ブリストル・マイヤーズの投資格付けアップデート(2021/4)

はじめに

昨日2021年4月13日(火)は自分の所有株の一つであるブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)の投資格付けに関するアップデートがあった。

自分の印象ではブリストル・マイヤーズに関する投資格付け情報の更新は頻度が高くないので、気を付けて内容を確認しておきたい。

と書いたが昨年12月に

ブリストルマイヤーズ(BMY)情報まとめ(2020/12/16)

でゴールドマン・サックスがブリストル・マイヤーズの投資格付けに関してアップデートをしていた事に気が付いたので、併せて4ヶ月経過した時点でゴールドマン・サックスのブリストル株に対する見通しがどうだったかも検証しておくことにする。


Truist SecuritiesのアナリストGregg Gilbert 氏のBMY投資格付けアップデート

投資格付け:HoldからBuyに上方修正

目標株価:66ドルから74ドルに上方修正

以下はGilbert氏の投資格付けアップデートの要旨。

  • 2020年10月にTruistがHoldでブリストル・マイヤーズ スクイブ株の格付けを開始してから、同社は多発性硬化症の細胞療法(a cell therapy for multiple sclerosis)であるAbecmaと大細胞型B細胞リンパ腫の細胞ベースの遺伝子治療(a cell-based gene therapy for large B-cell lymphoma)であるBreyanziの承認を受けている。また、乾癬治療薬と癌治療薬relatlimabについて、後期段階でポジティブな結果が報告されている
  • また、乾癬治療薬であるdeucravacitinibの重要な試験におけるデータに強気を感じており(has sounded bullish)、deucravacitinibが中等度から重度の尋常性乾癬に最適な一次経口治療薬として確立することに自信を持っている
  • deucravacitinibがより効果的な経口オプションになる可能性を考慮して、2026年までにdeucravacitinibの売上高が20億ドルに達すると想定している
  • またdeucravacitinibは潰瘍性大腸炎やクローン病など、市場の可能性を大幅に拡大する可能性がある追加の適応症への適用も考えられる

他にもいくつかの開発中の薬品や臨床試験結果を上げ、その市場リリースのタイミングなどから目標株価及び投資格付けを引き上げたようだ。


2020年12月のゴールドマン・サックスの投資格付け振り返り

何故普段はしない過去の投資格付けをわざわざ振り返ることにしたのかというと、この2020年12月のゴールドマン・サックスのアップデートが「Convincion List Buy」だったため。

以下は2020年12月のまとめより。

投資格付け:Buyから「Convincion List Buy*」に上方修正

目標株価:82ドルから86ドルに上方修正

*Conviction List Buy:ゴールドマン・サックス独自の格付け。Convictionは「確信、(強い)信念」といった意味で、強い買い推奨といった意味合い。ちなみにConviction List Sellもある。

この発表があった時のブリストル・マイヤーズ株は

前日比4.34%の大幅上昇だったのだが、そこからのブリストル・マイヤーズ株の動きを見てみると、

2021年1月には上昇したもののその後は方向感が定まらない感じで株価のレンジも狭い。これを書いている時点では結局ほぼ変わらずとなっている。


まとめ

昨日のブリストル株は

1.42%の上昇。ダウ工業平均が0.20%下落、S&P 500が0.33%、NASDAQが1.05%それぞれ上昇したのに比べるとそこそこ上昇している。今回のTruist Securitiesの投資格付けアップデートがそれなりに市場に評価されたということだろう。

また昨年のゴールドマン・サックスの目標株価だが、目標株価は基本1年後であることは理解しているのだが、4ヶ月経った現在の株価を考えると本当に年末に86ドルの目標株価に近付くのだろうか。ちなみに調べた範囲ではゴールドマン・サックスは昨年12月以降ブリストル株に対してのアップデートは行っていない。

なまじゴールドマン・サックスの投資格付けは「Convincion List Buy」とBuyよりも上のレーティングだっただけに現時点では期待外れ。発表当時は期待感があったのだが、なかなか上手くはいかないものだ。

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