はじめに
2020年9月3、4日はそれまでやや上がり過ぎの感があると思っていた米国市場が下落したのだが、自分のポートフォリオは市場よりは下がらなかった。
以下に9月3、4日の市場と自分のポートフォリオの状況を確認し、今後の自分のポートフォリオについて考えてみることにする。
9月3、4日の米国市場
【2020年9月3日米国市場閉場後】
2020年9月3日の各指標のスクリーンショットは取得しなかったので過去5日分のチャートを掲載。
【S&P 500】
9月3日はマイナス3.51%。
【ダウ工業平均】
9月3日はマイナス2.78%。
【ナスダック総合】
9月3日はマイナス4.96%。
【2020年9月4日米国市場閉場後】
9月3、4日の自分のポートフォリオ
【9月3日米国市場閉場後】
【9月4日米国市場閉場後】
市場に比べると9月3日、4日とも自分のポートフォリオは1%程度はマシだったことになる。
自分のポートフォリオ確認
現在の自分のポートフォリオの割合を業種別に見てみると以下の様になっている。
これはYahoo! Financeに自分が登録している現在のポートフォリオから無料機能で勝手に表示してくれているもの。内訳までは無料機能では見れないので自分で現在資産から割り振ってみる。
Communication Services:25.5%
- チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):0.7%
- ウォルト・ディズニー(DIS):1.9%
- AT&T(T):22.9%
Financial Services:30.4%
- シティグループ(C):29.4%
- JPモルガン・チェース(JPM):1.0%
Basic Materials:4.1%
- ケマーズ(CC):0.1%
- コルテバ(CTVA):0.2%
- デュポン・ドゥ・ヌムール(DD):0.5%
- ダウ・インク(DOW):3.3%
Energy:4.5%
- エクソン・モービル(XOM):4.5%
Technology:0.4%
- シスコ・システムズ(CSCO):0.4%
Healthcare:12.9%
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ:12.9%
Consumer Defensive:13.9%
- ケロッグ(K):2.5%
- クラフト・ハインツ(KHC):0.3%
- コカ・コーラ(KO):1.8%
- モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ):1.7%
- アルトリア・グループ(MO):5.1%
- プロクター・アンド・ギャンブル(PG):1.7%
- フィリップ・モリス(PM):0.8%
Industrials:5.7%
- ボーイング(BA):3.2%
- ゼネラル・エレクトリック(GE):2.4%
- ワブテック(WAB):0.1%
Consumer Cyclical:2.5%
- マクドナルド(MCD):2.5%
そもそも上記以外にUtilitiesとReal Estateがポートフォリオに入っているのがセクター別の分散という意味では理想なのだろうが入っていない。理由はそもそも投資を始めた時にこの分野で自分が知っている銘柄が無かったから、という理由。知らないものに投資をするのは厳しい。
そして自分が所有している中で明らかに著しく割合の低いのがTechnologyの0.4%。そして、結果的に今回はTechnologyへの投資が少なかったのが9月3、4日の市場の下げに比べてマシだった要因の一つだろう。テクノロジー株が多いと言われているNASDAQがダウやS&P 500に比べて下げ幅が大きかった事からも分かる通り、この9月3、4日はテクノロジー株の下げがきつかったようだ。
とはいえ、あくまで9月3、4日を見た場合の話であって、逆に2020年4月から上昇してきたテクノロジー株の恩恵に自分はここ数ヶ月あずかれなかったということ。その辺りは自分でも認識ていて少し前に言及している。
自分の資産が市場より低パフォーマンスな事について(2020/7)
ダウ平均半年振り高値の報道と自分の米国株資産(2020/8)
ではテクノロジー株を増やすか?
上に挙げた整理でも少し触れたが新たなIT株を増やすのはどうなのだろうか。試しにメジャーなテクノロジー関連株(実際にはTechnologyセクターでないものもある)を確認してみた。
アップル(AAPL):9月4日終値@120.96ドル。税引前配当率0.62%
マイクロソフト(MSFT):9月4日終値@120.96ドル。税引前配当率0.88%
アルファベット(GOOG):9月4日終値@1,591.04ドル。無配当
アマゾン・ドットコム(AMZN):9月4日終値@3,294.62ドル。無配当
フェイスブック(FB):9月4日終値@282.73ドル。無配当
インテル(INTC):9月4日終値@50.08ドル。税引前配当率2.53%
IBM(IBM):9月4日終値@122.30ドル。税引前配当率5.09%
いや、何となく配当が少ないだろうとは思っていたが、これは予想よりはるかに少なすぎる。あまりに配当が低い(あるいは無配)ので、昔ながらのテクノロジー株であるインテルとIBMも付け加えてみた。ただ両社の過去5年の株価を見ると、
【インテル】
【IBM】
インテルはまだ市場と同じぐらいだが、IBMは市場よりもかなり低パフォーマンスでありテクノロジー株にイメージするような株価の上昇具合はない。配当率5.09%は気をひかれるけれども、テクノロジー関連だからと言ってIBM株を買い足すメリットはないだろう。
インテルにしても、自分が唯一持っているテクノロジー株のCSCOと比べてみると、
過去5年で15%程度パフォーマンスに違いはあるものの、税引前配当率がインテルは2.53%である一方シスコは3.39%となっている。あえてテクノロジー株の割合を増やすためにインテルを購入するよりはシスコを買い足してもいい気がする。
自分の投資スタイルがバイアンドホールドを続けていなければ、配当が無くてもキャピタルゲイン狙いでテクノロジー株を購入するというのも一案ではあるのだろうが、年齢を経るに伴い配当金重視の投資になっている現状でもあり、ポートフォリオのテクノロジー株の割合が少ないからといってあえて買い足すのは何か違う様な気がする。
今回挙げた以外のIT株にも調べれば自分のスタイルにあった銘柄があるのかもしれないが、それを探す時間があるのなら手持ち銘柄の分析に時間を充てた方が有用だろう。現在自分のポートフォリオが23銘柄になっているので、これ以上増やすのは時間的にも目が届かない気もする。
まとめ
9月3、4日に割と大きく米国市場、特にIT銘柄が多いナスダック総合が下がった事を受けて、自分のポートフォリオについても確認してみた。
今後の基本的な方針は既に述べた通りだが、その判断が正しいのか正しくないのかは色々な見方次第ではないだろうか。株価も上がって配当率も高いのが理想だが、そんな素敵な銘柄は無いだろう。配当が無い銘柄は株主に直接配当を還元する代わりに自社に投資をして企業価値を高めて、その結果株価が上昇することで株主に還元している訳だし。
やはり自分が配当金生活を目指すのであれば、キャピタルゲインに重きを置かずインカムゲイン重視で行くべきだろう。
最後にそもそも9月3、4日の主にハイテク株の下落が一時的な調整なのか、それともしばらく続くのかは色々な報道・分析を見ても正直分からない。それが明確に分かるぐらいであればこれまでももっと上手い投資が出来ていただろう。ただ、自分のポートフォリオを再確認するいいきっかけにはなった。今後もきっかけを見つけて、自分の投資スタイルが自分の投資目的にあったものであるかを確認していくことにしよう。