様に過去3ヶ月で株価が市場をかなり上回って上昇していたので利益確定などで上昇幅が下がっていったのだろうか。

最後に、決算内容は堅調ではあったのだが未だ航空機事業が低迷したままである事はやや懸念材料。GEの2021年通期見通しの前提では2021年下半期から航空機部門は回復傾向に向かうとしているが、それまでの航空機部門が回復しない期間、この四半期の様なペースで全体の業績の改善を続けてくれればいいのだが。

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