はじめに
昨日2020年12月4日のゼネラル・エレクトリック（GE）の株価終値は、
2.64%の上昇。ダウ工業平均が0.83%、S&P 500が0.88%、NASDAQが0.70%上昇したのと比べてもまずまずの上昇具合。
主な理由としては掲題の通りバンク・オブ・アメリカのアナリストがGEの目標株価を引き上げたことに起因するようだ。以下にその内容を整理しておく。
バンク・オブ・アメリカのアナリストAndrew Obin氏のGE目標株価引き上げ
投資格付け：Buyを維持
目標株価：11ドルから13ドルに上方修正
2021年のEPS：0.34ドルから0.35ドルに上方修正
以下はObin氏の目標株価引き上げの要旨。
- COVID-19 has accelerated the adoption of the company’s health care software platform Edison, which includes both GE and third-party software
COVID-19は、GEとサードパーティソフトウェア双方を含むGEのヘルスケアソフトウェアプラットフォームEdisonの採用を加速させている - “The outlook is also supported by backlog growth and stable trends in scans/machine,”
「この見通しは、（受注）バックログの増加とスキャン/マシンの安定した（出荷）傾向によっても裏付けられている」 - “GE is rolling out several new products with artificial intelligence including the first FDA-approved AI-based image reconstruction (Air Recon DL), embedded AI in mobile x-ray scanners (Critical Care Suite) and ultrasound (Logiq E-10),”
「GEは、最初のFDAに承認されたAIベースの画像再構成（Air Recon DL）、モバイルX線スキャナーに組み込まれたAI（Critical Care Suite）、超音波（Logiq E-10）など人工知能を備えたいくつかの新製品を展開しています」
まとめ
Andrew Obin氏はひと月程前にもGEの目標株価を修正している。
ゼネラルエレクトリック株2020年11月13日の5%超上昇まとめ
その際とはやや異なり、今回はGE Healthcareに焦点を当てた理由での情報修正となっている。少し前に以下でまとめた
GE株2020/3/5以来の10ドル台回復（2020/11）
内容や、前日木曜日にあったGE Healthcareの最高経営責任者（CEO）Kieran Murphy氏のポジティブな発言を受けてのことのようだ。
これを受けてGEの株価は冒頭に上げたよりも、もう少し上がっても良さそうな気もするのだが、流石に上がり過ぎか。過去3ヶ月で
70%近く上昇しているものなあ。年初来でもマイナス2.5%程度まで回復してきたし、多少上昇ペースは落ちても堅調に回復してくれることを期待しよう。
最後にここ最近GEの情報のアップデートが多いのだが、GEは出来高が多いこともあり情報が良く出てくるため目に付きやすいという事がある。以下は昨日12月4日のNY市場の出来高。
他の所有銘柄もGEほどでは無くても良いのだが、適度に情報が出てくると安心感が増すのだがなあ。