はじめに
先日2021年11月2日の米国市場閉場後には自分の所有株の一つであるモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)の2021年第3四半期決算発表があった。
その決算内容を以下に整理しておくことにする。
モンデリーズ2021年第3四半期決算概要
以下はモンデリーズ・インターナショナルの企業サイトより引用・抜粋。
- 2021年第3四半期の純売上高(Reported Net Revenues)は71億8200万ドルで前年同期比7.8%増
- 2021年第3四半期の希薄化後1株当たりの利益(Adjusted Diluted EPS)は0.71ドルで前年同期比9.4%増
2021年通期の見通しは以下の通り。
- 既存事業純売上成長率(Organic Net Revenue Growth):~4.5%(前回は4%超)
- 調整後EPS成長率(Adj. EPS growth。恒常為替レートベース):一桁台後半(HSD:High Single Digit)(前回と変わらず)
- フリーキャッシュフロー:30億ドル超(前回と変わらず)
既存事業純売上成長率を前回より気持ち上方修正している。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2021年第3四半期の純売上高(Reported Net Revenues)は71億8200万ドル、市場予想の70億4000万ドルを上回っている
- 2021年第3四半期の希薄化後1株当たりの利益(Adjusted Diluted EPS)は0.71ドル、市場予想の0.70ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてモンデリーズ・インターナショナルの株価は、
1.60%の上昇。同日のダウ工業平均が0.29%、S&P 500が0.65%、NASDAQが1.04%いずれも上昇しているがそれよりもやや良い上昇。インフレによる価格上昇やロジスティクスのボラティリティがありながらも、価格設定やコスト最適化などによって売上、EPSともに市場予想を上回り、僅かながらも通期予想も上方修正したことが好感されたのだろう。
年初来の株価を見てみると
市場(S&P 500)には及ばないもののインフレによる各種コスト高が顕著になってきた2021年下期も何とか持ちこたえている。今後大きな上昇は見込めないだろうが、決算内容やカンファレンスコールでの質疑からすると経営陣はある程度業績についての自信を持っているように見受けられるのでそれが正しいとすると、モンデリーズ株はそれ程酷い事にはならない様な気はする。