ワーナーブラザース・ディスカバリー3Q23決算(2023/11)

はじめに

2023年11月8日(水)には自分が所有しているワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)の2023年第3四半期決算発表があった。

前回の決算発表時のまとめでは

「今回の決算を受けて大きく上昇したものの長くは続かずここ数日大きく値を下げている。そしてその理由は今一つはっきりしない。」

「今後のWBD株だが決算後の下げが気になるところ。もし自分が気付いていない何らかのマイナス要素があるのだとしたらしばらく下げ基調が続くのかもしれない。しばらくはWBD株の動き/報道に注意しておくことにしよう。」

と書いていたのだが、その後の株価そして今回の決算はどうだったのか。以下ワーナーブラザースの決算内容と株価を確認し整理しておく。


ワーナーブラザース・ディスカバリー2023年第3四半期決算概要

以下の内容は、ワーナーブラザース・ディスカバリーの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2023年第3四半期の総売上高(Total Revenues)は99億7900万ドル、前年同期は98億2300万ドルで為替の影響を除いて1%増加
  • 2023年第3四半期のシリーズA株希薄化後1株当たりの純(損失)利益(Net (loss) income per share allocated to Warner Bros. Discovery, Inc. Series A common stockholders Diluted)は0.17ドルの損失、前年同期は0.95ドルの損失

事業部別業績

【スタジオ部門】

売上は32億2600万ドルで前年比4%増(恒常為替ベースでは3%増)、Adjusted EBITDAは7億2700万ドルで前年比5%減(恒常為替ベースでは6%減)。

売上は前年比で増加したものの、コスト、特に映画館へのマーケティング費用が前年比で24%増加(恒常為替ベースでは21%増加)したため、調整後EBITDAは前年比で減少となっている。

【ネットワーク事業】

売上は48億6800万ドルで前年比7%減(恒常為替ベースでも7%減)、Adjusted EBITDAは23億9600万ドルで前年比9%減(恒常為替ベースでも9%減)。

有料TV視聴者の減少や主に米国での広告市場の軟化により売上が減少したことが影響している。

【DTC事業】

売上は24億3800万ドルで前年比5%増(恒常為替ベースでも5%増)、Adjusted EBITDAは1億1100万ドルで前年同期は6億3400万ドルのマイナス。

売上が新規パートナーシップや価格改定等で増加し、コンテンツ費用の削減やマーケティング関連コストの効率化により調整後EBITDAは前年のマイナスからプラスへと転じている。

DTC加入者数

  • 有料ストリーミング加入者の総数は今四半期70万減少し合計9570万

2023年見通し

2023年の見通し及び財務目標は以下の通り。

前回から変更があった主な点は以下の通り。

  • Adjusted EBITDA:105~110億ドル(前回は110~115億ドルの範囲の下限)
  • 2023年に米DTC事業を黒字化し、事業損失は数億ドル(前回は2023年に米DTC事業を黒字化し、事業は損益分岐点)
  • 2023年通年のフリーキャッシュフロー:約53億ドル(前回は45~50億ドル)

その他

その他決算発表及びアナリストとのカンファレンスコールで気になった点は以下の通り。

  • (2つのハリウッド・ストライキのため)ここ数年で最もオリジナルコンテンツが少なく、いくつかのリリースを延期せざるを得なかったため、第3四半期のストリーミング加入者数が減少した
  • (ストライキによる影響が)2023年と同様、2024年も複雑な状況に置かれることが明らかになってきている。この状況がいつ好転するかはわからない
  • 2023年通期では、ストライキの影響によりEBITDAに数億ドルのマイナス影響が出る可能性がある一方、制作費をかけられなかった結果キャッシュフローは数億ドルのプラスになる

市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2023年第3四半期の総売上高(Total Revenues)は99億7900万ドル、市場予想の99億8000万ドルとほぼ同じ
  • 2023年第3四半期の希薄化後一株あたり利益(Diluted EPS)は0.17ドルの損失、市場予想の0.06ドルの損失より悪くなっている

となっている。


まとめ

上記の様な決算発表を受けてワーナーブラザース・ディスカバリーの株価は

前日に比べて19.04%の下落。同日の米国市場が

前日とほぼ変わらなかったのと比べてもワーナーブラザースの株は暴落と言ってよい大幅下落。第3四半期の結果自体は市場予想よりやや悪い程度でフリーキャッシュフローも増加しているのだが、カンファレンスコールでストライキによる影響が2024年まで続くであろうことに言及されたのがこの急落の原因だろう。

年初来のワーナーブラザース株の推移を見てみると

前回8月の第2四半期決算以降も一時年初来50%を超える局面もあったものの、その後は下落傾向。11月に入って大きく上昇したものの今回の決算でその上昇を消してしまい、年初来安値を更新してしまっている。

今後のワーナーブラザース株だが、流石に決算後のこの株価は下がり過ぎな気もするので多少の反発は期待したい。ただし来年へ向けての見通しが期待できそうにはないので、新しいポジティブな出来事が無い限り株価は低迷するのだろう。ちょうど俳優のストライキも合意に至ったという報道もあったので、何とか早期に立て直しを行ってもらいたいものだ。

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