はじめに
2021年8月20日米国市場閉場後の自分の円ベースの資産は前月に比べて(配当金の入金や為替の変動はあるにしても)
とほぼ変わらずであり、8月に入ってから特に1日で大きく株価が動くような報道も無かったような気がすることから個人的にはここまで落ち着いた月かと思っていたのだが、気が付くと掲題の通り自分の所有株であるエクソン・モービルが
自分の取得価額である@76.77ドルから52.74ドルとなり、マイナス31.30%となってしまっている。
いつの間にエクソン株がここまで下落したのか以下に確認しておくことにする。
2021年8月のエクソン株の下落要因
調べてみたのだが、2021年8月に特にエクソン株固有の下落要因となるようなニュースは見つからなかった。
ということは原油価格だろうな、と思って過去1ヶ月のエクソン株とニューヨーク原油先物(水色)を確認してみると、
原油価格が8月12日から7営業日連続で右肩下がりとなっており、エクソン株もそれにつられるように昨日20日の横ばいを除いて6営業日連続下落となっている。
これに同業のシェブロン(CVX、ピンク)の動きを加えてみても
シェブロンの方が下げ幅は少ないもののここ10日間程の傾向は同じなので、やはり原油先物価格の下落がエクソン、シェブロンの株価に影響を与えていると言えるだろう。
原油先物価格の下落原因は、COVID-19/デルタ変異株の感染再拡大を受けて世界的な制限措置が強化されつつあり、燃料需要が後退するとの懸念が高まっているためなのだろう。
まとめ
ということでここ10日程の原油先物価格の下落傾向がエクソン株の更なる下落の原因となってしまったようだ。
厄介なのはこの原油価格の下落傾向が止まる様な材料が見当たらないこと。COVID-19の感染者数が減少傾向に転じない限り、なかなか原油価格が継続的に上昇という具合にはならないような気がする。
エクソン自体に何らかの良いニュースがあったとしても、上記の様にエクソン株と原油価格に相関性が見られることから原油価格が上昇しない限りはエクソン株が上昇に転じることも期待できないだろう。
年初来のエクソン株は
と27.95%上昇しており、S&P 500(ピンク)を上回ってはいる。
昨年の最悪期よりはマシということなのだろうが、ここ最近のエクソン株の下落からすると原油先物価格と共に年初来の上昇分が消えてしまう可能性も頭に入れた方がいいのかもしれない。
先月の四半期決算時には配当増検討の話もアナリストとの質疑で出ていたが、それどころの状況ではなくなってきた気がする。株価のある程度の下落は仕方ないとしても配当減になるような事態は避けてほしいものだ。ただでさえ自分の所有ポートフォリオで株数を加味した四半期配当額が大きいAT&T(T)、シティグループ(C)の配当据え置きが続いており、AT&Tは来年のスピンオフに伴って配当減となることがほぼ確定している。それらに続く配当の多いエクソン株が配当減になってしまうと自分の配当金生活を維持するのが困難になる。
最近のCOVID-19の状況を考えると、エクソン株に限らず更なる配当減の可能性を考えて、自分のポートフォリオ組み換えも今から考えておいた方が良いのかもしれない。