投資開始からの期間
2001年7月から数えて254ヶ月目(21年2ヶ月目)。
資産動向考察
2022年8月末の円ベース資産は以下の通り。
2022年8月末の円ベース資産は前月末に比べて約50万円ほど増加。ただし2022年8月には米国個別株の配当金が受取時レートで60万円強ほど増加しているので、それを考慮すると円ベースでは10万円ほど減少したことになる。
8月の市場推移
【ダウ工業平均】
2022年7月末終値:32,845.13
2022年8月末終値:31,510.43
2022年7月末/2022年8月末終値差異:4.06%下落
【S&P 500】
2022年7月末終値:4,130.29
2022年8月末終値:3,955.00
2022年7月末/2022年8月末終値差異:4.24%下落
【NASDAQ】
2022年7月末終値:12,390.69
2022年8月末終値:11,816.20
2022年7月末/2022年8月末終値差異:4.64%下落
先月2022年7月の米国市場はいずれも5%以上上昇しており8月半ばまではその流れもあってか上昇していたのだが、後半は下落基調となりいずれも月間では4%台の下落。後半の下落はFRBの金利大幅利上げ観測及びそれに起因する景気後退懸念から株式全般に売りが出たため。
8月にあった主な出来事
- 7月中旬からの米企業の4~6月期決算発表が8月上旬辺りまで続く
米企業の(主に)4~6月期決算が7月半ばから本格化し、自分の所有銘柄では主に8月上旬まで続いた。8月2日時点で金融情報会社リフィニティブがまとめたデータではS&P 500構成銘柄で決算発表済み企業の約78%が市場予想を上回ったとのことで、8月に決算発表した企業も概ね堅調であったことが上述の8月米国市場の推移が半ばまで上昇している要因の一つに思える。
- 8月の米国発表データではややインフレ緩和の兆し
米労働統計局発表の2022年7月消費者物価指数(2022/8)
2022年7月の米個人消費支出(PCE)指数(2022/8)
で整理したが、8月に発表された米国のデータではややインフレ緩和の兆しが見られた。とはいえ米連邦準備制度理事会(FRB)が目標としているインフレ率2%にはほど遠い6%前後あるため、市場ではFRBが積極的な利上げを続けそれに伴い景気が後退するという懸念が根強くある。それもあり先述の様に8月後半はFRB関係者の発言によって市場が下落傾向となった。
ここ10年のジャクソンホール会議では市場が大きく動くことは無かったのだが、今年のジャクソンホール会議は上述の様な高インフレ状況という事もあり、パウエル議長の講演によりダウ工業平均は1日で1000ドルの下落という結果となった。
下落の要因は講演内容が、単月のインフレ関連データだけでは利上げ内容を判断しないとしたこともあり、市場想定よりも利上げに積極的であると受け止められた事が大きい。これを書いている9月上旬も概ねその懸念を受けて米国市場は低迷を続けている。
- 進むドル高円安
先月7月は6月末の1ドル=135.73円から133.19円と月末終値ベースで1.87%円高ドル安となり落ち着いた感も見られたのだが、8月の月末終値は1ドル=138.96円と4.33%のドル高円安となった。
原因はやはり上述の米国での積極的な利上げ観測であり、低金利の円資産を売却して高金利のドル資産を購入する流れになっているため。これを書いている9月上旬では更にドル高が進み1ドル=145円も視野に入って来る状況になっている。
ポートフォリオ
2022年7月末と2022年8月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2022年7月29日】
【2022年8月31日】
2022年8月に10%を超える上下動のあった銘柄はワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が11.7%下落したのみ。先月7月は10%以上上下動した銘柄が10銘柄(上昇9、下落1)だったのと比べると月間ベースで下落基調ではあったが個別銘柄の観点では割と落ち着いた月だったのかもしれない。
所有24銘柄中上昇が5銘柄、下落が19銘柄で、ドルベースでは前月に比べて約5万ドルの減少、割合にすると4.6%の下落となっており、先に挙げた米国主要3市場とほぼ同程度の下落。自分のポートフォリオ全体としては市場と同程度の下落で済んでいたのでややホッとしている。
為替
先月終値:2022年7月29日1ドル=133.19円
今月終値:2022年8月31日1ドル=138.96円
2022年8月は前月に比べて1ドルあたり5.77円、割合で言うと4.33%ドル高。
為替についての所感は先述しているのでここでは割愛。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:145,401,998円
外貨MMF:46,455円
USドル:1,616,421円
日本円:503,103円
資産:147,567,977円
累計損益(累計投資と資産より):67,567,977円/84.5%
累計引落額:6,500,000円(今月引落無し)
2022年8月は円ベースでは前月比約50万円の増加(配当が約60万円増加)だったものの、ドルベースでは約5万ドルの減少。これは上述の通り為替が前月比で4.3%程ドル高になったため。今年は全体的にドル資産の減少を為替がカバーする形となっているのだが、2022年8月は特にその傾向が顕著に表れていた気がする。
また8月は前半は米国企業決算発表が思いのほか好調だったこともあって上昇していたが、逆に後半はインフレ抑制のための積極的な利上げ観測から下落するという、前半と後半で市場の傾向が変わった月でもあった。
斯様な具合で2022年8月は何だかスッキリしない月となったのだが、2022年9月は8月後半の傾向を受けて冴えない月となりそうな気がする。明日9月13日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)、そしてそれを加味しての9月21日のFOMCでの政策金利を受けて市場がどうなるかに注目。何とか穏当な動きで収まってくれるといいのだが。