はじめに
2025年4月2日に米国が3月にカナダ、メキシコ、中国へ関税(中国へは2月も)を課してから1ヶ月経過した4月に、米国は一律相互関税10%と対米貿易黒字の大きい約60カ国・地域を対象に上乗せ税率課すと発表した。
その後の日々の米株式市場の動きについては
2025年4月2日発表の米国の相互関税発表後の市場と自分の資産
2025年4月の米相互関税に対する中国の報復等と市場/自分の資産
2025年4月7日の関税を巡る情報で大きく乱高下した米国株式市場
米国の中国への関税は計104%に、中国も報復(2025年4月)
米相互関税の90日一時停止で米株市場は上昇、だが(2025/4)
2025年4月発表の米CPIと米中の報復関税合戦(2025/4)
とまとめているのだが、結局4月に入ってから自分の米国株資産が米株式市場と比べてどれ程減少したのかについては、怖くて整理できずにいた。
市場が落ち着いてからまとめようとは思っており、実際には市場が落ち着いたとはとても言えない状況だが、先延ばしても改善する見込みは薄いので2週間経過のこの区切りで気は進まないが以下整理しておくことにする。
2025年4月1日~11日の資産変動
米国株式市場
S&P 500 | 前日比 | DOW30 | 前日比 | NASDAQ | 前日比 | |
2025/3/31(月) | 5,611.85 | 42,001.76 | 17,299.29 | |||
2025/4/1(火) | 5,633.07 | 0.38% | 41,989.96 | -0.03% | 17,449.89 | 0.87% |
2025/4/2(水) | 5,670.97 | 0.67% | 42,225.32 | 0.56% | 17,601.05 | 0.87% |
2025/4/3(木) | 5,396.52 | -4.84% | 40,545.93 | -3.98% | 16,550.61 | -5.97% |
2025/4/4(金) | 5,074.08 | -5.97% | 38,314.86 | -5.50% | 15,587.79 | -5.82% |
4月第1週 | -537.77 | -10.60% | -3,686.90 | -9.62% | -1,711.50 | -10.98% |
2025/4/7(月) | 5,062.25 | -0.23% | 37,965.60 | -0.91% | 15,603.26 | 0.10% |
2025/4/8(火) | 4,982.77 | -1.57% | 37,645.59 | -0.84% | 15,267.91 | -2.15% |
2025/4/9(水) | 5,456.90 | 9.52% | 40,608.45 | 7.87% | 17,124.97 | 12.16% |
2025/4/10(木) | 5,268.05 | -3.46% | 39,593.66 | -2.50% | 16,387.31 | -4.31% |
2025/4/11(金) | 5,363.36 | 1.81% | 40,212.71 | 1.56% | 16,724.60 | 2.06% |
4月第2週 | 289.28 | 5.39% | 1,897.85 | 4.72% | 1,136.81 | 6.80% |
4月全体 | -248.49 | -4.63% | -1,789.05 | -4.45% | -574.69 | -3.44% |
4月第1週は2025年4月3日から米国の相互関税の影響が米株式市場にあらわれ、1日では吸収できず翌日4日も大きく下落。この2日間の下落が響いて米国主要3市場はいずれも週間で約10%の大幅下落となった。
4月第2週は週末を挟んだ7日は下落幅は限定的となったものの、不確かな情報によってその変動幅は激しかった。8日には中国からの報復関税が発表され下落幅は拡大。そして9日には米国が相互関税の90日間一時停止を発表して市場は急騰。しかし翌10日は米中の報復関税が相次いだことで大きく下落。11日は最終的には上昇して終えたが、前半は下落局面もあり不安定な市場が続いている。結局第2週は9日と11日の上昇が大きかった事で米国主要3市場はいずれも4.5%を超える上昇となった。
そして4月に入ってからの米国株式市場はS&P 500が4.63%、ダウ工業平均が4.45%、NASDAQ総合が3.44%の下落となっている。NASDAQ総合の下落幅が最も小さいのだが、変動幅が最も大きいのもNASDAQであり不安定な印象が強い。
自分の米国株ポートフォリオ資産及び円資産
米ドル資産 | 前日比 | 円資産 | 前日比 | |
