前提
最近の自分が投資にかけている時間を整理してみる。大きな前提としては以下。
- 米国株式の長期投資である
- ポートフォリオは既に決まっている
- バイアンドホールドである
- 購入タイミングは3か月に1度
日次(平日)
日次の平日であるが、
- 朝出社前に米Yahoo!Financeのポートフォリオを確認
米国との時差があるので火曜~土曜になるが、前日の自分のポートフォリオがどうだったかを確認する。費やす時間は朝の準備で慌ただしいこともあり5分程度。楽天証券のWebサイトを見るのではなく、自分の知りたい情報がすぐわかるYahoo!Financeに設定したポートフォリオの方で確認している(楽天証券の場合はページ遷移をしないと同様なデータが見れないため)。そこで見るポイントは、
- ポートフォリオ全体がプラスだったかマイナスだったか
- 大きく下落あるいは上昇している銘柄がないか
の二点。前者は参考程度。あくまで長期保有という視点の中でちょっと気に留める程度。感覚的には、応援しているスポーツチームが前日勝ったか負けたかを気にするぐらい(だと自分では思っている)。後者の方も大きな上下動があったからと言ってすぐに売買をするわけではないのだが、こちらの方は3か月に1度の株式購入のインプットとして重要になってくる。大きい動きがあった場合は、楽天証券で提供されているトムソン・ロイターの記事を確認したりするのでさらに5分程度ぐらいの時間を費やしている。
そして帰宅後、もしくは帰宅途中、あるいは会社で、
- サマータイム時は、日本時間の21時半ぐらいから各種指標をチェックする
これは21時半ぐらいから米国の各種指標(例:小売売上高、新築住宅販売件数、失業率、平均時給、 消費者物価指数(CPI)など。左記に挙げた指標が毎日発表されるわけではない)が発表され始めるので、その結果を確認しておく。これらの数値も自分の投資行動に即座に結び付くわけではないのだが、全体的な景気観を把握しておき、中長期的にどの銘柄を買うか(あるいは買わないか)の参考情報としている。これも5分程度。
週次
- Excelデータの更新
Excelのデータは月次で管理しているのだが、一応週次ベースでも情報をUpdateというか楽天証券のデータを転記して全体感の確認をしている。かかる時間は5分程度。
- 所有銘柄のニュース確認
日次で目に付く動きがあった場合は、Yahoo!Financeの記事や楽天証券で提供されているトムソン・ロイターの記事を確認している。日次でも上に述べたようにチェックはしているが、日次の情報やそれに付随する銘柄/市場の動きは条件反射的な動きをすることがあるので、週次という少し長めのスパンで情報をおさらいしておくことで、状況をより幅広い視点で見れる(と思っている)。かかる時間は15分程度。
月次
- Excelデータの更新
やっていることは日次とほぼ同じ。ただし預貯金のデータはこのタイミングで更新することが多い。またExcelを使ってグラフ化したりして視覚的に全体を確認している。大体10~15分程度。
四半期
- 購入銘柄の確定及び購入
既述の日次、週次、月次で収集/整理した情報を元に、最終的に購入する銘柄を決める。これに費やす時間は一概には言えないのだが30分程度だろうか。大体日次~月次の時点で概ね購入する銘柄の方向は決まっているので、見落としの情報などがないか、直近で大きな出来事がないかの最終確認程度。
不定期
- 通勤途中などで株式投資を考える時間
これは当然正確なデータが取れないのだが、通勤に費やしている時間(往復2時間半ぐらい)は小説を読んでいることが多いのだが、何かのタイミングでふと株式投資について考えたりすることもある。
- M&Aやスピンオフによってポートフォリオに加わった銘柄の確認
- 新規にポートフォリオに加える銘柄の確認
自分が保有している銘柄が上記の理由によって予期していない新規銘柄や、自分で意図的に新規銘柄をポートフォリオに加える場合がたまに発生する。この場合は自分が自発的にポートフォリオに組み入れたような気持ちで一から分析している。分析の元データはYahoo!Finance、楽天証券に掲載されている情報。特筆すべき分析手法を用いているわけではない。情報としてはEPS(earnings per share/一株利益)やPE Ratio(price earnings ratio/株価収益率)などごく普通の情報をベースに銘柄を分析している。それをベースに、上で上げた日次~月次のサイクルを繰り返すことで、段々新規銘柄に対する方針が固まってくる。これは銘柄によるが数時間はかけている。スポットで費やす時間は短いが買付に至るまでは3か月ぐらいは様子を見ていると思う。自分で初期に想定していたポートフォリオ以外で恣意的に加えたT(AT&T)以外は、スピンオフなどで新規に加わった銘柄をあまり買付していないような気もする。
まとめ
日次での時間:10~15分
週次での時間:20分
月次での時間:10分
ということで月に米国株式投資に費やしている時間の合計は、
- 日次(平日)で(10~15)*5=50~75分ぐらいが4週間分で、200~300分
- 週次が20分*4=80分
- 月次が10~15分
ということになり、四半期での時間30分を除くと
合計:4時間50分(5時間弱)~6時間35分(6時間半程度)
を月に費やしていることになる。
これが多いのか少ないのかは何とも言えない。まず時間を減らすのは今までの投資スタイルが影響を受けるので明らかによろしくないだろう。恐らくではあるが自分の投資スタイルの場合、投資に費やす時間をこれ以上増やしてもポートフォリオのパフォーマンスにはあまり影響を与えない気がする。
一方、これがバイアンドホールドではなくある程度のサイクルでポートフォリオを入れ替えたりしているスタイルだった場合、銘柄分析にかける時間が必要となるので投資にかかる時間はかなり増加すると思う。そしてその時間は、投資以外の自分の生活を踏まえると管理/許容できる時間を超えそうな気がする。
良い悪いは別にして、自分の投資スタイル/前提の場合、このくらいの時間を株式投資に費やしているのが性格的には合っているのだろう。単純に費やす時間を増やせば、パフォーマンスが良くなるわけでもないのが株式投資の難しいところでもある。バランスが肝心。