エクソン・モービル(XOM)最新情報アップデート(2020/4)

はじめに

新型コロナウイルスの影響を考慮して、ここ最近はAT&T(T)、シティグループ(C)と自分が受取る配当金額の多い銘柄については、以下の様に確認してきた。

新型コロナで懸念していたAT&T(T)の配当発表(2020/3)

シティグループ(C)の最新情報アップデート(2020/4)

次に受け取れる配当金が大きい銘柄は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)とエクソン・モービル(XOM)なのだが、ブリストルはともかくエクソンは新型コロナウイルスだけではなく、原油価格の下落ということもあり以下の様に非常に気にしてきた。

原油先物50ドル割れとエクソン(XOM)株価(2020/2)

OPECプラス会合結果とエクソン(XOM)株(2020/3)

新型コロナの影響下でエクソンの配当はどうなるのか(2020/3)

そんな落ち着かない気分の中、2020年4月7日にエクソンが現状のアップデートを発表していることに気が付いたので、その内容を整理しておく。


2020年4月7日のエクソン・モービルの発表

以下はエクソン・モービルの企業サイトより引用・抜粋。

発表のタイトルは「ExxonMobil reduces 2020 capex by 30%, cash opex by 15%; maintains long-term outlook」。エクソンはCAPEX(設備投資)を30%、現金のOPEX(運用費用)を15%削減しますが、長期見通しは維持します、といったところだろうか。

結構細かいことまで述べられているが、ここでは要約とCEOのコメントに留めておく。

  • ExxonMobil said today said it is reducing its 2020 capital spending by 30 percent and lowering cash operating expenses by 15 percent in response to low commodity prices resulting from oversupply and demand weakness from the COVID-19 pandemic.
    エクソン・モービルは本日、COVID-19のパンデミックによる供給過剰と需要の低迷による低商品価格に対応し、2020年の設備投資を30%削減し、現金運用費用を15%削減すると発表しました
  • “After a thorough evaluation of the impacts of the pandemic and market conditions, we have worked closely with business partners to plan and execute capital adjustments that preserve long-term value, maximize cost efficiency, and put us in the strongest position when market conditions improve,” said Darren Woods, chairman and chief executive officer of Exxon Mobil Corporation.
    「パンデミックと市場状況の影響を徹底的に評価した後、私たちはビジネスパートナーと緊密に連携して、長期的な価値を維持し、コスト効率を最大化し、市場の状況が改善したときに最強の立場に立つ資本調整を計画および実行しました」と、エクソン・モービルの会長兼最高経営責任者であるDarren Woods氏は述べています
  • “The long-term fundamentals that underpin the company’s business plans have not changed — population and energy demand will grow, and the economy will rebound. Our capital allocation priorities also remain unchanged. Our objective is to continue investing in industry-advantaged projects to create value, preserve cash for the dividend and make appropriate and prudent use of our balance sheet.”
    「当社のビジネスプランを支える長期的なファンダメンタルズは変わっていません。人口とエネルギーの需要は増加し、経済は回復します。資本配分の優先順位も変更されていません。私たちの目標は、価値を創出し、配当のための現金を維持し、バランスシートを適切かつ慎重に使用し、事業に有利なプロジェクトへの投資を継続することです」
  • “While COVID-19 has had a significant impact on the global economy, we are confident that trade, transportation and manufacturing will recover,” said Woods. “ExxonMobil continues to invest in the projects that will position us to support economic recovery and capture value for our shareholders.”
    「COVID-19は世界経済に大きな影響を与えてきましたが、貿易、輸送、製造は回復すると確信しています」とWoods氏は語った。 「エクソン・モービルは、景気回復をサポートし、株主の価値を獲得するために私たちを位置付けるプロジェクトに投資を続けていきます」

この中で配当(dividend)については「preserve cash for the dividend」とあり、自分が先に懸念していた配当金についての新たな措置は今回の発表では取られなかった。


まとめ

これでひとまず自分の受取配当金が多いAT&T、シティ、エクソンの3社は現時点では配当を維持することが判明した(あくまで現時点ではあるが)。

この3社の直近の四半期配当は税引後で、

AT&T:約32万円

シティグループ:約22万円

エクソン・モービル:約7.5万円

と三社合計で61.5万円。年間で246万円ということになる。次に配当金が多い銘柄であるブリストル・マイヤーズの発表が気になるところ。上記3社にブリストルを加えると昨年の税引後配当317万円の約8割を占めることになる。

これら銘柄の配当が先ごろのボーイングの様に無配に転じたら、自分が目指している配当金生活は成り立たなくなるだろう。そう考えると現状の自分のポートフォリオは少数銘柄に集中しすぎかもしれない(特にAT&Tとシティ)。

いずれにせよ、エクソンがひとまずは配当金に対して新たな措置を発表しなかったのは自分にとっては一安心できる情報ではあった。

ちなみにエクソンのここ3ヶ月の株価は、

と一見最悪の状態は脱しつつあるようにも見える。ただし、これから発表される四半期決算の内容次第ではまだ配当も含めてどうなるか分からないだろう。原油価格も安定したとは言い難いし。

エクソン・モービルの2020年第1四半期決算発表は2020/05/01に予定されているが、どうなることか。

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