ボーイング(BA)がCEOを交替(2019/12/23)

はじめに

昨日2019年12月23日に自分の所有しているボーイングのCEO交代が発表された。

日本のメディアでも大きく取り上げられており、あえて整理する必要性が高いとは思わないが、後々自分が参照するためにまとめておく。


ボーイングの発表内容

以下はボーイングの企業サイトより引用・抜粋。

  • Boeing announced today that its Board of Directors has named current Chairman, David L. Calhoun, as Chief Executive Officer and President, effective January 13, 2020. Mr. Calhoun will remain a member of the Board. In addition, Board member Lawrence W. Kellner will become non-executive Chairman of the Board effective immediately.
    ボーイングは本日取締役会が、2020年1月13日付で現在の会長であるデービッド・カルホーン氏を最高経営責任者兼社長に任命したことを発表しました。また取締役のローレンス・W・ケルナー氏は、取締役会の非執行会長となります。
  • The Company also announced that Dennis A. Muilenburg has resigned from his positions as Chief Executive Officer and Board director effective immediately. Boeing Chief Financial Officer Greg Smith will serve as interim CEO during the brief transition period, while Mr. Calhoun exits his non-Boeing commitments.
    当社はまた、デニス・A・ミューレンバーグ氏が最高経営責任者および取締役としての地位を辞任したことを発表しました。ボーイングの最高財務責任者であるグレッグ・スミス氏は、移行期間中の暫定CEOを務め、カルホーン氏はボーイングに専念します。
  • The Board of Directors decided that a change in leadership was necessary to restore confidence in the Company moving forward as it works to repair relationships with regulators, customers, and all other stakeholders.
    取締役会は、規制当局、顧客、およびその他すべての利害関係者との関係を修復するために取り組んでいる当社の信頼を回復するために、リーダーシップの変更が必要であると判断しました。

ボーイングのCEO交代に関して

CEOの交代に関しては上記の様にボーイングは「resigned(辞任)」と表現しているが、各種記事では「fired(更迭)」という単語が使われていることが多かった気がする。結局墜落事故以降737MAXの早期運航再開を繰り返し約束したがFAAとの連携に欠けておりまだ実現されておらず、機体に関する社内の懸念をFAA(米連邦航空局)に適切なタイミングで開示しなかった可能性なども取り沙汰されていた。

個人的には、FAAとの関係をリセットするという点においては、今回のCEO交代は良かったのではないかと思う。

ただこの交替は、今月の生産停止発表時にまとめたボーイングの財務面での問題に何ら変わりはない。そう考えると後任のCEOであるカルホーン氏が今後どのような舵取りをするのかに注目する必要がある。


まとめ

昨日の発表は米国市場開場前に行われており、ボーイングの株価終値は、

と2.91%増。S&P 500が0.09%、ダウ工業平均が0.34%増だったことを考えると、かなり上昇した感がある。市場は今回のCEO交代に一定の評価をしたということなのだろう。

この状況を受けてボーイング株をどうするかという点に関しては、今回のCEO交替の具体的な影響が現時点では分からないので、1週間ほど前に書いた時からほぼ変わらず、しばらく様子見が吉だろう。

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