2025/3/31(月) | 1,427,376.27 | 218,141,588 | ||
2025/4/1(火) | 1,422,977.03 | -0.31% | 217,340,955 | -0.37% |
2025/4/2(水) | 1,424,943.66 | 0.14% | 213,464,430 | -1.78% |
2025/4/3(木) | 1,346,962.81 | -5.47% | 200,557,805 | -6.05% |
2025/4/4(金) | 1,252,468.89 | -7.02% | 189,093,198 | -5.72% |
4月第1週 | -174,907.38 | -13.97% | -29,048,390 | -15.36% |
2025/4/7(月) | 1,256,440.45 | 0.32% | 189,473,533 | 0.20% |
2025/4/8(火) | 1,242,364.93 | -1.12% | 183,949,525 | -2.92% |
2025/4/9(水) | 1,314,789.81 | 5.83% | 196,125,656 | 6.62% |
2025/4/10(木) | 1,273,081.35 | -3.17% | 186,597,454 | -4.86% |
2025/4/11(金) | 1,286,588.85 | 1.06% | 189,605,081 | 1.61% |
4月第2週 | 34,119.96 | 2.65% | 511,883 | 0.27% |
4月全体 | -140,787.42 | -10.94% | -28,536,507 | -15.05% |
期間中の自分の資産は米国株ドルベース資産は約14万ドル(10.94%)、円ベース資産は約2850万円(15.05%)の減少となっている。
期間中のポートフォリオを確認してみると、占める割合の大きいシティグループ(C)が5.4万ドル(9.5%)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)が2.3万ドル(10.3%)、エクソン・モービル(XOM)が1.9万ドル(15.8%)減少しているのが、市場よりも下落幅が大きい原因だったようだ。
ドル円為替
ドル円為替 | 前日比 | |
2025/3/31(月) | 149.95 | |
2025/4/1(火) | 149.61 | -0.23% |
2025/4/2(水) | 149.24 | -0.25% |
2025/4/3(木) | 146.06 | -2.13% |
2025/4/4(金) | 146.90 | 0.58% |
4月第1週 | -3.05 | -2.08% |
2025/4/7(月) | 147.84 | 0.64% |
2025/4/8(火) | 146.28 | -1.06% |
2025/4/9(水) | 147.72 | 0.98% |
2025/4/10(木) | 144.45 | -2.21% |
2025/4/11(金) | 143.51 | -0.65% |
4月第2週 | -4.33 | -3.02% |
4月全体 | -6.44 | -4.49% |
上述した円資産の下落に拍車をかけているのが期間中のドル円為替。4月に入ってから1ドル=150円に欠けるぐらいのドル円為替が先週末時点では1ドル=143円台半ばと4.49%のドル安。
この動きが自分の円ベース資産の減少幅を更に拡大させている。
まとめ
以上2025年4月に入ってからの市場の動きと自分の資産の変動を整理してみた。
一応毎日自分の資産をチェックしてはいるので減少額については想定していた内容と大差はないのだが、減少幅を確認するのは初めてでありその減少幅が米株資産で10%、円資産で15%以上減少しているのはかなりショック。そして自分の資産の減少幅が市場に比べてかなり大きくなっているのがショックに拍車をかけている。
また米株式市場(2週目は上昇)とは異なり、ドル円為替は4月第1週、第2週ともにドル安となっている点は認識しておいた方がいいだろう。
そして4月2週目の取引が終わった週末にはまたしてもトランプ政権の動きがあり
またしても米相互関税の情報が錯綜(電子機器関連)(2025/4)
どうなることかと思ったが、週が変わった4月14日(月)は
安定した相場とは言えなかったが何とか上昇して終えている。
4月15日(火)には自分の株式資産大幅減少の一因でもあるシティグループ(C)の決算発表が行われる予定。何とか決算を受けてこれまでの下落分を少しでも回復してもらいたいところだがどうなるか。下落が加速するような事態だけは避けてもらいたいものだ。