はじめに
現地時間2020年12月30日に、自分が結構投資をしているエクソン・モービル(XOM)が米証券取引委員会(SEC)へ資料を提出していた。
概ね以前
エクソン(XOM)が減損処理発表、他(2020/12/01)
でまとめた内容と類似しているような気もするが、念のためにその内容について確認しておくことにする。
2020年12月30日SECへ提出の8-K資料内容
以下はエクソンがSECへ提出した資料Form 8-K、Current Reportより引用・抜粋。
4Q20 Earnings Considerations(2020年第4四半期の収益に関する考慮事項)と題するページで、
- To give perspective regarding market and planned factors affecting 4Q 2020 results, we are providing the following summary of factors management believes will impact 4Q 2020 results relative to 3Q 2020 results.
2020年第4四半期の結果に影響を与える市場および計画された要因に関する見通しを与えるため、2020年第3四半期の結果と比較して2020年第4四半期の結果に影響を与えると経営陣が考えている要因の概要を以下に示します
といった様な前置きの後に以下の様な数値情報が提供されている。
Estimated effects of market factors impacting 4Q20 results(2020年第4四半期の結果に影響を与える市場要因の推定)を見るとまちまち。
やや気になるのはAdditional InformationにあるEstimated impact of impairments (noncash))(見込まれる減損の影響(現金以外))が180億ドル~200億ドルと12月初旬発表時の170億ドル~200億ドルから下限が上振れしている点。
まとめ
この情報を受けて2020年12月31日のエクソン株は、
0.91%のマイナス。ダウ工業平均が0.65%、S&P 500が0.64%、NASDAQが0.14%それぞれ上昇していたのを考えると、やはり評価損の下限金額が増えてしまった事が原因だろうか。米国市場自体がクリスマス休暇であまり売買が多くなかった事も影響しているかもしれない。
情報を調べたついでに出てきたFactSetのアナリスト予想は現時点では、
- 四半期の一株当たり利益:-0.02ドル
- 調整後四半期一株当たり利益:ブレイクイーブン
- 四半期収益:458.8億ドル
となっている。エクソンの四半期決算は2021年2月2日に予定されているが、何とかこの予想の範囲に収まってくれるといいのだが。