はじめに
本日2022年4月20日、掲題の通り2001年から始めた米国株の個別投資で円ベースの資産が1億5000万円を超えた。
最初に言っておくがこれは最近のドル高が大きな要因で、ドルベースで見た場合の資産が増えている訳ではない。
以下にデータと思う所について簡単にまとめてみる。
自分の米国株投資に関する情報
期間
2001年7月に開始してからちょうど250ヶ月目(20年10ヶ月目)で到達。
投資金額
2001年7月から2020年6月まで(2020年11月に退職/完全リタイアしている)の総投資額は8000万円。期間中の米国株配当金は再購入に充てている。
ポートフォリオ
投資開始時に想定していたポートフォリオは
18銘柄。現在所有している銘柄と株数は以下の24銘柄。
投資開始時に保有しようとして現在まで残っているものは以下の12銘柄。
ボーイング(BA)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、シティグループ(C)、シスコ・システムズ(CSCO)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ゼネラル・エレクトリック(GE)、JPモルガン・チェース(JPM)、ケロッグ(K)、コカ・コーラ(KO)、マクドルド(MCD)、フィリップ・モリス(PM)、エクソン・モービル(XOM)
ちなみに上場廃止になった銘柄(投資額がほぼゼロになったもの)は2銘柄。
投資スタイル
購入してそのまま保持するバイアンドホールド。これまでに売却をしたのは投資開始時に試した時と、上場廃止直前に売却した際の2回。
投資タイミングは初期を除くと3ヶ月に1回の定期購入。
投資期間(250ヶ月)中に関する色々
以下は円ベースでの場合。
- 初めて総投資額に対してプラスになったのは31ヶ月目(2004年1月)。逆に言うと投資を開始してから30ヶ月間はマイナス
- 投資総額に対してマイナスだった月は250ヶ月中100ヶ月(40%は投資に対してマイナス)
- 投資総額に対してマイナスが一番長く続いた期間は59ヶ月(2008年2月から2012年12月まで)
- 投資総額に対してプラスが一番長く続いた期間は112ヶ月(2013年1月から継続中)
- 投資総額に対して一番プラスとなった割合は90.6%(2014年12月)
- 初期を除いて投資総額に対して一番マイナスとなった割合はマイナス49.8%(2009年2月)
為替関連
- 米国株を購入するために購入したドルが一番ドル安だったのは1ドル=76.52円(2011年9月)
- 米国株を購入するために購入したドルが一番ドル高だったのは1ドル=135.22円(2002年1月)
- 米国株を購入するために購入したドルの平均レートは1ドル=105.3868円
- 期間中の月末為替レートが一番ドル安だったのは1ドル=76.62円(2012年1月)
- 期間中の月末為替レートが一番ドル安だったのは1ドル=134.59円(2002年1月)
まとめ
円ベースでの米国株の個別投資資産が1.5億円を初めて超えたのを機に、まずは投資期間250ヶ月間の主なデータを再確認してみた。
投資期間中を振り返ってみると250ヶ月のうち4割の期間は投資額に対してマイナス、投資額に対して最もプラスとなったのも2014年12月のためそれ以降は低パフォーマンスだった事が判るので自分の米国個別株投資は市場に比べるとあまり良かったとは言えない。インデックス投資をしていればもっと早く1.5億円に到達していたことだろう。
とはいえ51才で早期リタイア/配当金生活を開始して配当金を生活費に充当する生活を1年半ほど続けてみると、配当金で生活費を賄える米国株個別投資は自分に合っていたと実感できる。インデックス投資の場合は生活費を捻出するために投資分を売却していかなければならないが、その場合は自分の性格的に原資の目減りにストレスを感じていたはずである。
そして改めて今回の円ベース資産1.5億円到達は冒頭の様に最近のドル高によるものである事を忘れてはいけない。実際に4月19日米国市場閉場後の自分の米国株資産(配当金残やMMFなどは除く)は
116.5万ドル程度だが、例えば約2ヶ月程前の2月18日閉場時点の米国株資産は
2万ドル程多いものの円ベース資産では
1000万円以上少なくなっている。当時のレートは1ドル=115円程度で現在のレートは128円程度と10%以上ドル高になっているのでこの違いが生まれてきている。
今後だが、続いている米国企業の2022年1~3月期決算発表、ウクライナ情勢、そして急激なドル高に対する反動の影響等が想定されるので、円ベース資産で1.5億円を維持するのは難しいのではないかと思っている。
投資資産が1.5億円を超えたのは確かに嬉しいが、ドルベースで見た場合にはそれ程増えている訳ではなく、配当金生活を送っている今の自分にとっては円ベースの資産額よりも配当額の方がより重要であること(配当金が増えた訳ではない)、長期的には為替レートの変動がある事等を考えると、調子に乗らずに自分にとって何が最適な投資かをこれまで通り考えて対処していくことにしたい。何が最適なのかが難しいのだが。