はじめに
先日2021年9月9日(水)に米国の債務上限問題に関するまとめをした中で債務上限問題と直接関係は無くその時点でS&P 500が3営業日続落していることについて触れたが、その後2日間も下落が続き掲題の通り5営業日連続下落となった。
以下S&P 500を含めた市場の動きとそれに伴う自分の資産の動きについて整理しておくことにする。
過去10営業日の米国市場の動き
過去10営業日(6日(月)はLabor Dayで休場)の米主要市場の動きは以下の様になっている。
【S&P 500】
【ダウ工業平均】
【NASDAQ】
S&P 500、ダウ工業平均が5営業日続落。NASDAQはS&P、ダウよりはマシだがそれでも3営業日続落となっている。
8月末の終値と比べると以下の通り。
S&P 500:4522.68⇒4458.58、1.42%マイナス
ダウ工業平均:35360.73⇒34607.72、2.13%マイナス
NASDAQ:15259.24⇒15119.49、0.92%マイナス
自分の資産
自分の円ベースの資産は以下の通り。
日付 | 円ベース資産 | 前日差異 |
2021/8/31 | 137,140,038 | |
2021/9/1 | 136,484,729 | -655,309 |
2021/9/2 | 137,546,030 | 1,061,301 |
2021/9/3 | 136,657,384 | -888,646 |
2021/9/7 | 136,252,976 | -404,408 |
2021/9/8 | 135,375,465 | -877,511 |
2021/9/9 | 135,046,689 | -328,776 |
2021/9/10 | 134,092,570 | -954,119 |
グラフにすると
となり、S&P 500、ダウ工業平均と同様に5営業日続落。自分のポートフォリオは所謂テクノロジー株が現在シスコ・システムズ(CSCO)のみで、資産ポートフォリオに占める割合も極々少ないのでS&P 500、ダウと動きとなるのは想定された通り。
ここ数日の米国市場下落の要因
先週金曜日からNASDAQを除き市場は5営業日続落となっているのだが、正直自分にはこれといった明確な理由が見出せていない。ニュースの短評などではいくつか要因が上がっているのだが自分には今一つピンとこない。
例えば米国でのCOVID-19新規感染者数は
と9月に入ってから7日間平均感染者数は減少に転じ始めているし、米国債の長短金利差(2年債と10年債)も
月初と比べて(1日:1.11、10日:1.12)それ程大きな変化があったわけでもない。
8日に公表された米地区連銀経済報告(いわゆるベージュブック)で夏季に経済回復が鈍ったとの認識が示されたことや労働需給のアンマッチによる人材不足への言及、10日発表の8月卸売物価指数(PPI) [前年同月比]が8.3%(予想より0.1%高い)と7月の7.8%から変わらず高水準であること、10日にウォール・ストリート・ジャーナルが米連邦準備理事会(FRB)当局者の情報として11月のテーパリング(量的緩和の縮小)開始に向け9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で合意を目指していると報じた事(従来のFRBのスタンスは年内)、先日書いた米債務上限問題などがここ数日の米市場下落に影響したのだろうが、個別の情報それぞれでは市場が5日間連続下落する程とは思えないのだよなあ。
まとめ
ここ数日の市場下落については自分には明確な理由がはっきりしないのだが、市場が下落傾向だったのは事実。本来なら連日の資産減少に不安感やイライラ感を感じるのだが今回は正直それ程でもない。もちろん積み重ねでは8月末から約300万円のマイナス(2.2%マイナス)となっており楽観できる状態には無いのだが、先に挙げたように1日の下落が100万円以内に収まっていることが原因だろう。
問題はこれが来週以降どうなるのかだが、現時点では自分には方向性が見出せていない。
もしかするとこの市場下落が続いているのは自分が考えているよりもマズイ状況なのかもしれないとも思う。というのも下落率はそれ程でもないのだが市場は下落し、その理由が(自分には)はっきりしない状況であり相場が弱気相場になった可能性もあるため。弱気相場になると明確な原因がはっきりしないままダラダラと下落が続く可能性がある。
個人的には先に挙げた様に米国でのコロナ感染者数が減少に転じたことなどもあり先行きに過度な不安を抱く必要は無い気もするのだが、ここ数日の市場の下落傾向からすると自分の見方と市場とにズレがあるのは事実。
完全リタイアする前であれば9月は3ヶ月に一度の定期購入タイミングであり、この下落傾向が続いても安く購入できるという風に考えていたのだろうが、今となっては余程の事が無い限り自分からは基本的に資産を動かすことは(でき)無いので、不安はあるが様子見をするしかない。
8月のまとめの際には
「基本的にはインフレ懸念、長短金利差、COVID-19の再拡大といった要素が市場に織り込まれた感があるため、8月と同様にあまり大きな変動が無い月になりそうな気がするのだが。」
と書いたのだがこのままでいくと9月は想定しているよりも悪い月になる可能性があるが、あくまで自分の投資は長期投資であることを忘れずに、資産下落を過度に気にせずストレスを感じない様にしたい(と自分に言い聞かせてみる)。