はじめに
昨日2021年1月20日に自分の保有しているプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の2021年第1四半期決算の発表があった。
自分の所有株の中では所有株数が少なく、配当率もそれ程高くないため重きを置いていない銘柄ではあるのだが、今回の四半期決算はどうだったのか確認しておく。
2021年第2四半期決算概要
以下は、プロクター・アンド・ギャンブルの企業サイトより引用・抜粋。
- 2021年第2四半期の総売上高(Net Sales)は197億4500万ドル、前年同期は182億4000万ドルで前年同期比8%の増加
- 2021年第2四半期の一時項目を除いた利益(Diluted Net Core EPS)は1株当たり1.64ドル、前年同期は1.42ドルで前年同期比15%の増加
プロクター・アンド・ギャンブルのCore EPSの定義は以下の通り。
Core EPS: Core earnings per share, or Core EPS, is a measure of the Company’s diluted net earnings per share adjusted as indicated. Management views this non-GAAP measure as a useful supplemental measure of Company performance over time. This measure is also used when evaluating senior management in determining their at-risk compensation.
Core EPS:コアearnings per shareまたはコアEPSは、示されているように調整された当社の希薄化後1株当たり純利益の指標です。 経営陣はこの非GAAP指標を長期にわたる会社の業績の有用な補足指標と見なしています。 この指標はリスクのある報酬を決定する際に上級管理職を評価するときにも使用されます。
2021年第2四半期の伸びも以下の様に堅調な伸びを示している。
そしてP&Gは前四半期に引き続き2021年の通期見通しをアップデートしている。
【売上(Sales)】
前四半期の決算発表時には、
- Organic Sales Growthが4~5%
- All-in Sales Growthが3~4%
の成長としていたのを上方修正している。
【一株当たり利益(EPS)】
こちらも前四半期の決算発表時には、
- Core EPS Growthが5~8%
- All-in EPS Growthが4~9%
の成長としていたのを上方修正している。
【現金(Cash)関連】
前四半期の決算発表時には、
- Free Cash Flow ProductivityがAround 95%
- Direct Share Repurchaseが$7~9Bn
としていたのを上方修正している。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2021年第2四半期の総売上高(Net Sales)は197億4500万ドル、市場予想の192億7000万ドルを上回っている
- 2021年第2四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Core EPS)は1.64ドル、市場予想の1.51ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記のような決算内容を受けてプロクター・アンド・ギャンブルの株価がどうなったかというと、
ダウ工業平均が0.83%、S&P 500が1.39%、NASDAQが1.97%それぞれ上昇していたにもかかわらずまさかの下落。
決算発表以外のニュース、報道も調べてみたのだが特に株価下落の要因となるものは無かったと思う。
ただ、過去1ヶ月のP&Gの株価を見てみると、
と1月7日以降は1月13日を除いて下落している。これ程下落が続く理由は今一つはっきりしないのだが、昨日の好決算内容もこの流れを覆す程ではなかったということだろうか。
こういった理由がはっきりしないで下落傾向が続くのが個人的には一番厄介であるのだが、決算内容は特に懸念すべきことも無かったし、1月12日に発表のあった四半期配当も変わらず(次回発表時が通常であれば配当増のタイミング)であったので、過度に警戒する必要はないと思うのだがどうだろう。
ただ、これは自分のP&G保有株数が129株、投資金額が1万ドルに満たず自分の所有銘柄の中では割合が少ないので、こうやって落ち着いて書けるのだろう。これが主力株であれば決算内容と株価の整合性が取れていない事に対してかなりイライラしただろうなあ。