はじめに
本日2021年7月22日(木)は自分の所有銘柄であるダウ・インク(DOW)の2021年第2四半期決算が発表されるのだが、それに先んじて先週7月18日(金)にダウ・インクの投資格付けがアップデートされていた。
以下にその内容について整理しておくことにする。
7月18日のB of A Securitiesのダウ・インク株投資格付けアップデート
投資格付け:NeutralからUnderperformに下方修正
目標株価:71ドルから68ドルに下方修正
以下はB of A SecuritiesのアナリストSteve Byrne氏の見解要旨。
- 最近の商品価格高騰(インフレ)のため、化学インダストリーの第2四半期決算発表における市場の期待は高い
- しかし収益の伸びと商品マージンがピークに達する可能性があり、ガイダンスが投資家を失望させる可能性がある
- また商品インフレはその周期的なピークに近づいている可能性がある(特に米国のポリエチレン(PE:polyethylene)市場)
アナリストはChemicalインダストリー全般についての状況からダウ・インクを含めたChemical Stockの投資格付け、目標株価をアップデートしており、特にダウ・インク個別の情について詳しく触れているわけではない。
まとめ
ダウ・インク個別の状況には触れられていなかったが、上記のアップデートを受けて同日のダウ・インク株は
3.07%の下落。同日のダウ工業平均が0.86%、S&P 500が0.75%、NASDAQが0.80%いずれも下落していたが、それに比べても大きい下落となっている。やはり投資格付けアップデートが影響したのだろう。
年初来のダウ・インク株の動きを見てみると
インフレ懸念が言及されるようになった5月は上旬に上昇したものの、その後はあまり変わらず。そして6月に入って大きく下落してからはあまり変わらずの状態が続いていた。これは業界全体同じ様な傾向であった。
市場(S&P 500)と比べてみると
6月以降のダウ・インクの低調ぶりがよく分かる。
本日発表されるダウ・インクの2021年第2四半期決算はアナリストの想定の様に、今後のガイダンスが市場予想より悪くなるのだろうか。見通しが悪くても構わないので、ある程度納得感のある根拠に基づいた見通しを発表して欲しいものだ。